弘前りんご_新参者の宝塚日記

大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
弘前りんご
■ニックネーム
  弘前りんご 
■年齢
  もはやアラコキ
■住んでるところ
  21年暮らした本州最北端の県から、宝塚へ転居(2019.10.18)
■好きなたべもの
  粉もん(何せ生粋の大阪人ですから)
■職業
  生命科学の研究者をほぼ卒業して、
  現在は文化財保護活動のNPO法人に所属  
■趣味
 ・音楽
   主にクラシックをもっぱら聞く方、家族内では異端児でした、
 ・撮り鉄(いやグルメ鉄の方が正確かも)
 ・美術・工芸・建築鑑賞 
 ・パソコンいじり
・映画鑑賞
 ・読書(万葉集からサスペンスまで ^^;)

profilephoto
   
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>
+ RECOMMEND
失われた手稿譜 ヴィヴァルディをめぐる物語【電子書籍】[ フェデリーコ・マリア・サルデッリ ]
失われた手稿譜 ヴィヴァルディをめぐる物語【電子書籍】[ フェデリーコ・マリア・サルデッリ ] (JUGEMレビュー »)
(弘前りんご)

自身もバロック音楽の研究者であり、演奏家であるサルデッリが書いた、”失われた手稿譜 ー ヴィヴァルディをめぐる物語 ー” では、ヴィヴァルディが亡くなった直後から漂流し始める、ヴィヴァルディが残した膨大な手稿譜が本当の主人公であり、小説の形をとっているものの、そこに書かれたことはほとんどが事実です。

しかし、その手稿譜がたどったその後の運命は、数奇としか言いようのないものでした。

手稿譜を借金の方に取ろうとする債権者、取られるのを防ごうとしたヴィヴァルディの弟。

修道士会に寄付されたものの、その価値がわからない修道士たちは、それをごみのように扱い、教会の倉庫の奥に放り込でしまい、長い年月の眠りにつきます。

その後その存在を知った貴族が個人のコレクションとして入手。

研究し、その散逸を防ごうとした研究者と、骨董的価値にのみ注目するファシスト政府との攻防。

いずれも手に汗握る展開で飽きさせません。

最大の貢献者の一人、ジェンティーリが追われて大学を去るときの言葉

”正しきものは、とこしえに記憶される” が、心に染み入ります。
+ RECOMMEND
旅屋おかえり [ 原田マハ ]
旅屋おかえり [ 原田マハ ] (JUGEMレビュー »)
”旅屋おかえり”は、旅そのものが目的であり、生きがいの、そしてそれを仕事にしてしまった一人の女性の夢、挫折そして再生の物語です。

旅屋とは、故あって自分は旅に出ることが叶わない依頼人に代わって旅をして、本人の代わりに希望の体験や目的を果たして、その旅の記録を依頼者に成果として届けるというもの。それを思い立ったのは偶然の出会いから。

またタイトルのおかえりは、家に、故郷に戻ったときに掛けられる言葉、”おかえり” と、丘えりこの愛称、おかえりをもじったものです。そしてその言葉を聞きたくて旅に出るのです。

旅屋の仕事としての旅によって、契約内容を遥かに超える成果(人間関係のもつれを解き、凍てつきを融かす)がもたらされるだけでなく、主人公、そしてそれを取り巻く人々の心までも癒やしてゆきます。

そして成功するまでは故郷には帰れないと覚悟している主人公が、故郷で待つ母のおかえりという言葉を聞ける日も間もないというところで、小説は幕を閉じます。

まさにハートウォーミングな小説。読後にじんわりと心があたたまる作品でした。
+ RECENT COMMENTS
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ Google Adsense
+ Google AdSense
+ Google AdSense
+ Google Adsense
+ Google AdSense
+ MOBILE
qrcode
+ LINKS
+ PROFILE