弘前りんご_新参者の宝塚日記

大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
暑中お見舞申し上げます。目にも耳にも涼し気な音楽をどうぞ。ヘンデル ”水上の音楽”
0

    (せめて音楽だけでも)

    暑中お見舞申し上げます。

     

    連日の猛暑、いい加減うんざりしてきますが、これを乗り切らない限り、麗しき秋がやって来ません。

     *** 尤も、それは関西だから言えることで、

        この前まで住んでいた青森・弘前なら、

        なんとか夏がもっと続いて、

        短い秋の後の雪に閉ざされた

        あの冬が来ないことを願ったものですが ^^;)

     

    そこで、目にも耳にも涼し気な映像と音楽をお届けします。

     

    (ヘンデルの水上の音楽)

     

      

     この曲(ヘンデルの水上の音楽)が演奏されたとされる、テムズ川

     

     この水上の音楽は3つの組曲から成り、中でもこのアラホーンパイプが華やかさでは群を抜いているでしょう。

     単独で演奏されることも多いですね。

     

     ヘンデル:水上の音楽 第二組曲 アラホーンパイプ

     https://www.youtube.com/watch?v=4TbeIl8WERo&list=RD4TbeIl8WERo&start_radio=1&t=12

     https://www.youtube.com/watch?v=_A5_kDNlFRM

     

    (この曲が作曲された背景)

     

    詳しく書けば、今のドイツの一地域にあたるハノーヴァー選帝侯領の宮廷楽長を務めていたヘンデルが作曲した、いわゆる機会音楽(なにかのイベントで演奏するために作曲された)ですが、ヘンデルの代表曲のひとつとなっています。

     

    テムズ川上のジョージ1世とヘンデル(19世紀の想像図、wikipedia)

     

    その機会(イベント)とは、彼が仕えていたハノーヴァー選帝侯がイギリスの国王ジョージ1世として就任して、その国王のテムズ川での舟遊びの際に、楽士を載せた船を浮かべて演奏させたというもの。

     

    ジョージ1世(グレートブリテン王、ハノーヴァー選帝侯、wikipedia)

     

    従来の説

    その作曲の経緯として、これまで言われていたのが、ヘンデルがイギリスの新国王と和解するためという説

    1710年からハノーヴァー選帝侯の宮廷楽長でありながら、1712年からのイギリス滞在が長引き、帰国命令に従わずに先延ばしにしていたら、1714年に選帝侯が国王になってイギリスに乗り込んできちゃったから、さあ大変 ^^;)

    ここは詫びを入れるしか無いと踏んで、この音楽を演奏してヨイショしたら、国王もこの音楽を大いに気に入ってめでたしめでたし、というもの。

     

    最近の説

    しかし、上記の説は現在では研究者の間では否定的。

    そもそもこの曲の記録に残る演奏は1717年が最初。ヨイショするには遅すぎます ^^;)

     

    それに代わる別の説は、ヘンデルのイギリス渡航は、ジョージ1世の派遣によるというもの。

    当時のヨーロッパの王室間では、姻戚関係が色々と結ばれていました。彼の又従妹で当時のイギリス王朝のアン女王(ステュアート朝)には跡継ぎがおらず、女王の死でその王朝が断絶。母方の親戚になるハノーヴァー選定候が国王に就任するのは時間の問題と言われていました。

    その彼が、イギリス王室の内偵役にヘンデルを先にイギリスに行かせたのではないかと言われています。(ほんまかいな ^^;)

    そしてめでたく新国王に就任したジョージ一世はヘンデルに、船遊びの曲を作曲させたということです。

     

    またそれに関連した別の説では、ドイツに生まれ育ったジョージ一世は英語を全く解さなかったので、国民の評判が今ひとつ芳しくありませんでした。そこで今のようなSNSのない時代、その宣伝をヘンデルが買って出て、テムズ川での舟遊びに晴れやかな音楽を演奏させて世間に対して印象操作^^;)

