弘前りんご_新参者の宝塚日記

大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
キュレーターの存在を世に知らしめた原田マハ_モダンを読んで。
0

    (楽園のキャンバス) 

    楽園のキャンバスを皆さん、読まれましたか?

     

     

    それまで学芸員って、美術館、博物館のバックヤードのカビ臭い部屋で、超細かい分類とか、訳の分からん文献調査など、辛気臭い仕事をやっている人たちなどという、今から思えば大変失礼な偏見を持って見ていたのですが、原田マハの”楽園のキャンバス”を読んで目からうろこ。こんなにおもしろい仕事もそうそうないなと思うようになりました。

    そういえば、学芸員がキュレーターというおしゃれな名前で呼ばれるようになったのもそのあたりからかと。

     

    (館長をご存知ですか?)

    さて、もう一つ質問です。

    例えば東京国立博物館の館長さんはどなたか知っていますか?

    名物館長というのがスポットライトを浴びるようになって、例えば三菱一号館美術館の館長さんが高橋明也さんであることは、結構美術好きには知られていますが、日本はその点まだまだですね。

    MOMA(ニューヨーク近代美術館)の館長は、アメリカでは一般人にとっても有名人の一人です。

     

     

    さて、原田マハの短編小説集”モダン”は、まさにこのMOMAを舞台にした作品集です。

    私にとって、おそらく日本人にとっても、印象深いのは、第一章”クリスティーナの世界”ではないでしょうか。

     

     

    タイトルは、同名のあのアンドリュー・ワイエスの名作から取ったもの。

     

    下半身麻痺の女性が、草原を這って、我が家に向かって進もうとしている光景を描いたもの。

     

    小説では、2011年3月11日の東日本大震災のときに、福島県立美術館にこの作品が、アンドリュー・ワイエス展のために貸し出されていて、MOMAの委員会が、作品を守るために即回収を決め、MOMAのコーディネーターの職にあった日系女性職員杏子を派遣するというストーリー。

     

    この作品を日本に誘致するために多大な努力を払った現地学芸員伸子と、本意は回収するには及ばないと思っても、上からの命によって福島に向かわざるを得ない杏子の心の交流を描いています。

     

    救いは、杏子が福島のためにワイエスの作品を近い将来、再び貸し出せるようにすると決意するところです。

    そしてそれはこの絵の、絶望的な状況にあっても、希望を捨てず前に進もうとする女性の強い意志の力に合い通じるものがあるのではないでしょうか。

     

     


    兵庫県ランキング

     

    ブログランキングに参加しています。
    皆さんの1クリック(一票)で順位が決まりますので、 
    気に入ったら、
    このリンクか上の兵庫県ランキングのボタンを是非ひと押ししてください。
    ご協力、ありがとうございます (*^^*)

     

     

     

    #原田マハ #学芸員 #キュレーター #MOMA #モダン #アンドリュー・ワイエス #クリスティーナの世界 #福島 #2011年3月11日

     

    * 縁あってこちらに立ち寄ってくださった記念に掲示板に書き込みを宜しく。

    弘前りんごの北のまほろば掲示板  

     

    | 弘前りんご | 美術 | 06:00 | comments(0) | - |
    ランチさ迷い人(28)_かふく亭 7月の月替りそばは、くるみそば
    0

      *ブログランキングに参加しています (^o^)

      気に入ったら、この文をクリックするか、下の方にある、ブログランキングURLをクリックするか、あるいは、やはり下の方にある白いリンクボタン(人気ブログランキング)を押してくださいね。

      よろしくお願いします (*^^*)

       

       

      タイトルとは裏腹に、今回はさ迷ってはいません。前回のときに、7月中にここ、かふく亭に来ようと決めてました。

       

       

      なぜなら、7月の月替りそばが、くるみそばだから。ぼうっとは、生きていません(分かる人にはわかる ^^;)

       

       

      平日にもかかわらず、12時には満席近くになっていました。

       

       

      そばと蒸し鶏、きゅうりと人参の千切りがザルに載って出てきました。

      つけ汁はもちろんくるみ汁。手間を掛けてくるみを挽いて作っているんでしょうね。

       

       

      みずみずしいそばが、食べる前から美味しいぞう!っていってます。

      くるみ汁はごまのそれに比べて、若干甘みが感じられますが、程よいものに収まっています。

      そばを食べた後、蕎麦湯を足していただきましたが、これも一層風味豊かになりました。

       

      そばとの相性もいいですね。この時間帯だと、挽きたてのそば粉を使っているのでしょうか。

      実にそばのいい香りがします。

       

       

      今日は、オプションとして、揚げ玉混ぜごはんをつけました。

      温かいご飯に海苔と昆布と天かす(揚げ玉)を混ぜ、だし汁を掛けてさっと混ぜただけのシンプルなものですが、これが実に美味しい。甘酸っぱいそばと、醤油の程よい辛さのご飯がよく合います。

       

