いよいよ大晦日となりました。
古人は、月の満ち欠けを観て、一ヶ月30日の移り変わりを知りました。
晦日(かいじつ、みそか)とは毎月の終わりの日のこと。
毎月の中旬に満月、望月となり、徐々に欠けて月の終わりには隠れてしまうということで、つごもり(月隠りが転化)、みそか(三十日)と呼びました。(尤も、それは太陰暦でのお話で、現在の太陽暦、その改正版ではそうはなりませんが)
そして、一年の最後の晦日を大晦日としたわけです。
いろいろとあった一年を振り返り、新しい年に新たな誓いを立てると言うけじめの日でもありました。
歌川広重「名所江戸百景」下谷廣小路(wikipedia)
しかし、江戸時代の庶民の大晦日はもっと生々しい一日だったようです。
というのも、当時は商売は掛売りが一般的。
すなわちツケで売り買いすることが多く、商売人は、大晦日(あとお盆との2回)にはその払いをしてもらうために、ツケのある客のところにやってきました。
一方、無い袖は振れない(宵越しの金は持たない?)江戸っ子は、その取り立てを逃れれば、また半年先まで払わなくて済むということで、両者の攻防戦が行われたようです (^_^;)
その掛売りをやめて正札現金掛け値なしというマーケティングにて成功したのが、三井越後屋呉服店(現在の三井グループの始まり)ですね。
落語の『掛取万歳』は、そのツケの回収に来る業者と、なんとかツケの払いを逃れよう(撃退しよう)とする長屋の住人の姿を面白可笑しく描いています。
さて、今年一年、” 弘前りんごの北のまほろば”をお引き立ていただき、ありがとうございました。
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