弘前りんご_新参者の宝塚日記

大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
今日3月31日は、ハイドンの誕生日 (*^^*)
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    シンフォニ−、弦楽四重奏、ソナタ形式の基本の形を生み出した人、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン。

     

    F. J. ハイドン(1732年3月31日 - 1809年5月31日、トーマス・ハーディー筆 wikipedia)

     

    しかし、踵を接するようにモーツァルト、ベートーヴェンが活躍し、彼の生み出した形式をはるか遠い高みにまで運んでしまったため、顧みられることが少なくなったと、音楽の教科書などには書かれています。

     

    ピアノソナタ 第46番 イーヴォ・ポゴレリチ(ピアノ)

    https://www.youtube.com/watch?v=-4ZvrsdIbq4

     

    果たしてそうでしょうか。

    確かに、モーツァルトのような天才的なひらめき、ベートーヴェンの様なこれ以上ないほど一つの主題を使い尽くしてなお、変幻自在な曲をつくるといったことはなかったけれど、彼の作品のなんとも品位が高く、愉悦に溢れた作品は、前者二人とは全く違う、聴くものの心を幸せにしてくれる音楽だと思います。

     

    弦楽四重奏曲第67番 ”ひばり” ゲヴァントハウス弦楽四重奏団

     

    幸いというか、最近またハイドンの良さが知られるようになり、いろんな音楽家が彼の作品を演奏するようになってきました。嬉しい限りです。

     

    ピアノ協奏曲第11番、マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)

    https://www.youtube.com/watch?v=PND8ezO6ql8

     

    音楽は何よりも聞き手に喜びをもたらさなくてはならないという信念と、そして彼特有の類まれなるユーモアを知れば、一層彼の作品の魅力を楽しむことができることでしょう。

     

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    #ハイドン #誕生日 #モーツァルト #ベートーヴェン

    | 弘前りんご | 音楽 | 06:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
    キジも鳴かずば撃たれまいに (^_^;)
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      浪岡城址公園にて撮影(2016年5月31日)

       

      キジは日本の国鳥なんですよね。

      国鳥に選ばれるからにはそれなりの理由があります。

       

      まず、日本固有種であるということは重要ですね。

      尤も、これに関しては注釈が必要で、日本の完全な固有種とする説と、ユーラシア大陸に分布するコウライキジの日本における亜種とする説があります。

      ただ、後者だとしても、その亜種は日本にのみ分布しているようです。

      その日本愛が素晴らしい (^_^;)


      そして、とても馴染みのある鳥であること。

       

       

      桃太郎のお供に、もっと強そうなワシとかタカを差し置いて選ばれたんですから、そのポピュラリティは相当なものでしょう。

      他の文献にもいろいろと出てきます(古事記、万葉集など)

       

      それから、鳥としての習性が国鳥に相応しいとされたこと。

      すなわち、焼野のキギス(雉子)といって、我が子を守るために火をも恐れないという言い伝えから、情愛の深い鳥であるとされています。

       

      ここまでの点で十分国鳥に選ばれる資格ありと思うのですが、決定打は別のところにありました。

      戦後、日本鳥学会が国鳥を定めるにあたって、重視したのは、なんと

       

      『大型で肉の味が良い』『狩猟の対象として好適』という点 (^_^;)

      なんだか、ちゃぶ台返しの感が無きにしもあらずですね。

       

      世界広しといえども、こんな理由で国鳥を選んだのは、日本だけかも。


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      #きじ #日本 #国鳥 #桃太郎 #雉子

      | 弘前りんご | 歴史 | 06:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
      目からうろこシリーズ (3)_ 謎解きの面白さに満ちた 『ねずさんの日本の心で読み解く「百人一首」』
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        謎は身近にある。

        なんだかテレビのサスペンスのキャッチみたいで恐縮ですが。

         

        百人一首は、日本人の最も親しまれた文学作品の一つと言っていいでしょう。

         

        漫画、それを元にした映画『ちはやふる』の人気から、百人一首のかるたを使った、競技かるたのブームも起こっていますね。

         

        800年前に編まれて以来ずっと親しまれてきて、大変馴染みのある作品でありながら、実は編者(藤原定家)の意図、そして作品の真価が必ずしも正しく捉えられていないと著者は嘆き、この本を出版することにしたとのこと。

         

         

        確かにおぼろげながらも学校で習った百人一首の解説は、古今の名歌の中から藤原定家が、自身の美意識に基づいて100首選んでまとめた、といったところです。現在出回っている百人一首の解説本も似たりよったり。

         

