弘前りんご_新参者の宝塚日記

転勤で21年も青森県の弘前で暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
弦楽器の盛衰_ セトラあるいはキタラと言う楽器をご存知ですか?
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    (バロックの花形、弦楽器)

     

    ヴィヴァルディ ヴァイオリン協奏曲 作品9”La Cetra” のジャケット

    https://www.youtube.com/watch?v=YBoQ746pShg(youtube)

     

    心沸き立つバロックとはこれのことではないでしょうか。

    これこそバロックの楽しみだと思います。

    自在に演奏するヴァイオリンなどの弦楽器なくして成立しませんね。

    さて、この曲のタイトルにあるセトラは、もともとギリシャ神話に出てくる竪琴のような撥弦楽器に由来します。

     

    セトラ(キタラ)を弾くアポロン(wikipedia)

     

    しかしクラシック音楽で再び姿を現すのは12世紀頃。

    それとは形の違うものでした。

     

     

     

    ヴィヴァルディは音楽、あるいは楽器の象徴としてLa Cetraと言う言葉をもちいたのであり、イメージしていたのは、10−12世紀に登場した雫型の共鳴体を持った撥弦楽器シターンのことのようです。マンドリンに似ていますね。

     

    ヴィオール族のビオラ・ダ・ガンバ(一見チェロのようですが、フレットがあり、ピンがなく、両足に挟んで演奏します。)

     

    バロックの頃まで、実に様々な形の弦楽器が存在しました。

    例えばリュート属、ヴィオール属、リラ属、そしてツィター属とかですね。(最近は古楽演奏団体がヴィオール属などを復活させる傾向にありますが)

    それが、今はほとんどヴァイオリン属に蹴散らされて(失礼)無くなってしまい、リュートやマンドリン属くらいが命脈を保っています。まるで生物の進化における淘汰のようですね。

     

     

    このフェルメールの名画”恋文”に書き込まれたこの楽器が、セトラではないかとのことです。

     

    ちなみにヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集Op.9 ”LA CETRA”は、以下の12曲からなっています。

    それぞれ急ー緩−急の3楽章構成であるのは、云うまでも有りませんが。

     

    Antonio Vivaldi

    12 Violin Concertos, Opus 9 "La Cetra", 1727

    [Dedicated to Habsburg Emperor Charles VI]

    I. Concerto No. 1 in C major, RV 181a [Allegro-Largo-Allegro] 

    II. Concerto No. 2 in A major, RV 345 [[Allegro-Largo-Allegro] 

    III. Concerto No. 3 in G minor, RV 334 [Allegro non molto-Largo-Allegro non molto] 

    IV. Concerto No. 4 in E major, RV 263a [[Allegro non molto-Largo-Allegro non molto] 

    V. Concerto No. 5 in A minor, RV 358 [Adagio - Presto-Largo-Allegro] 

    VI. Concerto No. 6 in A major, RV 348 [Allegro-Largo-Allegro non molto] 

    VII. Concerto No. 7 in B-flat major, RV 359 [Allegro-Largo-Allegro] 

    VIII. Concerto No. 8 in D minor, RV 238 [Allegro-Largo-Allegro] 

    IX. Concerto No. 9 in B-flat major, RV 530 [Allegro-Largo e spiccato-Allegro] 

    X. Concerto No. 10 in G major, RV 300 [Allegro molto-Largo cantabile-Allegro] 

    XI. Concerto No. 11 in C minor, RV 198a [Allegro-Adagio-Allegro] 

    XII. Concerto No. 12 in B minor, RV 391 [Allegro non molto-Largo-Allegro] 

     

     


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    #クラシック音楽 #弦楽器 #セトラ #キタラ #ヴィオール #ヴァイオリン #ヴィヴァルディ #リュート #リラ #ツィター #日替わり定食 #アジフライ #コスパ良

     

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    | 弘前りんご | 音楽 | 16:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
    ベートーヴェンのピアノソナタの行き着いた処。休日の午後に聴いてみたい、30番第3楽章の変奏曲
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      ベートーヴェン(ジョセフ・カール・シュティーラー作、wikipedia)

       

      (ベートーヴェンピアノソナタ)

      ベートーヴェンが、生涯の友としたピアノ、それを用いて作曲してきたピアノ・ソナタ、全32曲。

      第29番ハンマークラヴィアと言う巨大な作品で、ピアノソナタの表現の限界に挑戦したベートーヴェン。

      原典版のメトロノームの指示通り引いても36分は掛かる、文字通り巨大な作品。

      サイズだけではなくピアニストに対する技巧的要求が実に高度。

      当時の多くのピアニストからは演奏不可能と言う声があがったとか。

      しかし、ベートーヴェンは”50年もすればみんな弾けるようになる”と意に介しませんでした。

      その予言通り、しばらくの後、クララ・シューマンやフランツ・リストがレパートリーとして頻繁に取り上げて演奏する様になりました。

       