    それが成功して新国王の庶民の評判も大いに上がったという見方もあります ^^;)

     

    しかし、本当のところはまだまだ解明の余地がありそうです。

    そしてそんなこととは関わりなく、素敵な曲が後世に残されたことを素直に喜べばいいのでしょう。

    (ここまでいろいろと書いてきて、最後に自分でちゃぶ台返しして、どうする ^^;)

     

     

     応援のお願い 

    フェイスブック(FB)からお越しの方へ。

    FBでいいねをして下さり、ありがとうございます。
    しかし、それはブログランキングには反映されません。
    恐縮ですが、下のブログランキングボタンあるいは、その下のリンクを、改めてクリックしていただければ嬉しいです。

     


     

    ブログランキングに参加しています。
    皆さんの1クリック(一票)で順位が決まりますので、 
    気に入ったら、
    上の兵庫県ランキングのボタンを是非ひと押ししてください。
    ご協力、ありがとうございます (*^^*)

     

     

    #音楽 #クラシック #涼しげ #水上の音楽 #ヘンデル #ハノーヴァー選帝侯 #イギリス国王 #テムズ川 #舟遊び #機会音楽

     

    * 縁あってこちらに立ち寄ってくださった記念に掲示板に書き込みを宜しく。

    弘前りんごの北のまほろば掲示板  

    | 弘前りんご | 音楽 | 06:19 | comments(0) | - |
    父から受け継いだ事、受け継がなかった事。今日はワーグナーの息子ジークフリートの命日
    0

      (ジークフリート牧歌)

      芸術家の才能の高さと人格の高潔さは両立しない、とはよく言われます。

      例えば音楽の世界では、神童、楽聖と呼ばれるモーツァルト、ベートーヴェンも共に性格的な欠陥、それも尋常ならざるものがあったとも言われます。

       

      中でもリヒャルト・ワーグナーは、自身の芸術、音楽のためには、バイエルン王国をも傾けさせたという点で、その人たらしのスケールの大きさは別格でしょう。

       

      しかし、そんなワーグナーも、妻、子供にとっては良き夫、良き父だったのかもしれません。

      略奪婚したリストの娘コジマ(元旦那は当時の大指揮者ハンス・フォン・ビューロー)とめでたく結婚した後の、コジマの誕生日にサブライズとして演奏したのが、ジークフリート牧歌

      これは、息子ジークフリートを産んでくれたコジマに、ねぎらいと感謝を示す音楽でした。

       ジークフリート牧歌:ハンス・クナッパーツブッシュ指揮、ウィーンフィル

       

      (息子ジークフリートは作曲家としてはどうだったか?)

       

      ジークフリート・ワーグナー(1869年6月6日 - 1930年8月4日、wikipedia)父親の面影ありますねえ ^^;)

       

      リストの孫で、リヒャルト・ワーグナーの息子だからさぞかしと思いきや、多くの作品(オペラ19作以外に、交響曲、協奏曲など)を残すものの、今日のコンサートピースに名を連ねる作品は無いようです。作曲家としての才能は遺伝しませんでした。

       

      一方、指揮者並びに演出家としての才能は非常に高かったようです。

      そして、人格円満で温厚な性格でした。

      癇癪や偏見、浪費といった父親の悪癖とも無縁だったようです ^^;)

      そのおかげか、気難しい性格であった指揮者トスカニーニも、ジークフリートが依頼するとバイロイト音楽祭への出演を快諾しました。

       

      一時期のバイロイト音楽祭は彼で保っていました。

      1908年に同音楽祭の終身芸術監督に就任してから、いくつかの新演出も担当しています。舞台を簡素化し、かつ最新の照明技術を駆使した、新バイロイト様式呼ばれるものの魁ともいえる革新的試みを行っています。

       

      しかし、母コジマが亡くなると、後を追うように彼も亡くなります。

       