      ブログランキング URL: https://blog.with2.net/link/?1920861

       

      #かふく亭 #月替りそば #くるみそば #揚げ玉混ぜご飯 

       

      | 弘前りんご | グルメ | 05:23 | comments(0) | trackbacks(0) |
      文字通り、アフタヌーンティー_紅茶の森(弘前市 富士見町)
      0

        *ブログランキングに参加しています (^o^)

        気に入ったら、この文をクリックするか、下の方にある、ブログランキングURLをクリックするか、あるいは、やはり下の方にある白いリンクボタン(人気ブログランキング)を押してくださいね。

        よろしくお願いします (*^^*)

         

         

        午前中の仕事を終えた土曜日。

        そのまま帰宅しても良かったんですが、途中、大学の文京キャンパスの裏通りにさしかかると、とあるお家の前に、Openのサインが (^o^)

         

         

        以前から一度来てみたいと思っていたので、立ち寄りました。  

        この一見普通の住宅に見える(おそらくオーナーの住まいの一階をお店に改造しているんでしょうけど)佇まいのお店は、

         

         

        紅茶とハーブのお店、”紅茶の森”

         

         

         

         

        中も確かに友人宅のダイニングに案内されたような雰囲気。紅茶やグッズもなかなかいい感じです。

         

        さて、紅茶の森と銘打つだけあって、選ぶのに迷うほどの紅茶の種類が。

         

         

        はじめてのお店なら、お店のお勧めにまずは従ってみるのが良いと、おまかせケーキセットにしてみました。

         

         

        紅茶はポットでサーブされ、カップに並々ついでも2杯以上はありました。

        今回の紅茶は柚子紅茶にしました。紅茶の葉も、柚子も国産だそうです。

        紅茶の香りと、柚子の味のアクセントがいい具合にあっていました。

         

         

        そして付いてきたケーキセットが抹茶と小豆のババロアと、カレーシフォンケーキの2種類。 シフォンの方は甘さを抑えた上品な味でした。

        一方、カレー・シフォン?と思いましたが、カレー用香辛料をアクセントに使っているようで、予想を違える美味しさ。意外でした。なんでも紅茶を仕入れているインド人の業者から香辛料も仕入れているとか。

        これで650円は、申し訳ないくらい。

         

        弘大カフェだけでなく、こんな素敵なお店が近くにあって、文京の先生方が羨ましい (^_^;)

         

         

        ブログランキング URL: https://blog.with2.net/link/?1920861

         

        #紅茶の森 #富士見町 #午後の紅茶 #柚子紅茶 #カレーシフォンケーキ #抹茶のババロア #ケーキセット

         

        | 弘前りんご | グルメ | 06:07 | comments(0) | trackbacks(0) |
        津軽麺紀行(122)_極煮干し本舗の”鯛干しラーメン”
        0

          *ブログランキングに参加しています (^o^)

          気に入ったら、この文をクリックするか、下の方にある、ブログランキングURLをクリックするか、あるいは、やはり下の方にある白いリンクボタン(人気ブログランキング)を押してくださいね。

          よろしくお願いします (*^^*)

           

           

          ここしばらく、煮干し注入から遠ざかっていたので、煮干しラーメンを食べに行きました。

           

           

          お店は、県道109号線沿いの外崎にある、極煮干し本舗。

          オープンの時に行って以来、二度目です。

           

          メニューは夏らしい、冷やし煮干しラーメンもあったのですが、鯛干しという文字が目に入り、新しいものに目がないので、それにしました。

          (おいおい、煮干し注入じゃなかったんかい ^^;)

           

           

          ぱっと見は少し色が濃い目ではあるものの、済んだスープのラーメン。

          極煮干しのレギュラーの煮干しとはタイプが違います。

          玉ねぎのざく切り、背油、メンマ、それにネギのトッピング。

           

          スープを飲んでみると、確かに鯛の風味が強く感じられます。少々塩気が勝っている感じはしますが、悪くないですね。

           

           

          オプションですが、かなりの厚切りチャーシューに存在感があります。

          ジューシーで見た目通り、食べごたえあります。

           

           

          麺は若干太めの麺。普通盛りにしましたが、ちょうどいい量でした。

           

          先にも書きましたが、若干スープの塩気が強いのが気になりますが、いい味でした。

          期間限定のようなので、気になる方は今のうちです。

           

           

          ブログランキング URL: https://blog.with2.net/link/?1920861

           

          #ラーメン 極煮干し本舗 #鯛干し #期間限定 

           

          | 弘前りんご | グルメ | 06:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
          ドップラーって、ご存知ですか? 今日7月27日は、ハンガリー田園幻想曲の作曲家 フランツ・ドップラーの命日
          0

            今日7月27日は、ハンガリー田園幻想曲の作曲者として知られる、フランツ・ドップラーの命日(1821年10月16日 - 1883年7月27日)

            なお、ドップラー効果のドップラーとは別人です。

             

