弘前りんご_新参者の宝塚日記

大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
ガリレオにやられてしまった ^^;)東野圭吾 ”沈黙のパレード”
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    (読書がススム君)

    ほんと、自粛時は読書が進みます (*^^*)

    この日も1日で、買ったばかりの東野圭吾の”沈黙のパレード”を読了してしまいました。

    前日は別の本を呼んでしまったし、既に原田マハの ”風神雷神”は届いているし ^^;)

     

    東野圭吾:沈黙のパレード(文藝春秋社)

     

    (”容疑者Xの献身”の真の意味での続編)

    さて、沈黙のパレードですが、主要キャスト(ガリレオこと湯川学、草薙俊平、内海薫、あと数名の警察幹部)以外は全く”容疑者Xの献身”とはかぶっていません。

    しかし、主人公の湯川学にとっては、”容疑者Xの献身”において、事件を解明することで、長年の友人をある意味裏切ることになったという苦い経験、後悔があっての、今回の”沈黙のパレード”だという気がします。

    容疑者が湯川の親しい人々であるという点で共通しています。

    そして真相を科学者としてとことん解明することが、最善の結果を生むわけではないという思いがそこにはあります。

     

    そのこともあって、いつも草薙や内海が持ち込む難事件に、湯川は最初はいやいや、しかしそこに科学者として謎に興味を惹かれると積極的に関わってしまうと言うパターンであったのが、今回は珍しく湯川が最初から積極的に自分から関わって行きます。

    そして、これまでの作品に出てくる湯川学と少々キャラが変わった感があります。

     

    (半端ないミステリー感)

    しかし、今回はミステリー感が半端なく、意外な展開が繰り返され、事件の筋読みが二転三転し、最後の最後まで真相はわからずに話は進みます。そう、最後の10ページである意味予想外の真相が完全に明らかになります。

     

    その一方で、登場人物は一人を除いて、ごく普通の市井の人々。

    余計になぜ犯罪に関わってしまったかが重要となり、それが一つ一つ湯川、そして内海等によって解き明かされて行きます。

     

    久々に東野圭吾の力の入った作品を読むことが出来ました。

    自粛もそう悪くないですね ^^;)

     

     

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    #自粛 #読書 #東野圭吾 #容疑者Xの献身 #沈黙のパレード #ガリレオ #湯川学 #内海薫 #草薙俊平

     

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    | 弘前りんご | 文学 | 06:38 | comments(0) | - |
    シングルファーザーの物語_ステップ(重松清)
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      (重松清)

      私は重松清の熱心な読者ではありません。

      しかし、折りに触れて彼の作品を読んできました。

       

      (ステップ)

       

       

      今回読んだステップは彼の作品としてはちょっと毛色の違うもののように感じました。

      結婚3年目。1歳半の子供を残して突然病死した妻。

      父親は、娘を自分一人で育てると決意し、職場も定時で帰れる部署に異動してもらいます。

      それからの10年間の、残された父と娘の奮闘の歴史です。いや、二人の成長の記録と言っていいでしょう。

       

      長期に亘る連載で完成した作品は、四季折々の風景の中での娘の成長と、父の親としてのそれが綴られて行きます。

       

      一歳半のときに母親は亡くなったので、娘には母親の記憶はありません。

      残された写真でしか偲ぶことが出来ませんでした。

      母親の思い出ということで教室で発表した時に、意地悪な同級生に1歳半で亡くなった母親の記憶なんて無いだろうと言われて悔しい思いをした娘。

       

      そこでおじいちゃんが懸命になって探した結果、8ミリで撮った今の孫娘と同じ年頃の母親(亡くなった娘)の映像が見つかり、それを祖父母、父、娘、そして義理の兄夫婦と一緒に見るシーンが出て来ます。

      そこで、孫娘が言った ”わたし、ママと同級生だったら、友だちになっているよね。でもこの子、もういないんだよね、死んじゃったんだよね” の言葉に、その場にいたみんなは、亡くなったママのために泣きました。ついでに私も ^^;)

       

      二人で生きている様に見えて、二人を取り巻く多くの人々の、影に日向になっての支えがあることが伝わってきます。

       

      (父親の言葉)

      ”悲しみや寂しさを早く消し去りたいと思っていたのは、いつ頃までだっただろう。今は違う。悲しみや寂しさは消し去ったり乗り越えたりするものではなく、付き合っていくものだ。”

      ”その人がいないという寂しさを感じる瞬間は、その人のいない寂しさすら忘れてしまった瞬間よりも、本当は幸せなのかもしれない”