      今日はそんな彼の命日でした。

       

       

       応援のお願い 

      フェイスブック(FB)からお越しの方へ。

      FBでいいねをして下さり、ありがとうございます。
      しかし、それはブログランキングには反映されません。
      恐縮ですが、下のブログランキングボタンあるいは、その下のリンクを、改めてクリックしていただければ嬉しいです。

       


       

      ブログランキングに参加しています。
      皆さんの1クリック(一票)で順位が決まりますので、 
      気に入ったら、
      上の兵庫県ランキングのボタンを是非ひと押ししてください。
      ご協力、ありがとうございます (*^^*)

       

       

      #音楽 #才能 #人格 #モーツァルト #ベートーヴェン #ワーグナー #リヒャルト #ジークフリート #温厚 #有能な指揮者 #演出家 #バイロイト音楽祭 #新バイロイト様式 #命日

       

      * 縁あってこちらに立ち寄ってくださった記念に掲示板に書き込みを宜しく。

      弘前りんごの北のまほろば掲示板  

      | 弘前りんご | 音楽 | 17:16 | comments(0) | - |
      自分のオペラよりも波乱万丈だった? マスカーニの命日は、8月2日でした。
      0

        (オペラよりも有名になっちゃった ^^;)

        https://www.youtube.com/watch?v=2x5ePFBgcuc

        間奏曲(オペラ”カヴァレリア・ルスティカーナ”より)(Youtube Bernadette京子追悼より、森麻季(歌))

         

        マスカーニ(1863年12月7日 - 1945年8月2日、wikipedia)


        マスカーニの歌劇”カヴァレリア・ルスティカーナ(cavalleria rusticana)”より間奏曲(intermezzo) 演奏:Herbert von Karajan & Berliner Philharmoniker (youtube)

         

        カヴァレリア・ルスティカーナの間奏曲といえば、よく、単独でアンコールピースとか、名曲メドレーなんかで演奏されることが多い作品ですね。さすが歌の国イタリアの作曲家、旋律がまるでカンツォーネです。

        そして、こういう小品を演奏させると、カラヤン、ベルリン・フィルの右に出るものはいないですね。聞き惚れてしまいます。

        それはともかく、元のオペラは知らなくても、この曲を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

         

        (間奏曲のイメージからは、およそ遠いオペラの内容)
        この優雅なメロディーに惹かれて、オペラも見てみようと思う方もいるかもしれません。

        しかし、この曲の夢見るような雰囲気に浸っていたい方は、以下は読まないように (^^;)。

         

        Plácido Domingo sings "O Lola ch'ai di latti la cammisa"(youtube)

        このオペラは、いわゆるヴェリズモ(リアリズム文芸運動)オペラ

        ”市井の人々の日常生活、残酷な暴力などの描写を多用し、音楽的には声楽技巧を廃した直接的な感情表現に重きを置き、重厚なオーケストレーションを駆使することを、その特徴とする(wikipediaの解説)”

         

        なんだかおっかなそうですね ^^;)

        なので、オペラを見て、えっ?とならないように。

        実際、このオペラは、貧困、三角関係からの決闘、殺人などが描かれています。

        そして、その前半の修羅場を一旦静めるかのように、この間奏曲が演奏されるわけです。

         

        もちろん間奏曲だけでなく、一幕で舞台転換も無い短いオペラの中に、序曲、聞き惚れてしまうアリアの数々。管弦楽の伴奏。

        このオペラは、第一級のイタリアオペラの資格があると思います。

        そして、この作品は大成功を収め、ヴェリズモ・オペラの端緒をなしました。

         

        Cavalleria Rusticana 1968 - Herbert von Karajan (youtube)

         

        どうです、見てみますか?前奏曲も美しい曲なので、最初だけでも聴いみるといいかもしれませんよ。

         

        (作者マスカーニの人生)

