3月末日で21年勤めた弘前大学を退職するにあたり、弘前大学の”学園だより”に退職者のコメントを所望されました。
そこで現在の心境というか、思うところを書きました。私の人生に忘れ得ない様々な彩りを与えてくれた弘前に、感謝の気持ちを込めて書きました。
以下は、その文に若干加筆したものです。ご一読いただければ幸いです。
タイトル:弘前は第二のふるさと
古川賢一 (弘前大学大学院医学研究科)
大阪大学の大学院の在学中に、大阪府吹田市にある国立循環器病センターの研究所に奉職して以来三十六年、ずっと教育研究者として過ごしてきました。大阪府で約8年、宮城県の仙台でも約8年でしたが、弘前での生活はなんと21年にもなりました。
仕事人生36年の半分以上を弘前で過ごしたことになります。過ごした年月だけを見ても、弘前は私にとって十分第二のふるさとにふさわしいでしょう。
しかし、それだけではありません。大阪(国循)、仙台(東北大学)では、職場と家庭の行き来ばかりで、職場・仕事以外での人付き合いは、皆無に近かったように思います。今から思えば残念なことでした。
ところが、弘前に来てそれは大いに変わりました。仕事に関係しない交友関係が非常に広がったのです。
それは写真や、音楽を通して、あるいは妻の交友関係を介してであったりしました。
もちろんFBなどのSNSによる交流も大きかったですね。
そしてなにより、旅人としてではなく、そこに住む者として、とても厳しい冬、積雪をじっと耐えたご褒美に、見事な桜やりんごの花の匂い立つような春、弾ける祭り(弘前ねぷた)の夏、そして燃えるような紅葉の秋を、存分に味わうことができた、そんなことも弘前を心のふるさとにしているように思います。
さて、私は3月に退職し、4月から1年間の客員研究員を経て、生まれ育った関西に戻ります。
“ふるさとは遠きにありて思うもの” の言葉通り、関西に戻っても、弘前の街や人をきっと懐かしく、折りに触れ思い起こすことでしょう。
長い間、本当にお世話になりました。
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