      (最後の3曲のピアノソナタ)

      この巨大な作品のあと、自身の心と対話するかのような曲を最後に3曲(30,31,32番)作曲し、やり尽くしたと考えたのか、その後の最晩年の5年間は14年間離れていた弦楽四重奏の世界に移ってゆきました。

      しかし、この三曲のピアノソナタは、実に味わい深いものがあります。

       

      (第30番第3楽章)

      中でも、30番の最終楽章の変奏曲は、ゆっくりとした主題の提示に始まり、様々な変奏を経て、最後にまたゆっくりとした主題が戻ってきて、静かに終わります。

      まるでベートーヴェンのゴルトベルクのようですね。変奏曲の達人ベートーヴェンの面目躍如です。

       https://www.youtube.com/watch?v=N1VSQEROibI(ジェームズ・ローズ、youtube)

       https://www.youtube.com/watch?v=koqAdGcty3k(全曲盤、クラウディオ・アラウ、youtube)

       

      自身の作品の中でも、弦楽四重奏曲14番第4楽章、そしてディアベリ変奏曲と並んで、後期の彼の作風を代表する作品となっています。聴き比べてみるのも一興かと思いますよ。

       弦楽四重奏曲第14番全曲:https://www.youtube.com/watch?v=bSZuwe7cZgQ(バリリ弦楽四重奏団、youtube) 

       ディアベリ変奏曲:https://www.youtube.com/watch?v=dokkniOwSlQ(リヒテル、youtube)

       

       


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      #クラシック音楽 #ベートーヴェン #ピアノソナタ #第30番 #第三楽章 #変奏曲 #味わい深い #弦楽四重奏曲第14番 #ディアベリ変奏曲

       

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      | 弘前りんご | 音楽 | 19:41 | comments(0) | trackbacks(0) |
      今日11月2日は万霊節_死者の魂が少しでも早く天国に行けるようにと祈る日です。
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        (キリスト教の話ではありますが)

        今日11月2日は、別名、死者の日と呼ばれる万霊節ですね。

         

        ブーグローの死者の日(The Day of the Dead (1859) William-Adolphe Bouguereau (1825-1905) wikipedia)

         

        キリスト教カトリックには、人々の魂は死後、煉獄で魂の汚れ・穢れを落とさないと天国に行けないという教えがあります。

        ただ、この世の人が死者のために祈ることで、煉獄での期間が短縮されるということで、この日に死者の魂が少しでも早く天国に行けるようにと祈る日とされています。

         

        (クラシック音楽の世界では)

        自分のためでは、他者のために祈るという意味では、より尊い祈りでしょう。

        クラシックにはレクイエム(死者のための鎮魂歌)というジャンルがあり、

        古いところでは、その後のレクイエムの歌詞の大元となった、グレゴリオ聖歌

        バロックでは、作曲者が判明しているものでは最古と言われるオケゲムのレクイエム、パーセルのメアリ女王の葬送の音楽、

        古典派では、ハイドン、そして皆さんご存知のモーツァルトのレクイエム

        ロマンでは、ベルリオーズ、ブラームス、ブルックナー、ドヴォルザーク、サン=サーンス、フォーレ、ヴェルディ、シューマンなどなど、それこそ有名な作曲家はこぞって書いている感があります。

        近現代でも、ストラヴィンスキー、ブリテン、ペンデレツキなど、世界戦争の時代を経験した作曲家たちが、数多くの作品を残しています。

         

        特に11月2日に演奏されると決まったものではないのですが、死者の霊のために祈る音楽という点では共通するものがあるのではないでしょうか。

         

        リヒャルト・シュトラウス(マックス・リーバーマン画、wikipedia)

         

        (リヒャルト・シュトラウスの美しい歌曲”万霊節の”)

        より直接的な作品としては、リヒャルト・シュトラウスが作曲した ”万霊節” と言う歌曲があります。

        実に美しい歌で、亡くなった人の魂だけでなく、いま生きている人も、心が洗われます。

         

        リヒャルト・シュトラウス ”万霊節” Op.10-8

        ダイアナ・ダムラウ(Sp)、クリスチァン・ティーレマン 指揮 ミュンヘンフィル

        https://www.youtube.com/watch?v=eCNZCLlEMJw

         

        (2年前のブログ記事の改訂版です)

         

         


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        #万霊節 #11月2日 #クラシック音楽 #レクイエム #モーツァルト #フォーレ #リヒャルトシュトラウス

         

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        | 弘前りんご | 音楽 | 16:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
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