        彼はパン屋の息子に生まれました。親が望む法律家の道を捨てて、作曲家、指揮者の世界に踏み込みます。

        決して、間奏曲だけの一発屋ではなく、オペラ以外にも管弦楽曲でも佳曲をいくつも書いています。

        しかし、デビュー作のカヴァレリア・ルスティカーナ以降、いくつもオペラで成功を収めたため、それらの作品はなかなか正当な評価をされていない感がありますね。

         

        彼にとってある意味不運だったのは、ほぼ同じ時代にプッチーニがいた事。評論家受けのいいプッチーニと常に比較され、相対的に彼の作品は低く見られる傾向にありました。

         

        また、指揮者でもあったマスカーニは、ミラノスカラ座の音楽監督になりたいとの野心から、ファシスト党のムッソリーニに接近。しかし、その野心もムッソリーニの失脚で潰えて、全財産を没収され、ローマのホテルで波乱万丈の生涯を寂しく閉じました。

        まさにヴェリズモ・オペラさながらの人生だったようです。

         

         

         応援のお願い 

        フェイスブック(FB)からお越しの方へ。

        FBでいいねをして下さり、ありがとうございます。
        しかし、それはブログランキングには反映されません。
        恐縮ですが、下のブログランキングボタンあるいは、その下のリンクを、改めてクリックしていただければ嬉しいです。

         


         

        ブログランキングに参加しています。
        皆さんの1クリック(一票)で順位が決まりますので、 
        気に入ったら、
        上の兵庫県ランキングのボタンを是非ひと押ししてください。
        ご協力、ありがとうございます (*^^*)

         

         

        #オペラ #ヴェリズモ #マスカーニ #プッチーニ #カヴァレリアルスティカーナ #間奏曲 #波乱の人生

         

        * 縁あってこちらに立ち寄ってくださった記念に掲示板に書き込みを宜しく。

        弘前りんごの北のまほろば掲示板  

        | 弘前りんご | 音楽 | 17:51 | comments(0) | - |
              1
        2345678
        9101112131415
        16171819202122
        23242526272829
        3031     
        << August 2020 >>
        + RECOMMEND
        + RECOMMEND
        + RECOMMEND
        + RECOMMEND
        + SELECTED ENTRIES
        + RECENT COMMENTS
        • オンライン飲み会、事始め_”たくのむ”を使って
          弘前りんご (05/24)
        • オンライン飲み会、事始め_”たくのむ”を使って
          takehope (05/24)
        • 待っていては始まらない。自分から動かなくては。特別定額給付金申請に於いて思ったこと。
          弘前りんご (05/14)
        • 待っていては始まらない。自分から動かなくては。特別定額給付金申請に於いて思ったこと。
          大野博文 (05/14)
        • 華麗なるカレーの世界?
          Trip-Partner スカウトチーム (01/23)
        • 今宵はいずこで(21)_ 都島にこんな素敵な和食のカフェレストランが(創作和食のWATANABE)
          てんし (11/27)
        • 津軽麺紀行(174)_ ☆☆(星2つで、にぼし)が北に流れて、ながれぼしに。中華そば ながれぼし(弘前市 宮川)
          弘前りんご (10/29)
        • 津軽麺紀行(174)_ ☆☆(星2つで、にぼし)が北に流れて、ながれぼしに。中華そば ながれぼし(弘前市 宮川)
          てんし (10/26)
        • 引っ越しのご挨拶 _ 青森でおせわになった皆様へ。
          葛西美幸 (10/23)
        • 今日10月14日は指揮者、レナード・バーンスタインの命日です。指揮者と作曲家の両立に苦悩する。
          てんし@弘前 (10/14)
        + CATEGORIES
        + ARCHIVES
        + Google Adsense
        + Google AdSense
        + Google Adsense
        + Gracia
        + MOBILE
        qrcode
        + LINKS
        + PROFILE