       

      (映画化)

      映画化されて、4月3日には全国公開されるようです。

       ステップ公式サイト https://step-movie.jp/

      その前に原作を読んで置きたかったので、急ぎKindle storeで購入し、一気に読んでしまいました。

      じんわり温かいものが感じられるとともに、明日を信じて生きて行ける気にさせてくれる、いわば人生の応援歌のような小説です。

       

      遂に兵庫で3位に落ちてしまいました ^^;)

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      #重松清 #小説 #ステップ #シングルファーザー #父 #娘 #家族 #友達 #応援歌 #映画化

       

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      | 弘前りんご | 文学 | 06:15 | comments(0) | - |
      教育の世界における一大叙事詩_みかづき(森絵都 作)
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        (思い違いをしていました)

         

        作家、森絵都。

        リズム”、”カラフル” や "ダイブ” など、青春のきらめきのような作品を爽やかに描く作風の作家だと思いこんでいました。

        しかし、今回読んだ”みかづき”は、読み始めると、おや、いつもと違うぞと感じ、その思い込みを打ち砕くに十分なインパクトがありました。

         

        (みかづき)

         

        森 絵都 ”みかづき”(集英社文庫)

         

        まず書店でこの文庫本を手にとって見れば分かるでしょう。

        他の彼女の作品との分厚さの違いが。

        尤も実際に私が読んだのは、AmazonのKindle版(電子書籍)ですが ^^;)

         

        (教育における一大叙事詩)

         

        ここで描かれるのは教育の表の歴史ではなく、補習塾、進学塾の興亡を通して描いた、いわば教育の影(裏)の歴史。

        ただ、塾を影と切って捨ててしまっては大きな語弊があるでしょう。

        それが戦後の日本の教育を担ってきた大きな存在であるのですから。

         

        (あらすじ)

        まだ読んでいない方に、ネタバレとならないように注意して書きますが、

        出だしは、小学校の教室ではなく、用務員室で行われている放課後教室的な活動と、そこに一人の少女が訪ねてくるところから、その後親子4代に亘る一大叙事詩が始まります。

         

        物語は、用務員室で授業について行けない子供たちに、根気よく勉強の楽しさを伝えた用務員の若い男、吾郎が主人公の一人として描かれます。

         

        その彼の才能に気づいた一人の年上の女性が、塾を立ち上げるのに彼に協力を要請(といえば響きは良いですが、半ば脅すように)します。その数年後には二人は塾を始め、そして二人は夫婦となります。

        妻の連れ子の娘一人と、その後生まれた実の娘二人、妻、そしてその母と言う女系家族。

        折りに触れ、吾郎は、女三人が結託すると無敵だ、とつぶやくことに ^^;)

         

        最初、教育の問題に対して共鳴しあっていた二人が、やがて運営方針上で不協和音を奏で始め、ついに袂を分かち、夫のほうが塾長を辞し、去っていきます。

         

        その後、教育界を揺り動かす文部省の教育指導方針のゆらぎ(?)に、塾も無関係ではなく、そこに高校全入時代、少子化問題と次々に難問が降りかかります。

         

        最初、文部省から見れば塾は教育のあだ花。ちっぽけな存在で無視していれば良い存在でした。

        それが公教育に対する世間の不満から塾へ行く生徒が増え、文部省にとって目障りな存在へ。

        ついでゆとり教育を文科省が提唱するのに反して、一層塾や予備校の存在が大きくなります。

        ついには公立学校の枠内にそれら各種学校の参画を認めると言う状況になります。

         

        その大きな歴史の流れの中で、妻は次代の塾長として奔走するも、自身の子供たちとの軋轢、葛藤を生むところを描き、まさに一大叙事詩と評するに値します。

         

        そして、たもとを分かった夫(と言っても離婚はしておらず、子供たち、孫たちは彼を慕って、交流を続けていたことを後に知って、妻はショックを受けますが)と和解。夫を塾長に再度据えることになります。

         

        (印象的なエンディング)

        その後、教育評論家、執筆者となった夫の出版記念パーティーの場面で話はエンディングを迎えるのですが、家族(3人の娘とその子供たち)はそれぞれに相応しい生き方を選択して、その日を迎えた情景で小説は幕を閉じます。

         

        実に読み応えのある小説ですが、止まらず一気に読んでしまいました。

        おかげで寝不足になりました ^^;)

         

         

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        #森絵都 #みかづき #カラフル #ダイブ #小説 #教育 #塾 #一大叙事詩

         

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