            ドップラーは、フルートの超絶技巧の曲を数多く作曲していますが、当時は、オペラやバレエ音楽の作曲家としてむしろ有名だったようです。今ではこの曲以外が演奏される機会は殆どありませんが。

             

            ドップラー兄弟:フランツ(左)カール(右)(wikipedia)

             

            又自身フルートの名手で、同じくフルート演奏家として名高かった弟カール・ドップラーとのフルート・ヴィルティオーゾ兄弟として引っ張りだこだったようです。


            ちなみに、横溝正史の長編推理小説 ”悪魔が来たりて笛を吹く”は、作者の隣に住んでいたフリーティストの植村泰一がこの曲を練習しているのを聴いて着想したということですよ。その関連性はよくわかりませんが ^^;)

             

            この曲は、フルートと管弦楽のための協奏曲といった性格ですね。

            冒頭は日本の馬子唄に似た哀愁を帯び、またジプシー音楽の性格も見られます。

            いずれにしても日本人の琴線に触れる曲ではあります。

             

            ハンガリー田園幻想曲

            ジェームズ・ゴールウェイ(Fl)

            https://www.youtube.com/watch?v=7GLtzXBkwr8

             

             

             

            ブログランキングに参加しています。
            皆さんの1クリック(一票)で順位が決まりますので、 
            気に入ったら、
            上の青森県ランキングのボタンを押してください。
            ご協力、ありがとうございます (*^^*)

             

            #ドップラー #フルート #ヴィルティオーゾ #ハンガリー田園幻想曲 #弟 #命日 #オペラ #バレエ

             

            * 縁あってこちらに立ち寄ってくださった記念に掲示板に書き込みを宜しく。

              弘前りんごの"北のまほろば掲示板

             

             

            | 弘前りんご | 音楽 | 06:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
            + RECOMMEND
            失われた手稿譜 ヴィヴァルディをめぐる物語【電子書籍】[ フェデリーコ・マリア・サルデッリ ]
            失われた手稿譜 ヴィヴァルディをめぐる物語【電子書籍】[ フェデリーコ・マリア・サルデッリ ] (JUGEMレビュー »)
            (弘前りんご)

            自身もバロック音楽の研究者であり、演奏家であるサルデッリが書いた、”失われた手稿譜 ー ヴィヴァルディをめぐる物語 ー” では、ヴィヴァルディが亡くなった直後から漂流し始める、ヴィヴァルディが残した膨大な手稿譜が本当の主人公であり、小説の形をとっているものの、そこに書かれたことはほとんどが事実です。

            しかし、その手稿譜がたどったその後の運命は、数奇としか言いようのないものでした。

            手稿譜を借金の方に取ろうとする債権者、取られるのを防ごうとしたヴィヴァルディの弟。

            修道士会に寄付されたものの、その価値がわからない修道士たちは、それをごみのように扱い、教会の倉庫の奥に放り込でしまい、長い年月の眠りにつきます。

            その後その存在を知った貴族が個人のコレクションとして入手。

            研究し、その散逸を防ごうとした研究者と、骨董的価値にのみ注目するファシスト政府との攻防。

            いずれも手に汗握る展開で飽きさせません。

            最大の貢献者の一人、ジェンティーリが追われて大学を去るときの言葉

            ”正しきものは、とこしえに記憶される” が、心に染み入ります。
            + RECOMMEND
            旅屋おかえり [ 原田マハ ]
            旅屋おかえり [ 原田マハ ] (JUGEMレビュー »)
            ”旅屋おかえり”は、旅そのものが目的であり、生きがいの、そしてそれを仕事にしてしまった一人の女性の夢、挫折そして再生の物語です。

            旅屋とは、故あって自分は旅に出ることが叶わない依頼人に代わって旅をして、本人の代わりに希望の体験や目的を果たして、その旅の記録を依頼者に成果として届けるというもの。それを思い立ったのは偶然の出会いから。

            またタイトルのおかえりは、家に、故郷に戻ったときに掛けられる言葉、”おかえり” と、丘えりこの愛称、おかえりをもじったものです。そしてその言葉を聞きたくて旅に出るのです。

            旅屋の仕事としての旅によって、契約内容を遥かに超える成果(人間関係のもつれを解き、凍てつきを融かす)がもたらされるだけでなく、主人公、そしてそれを取り巻く人々の心までも癒やしてゆきます。

            そして成功するまでは故郷には帰れないと覚悟している主人公が、故郷で待つ母のおかえりという言葉を聞ける日も間もないというところで、小説は幕を閉じます。

            まさにハートウォーミングな小説。読後にじんわりと心があたたまる作品でした。
            + SELECTED ENTRIES
            + RECENT COMMENTS
            + CATEGORIES
            + ARCHIVES
            + Google Adsense
            + Google AdSense
            + Google AdSense
            + Google Adsense
            + Google AdSense
            + MOBILE
            qrcode
            + LINKS
            + PROFILE