        しかし、宮中で乱闘騒ぎを起こしたり、天皇から勧められても気に入らない自作を頑として歌集に入れなかったりと、気性が激しく、また美意識の高い藤原定家が、なんの脈略もなく、ただ気に入った歌を100首集めていっちょ上がりなどということがあるはずがない。

         

        そんな考えから、著者は歌い手と歌の選出、その並べ方を徹底的に解析し、その結果明らかになったことを解説していきます。

         

        すなわち、歌人や歌の選定、配列等の構成が実に綿密に行われ、100首全体で一つの壮大な歌のようになっているというのです。

         

        たとえば、最初の4首、天智天皇、持統天皇、柿本人麿、山部赤人の歌と並び方を見ただけで、藤原定家の意図は明白だとしています。

         

        天智天皇の歌は、「秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ」

        これは一般に言われているような想像の歌ではなく、神事であるとしても実際に天皇が農作業をし、その時雨にあって、雨宿りしたときに自分の衣服が濡れたという、実体験に基づいた歌だとしています。

         

        同じことは持統天皇の歌「春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山」にもいえて、実体験ならではの心がこもっているとしています。

         

        そして、天皇が二人続けば、次は高位の関白であるとか、高僧になりそうなのに、身分としては非常に低い柿本人麻呂の歌「あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む」と置いたのは、定家が地位ではなく、歌の価値で選び、ふさわしい位置においていることの証左と、著者は考えています。

         

        またこの歌は、独り寝の寂しさなどを歌ったつまらないものではなく、寝る間も惜しんで創作に励んでいる人麿の、使命感と高揚感を表しているというのが、納得の行く解釈だと言えます。

         

        そして、その柿本人麻呂のうたが、理知的に考え抜いたものであるのに対して、

        山部赤人の歌「田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ」の歌は、鋭い感性と立体的な視感に基づく歌だとしています。たしかに、赤人が目にした壮大な眺めが読むものにも伝わるように思われます。

         

        以降、100首の真価、魅力、そしてそれに盛られた作者の思い、時代背景との関わりなどが綴られていきます。

         

        まさに目からウロコ、百人一首の見方が変わる一冊です。

         

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        #百人一首 #小名木 #謎解き #天智天皇 #持統天皇 #柿本人麻呂 #山部赤人

         

        | 弘前りんご | 文学 | 06:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
        ランチさ迷い人(11)_ 久々の味噌ラーメンのヒットかな_らぁめん 萬(弘前市元大工町)
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          久しぶりのラーメン店新規開店。らぁめん萬。

          (なんて読むんだろう、マン? まさか、よろずではなかろうが ^_^;)

           

           

          場所は附属病院の前の通りの一つ北側の筋(元大工町)で、以前地鶏白湯soba 15があった所。

          そのお店が城東に移ってからずっと空き家だったのですが、ようやく3月26日に新しいラーメン店開店の運びとなりました。

           

           

          ほぼ居抜きなのでしょう、内装は以前と変わりがないように見受けられます。

           

           

          メニューは2種類、鶏白湯みそラーメンと鶏煮干しょうゆラーメン。

           

           

          今回は味噌の方にしました。

           

          濃厚ながら、旨味が感じられるスープ。鶏白湯のだしが聞いているのでしょう。

          最近食べた味噌ラーメンの中では、スープのコクは一番かも。

          そしてトッピングの刻みタマネギがアクセントに。

          チャーシューは薄切りながら、大判。後はシナチク、鶏そぼろ、キャベツなど。

           

           

          麺は味噌ラーメンに定番の中太麺。

          スープが良く絡んで、コシもあり、いい感じです。

           

          職場近くでのランチの選択肢が増えた(元に戻った?)のは、嬉しいですね。

           

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          #ラーメン #萬 #元大工町 #新規開店 #味噌 #白湯 #鶏

          | 弘前りんご | グルメ | 06:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
          ランチさ迷い人(10)_ 鮨覚(弘前市安原)
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            無性に握り寿司が食べたくなって、弘前市安原の鮨覚へ。

             

             

            ここの店内は天井が高く、開放的な気分になれます(その分、つい気が大きくなって、鮨を次々と頼んでしまう?)

             

             

            ちょうどワンコインランチのプレミアム(1000円)に入っていたので、それを注文しました。

            15貫と卵焼き、それに吸い物一つが付いてきます。下の実物とは、並び方やネタが若干違いますが (^_^;)

             

             

            鮮度の高い、しかも高級素材が多いネタ。

            ちょっぴりリッチな気分(?)になれました。

             

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            #回転寿司 #鮨覚 #ワンコインランチ #プレミアム

             

            | 弘前りんご | グルメ | 07:02 | comments(0) | trackbacks(0) |
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            (弘前りんご)

            自身もバロック音楽の研究者であり、演奏家であるサルデッリが書いた、”失われた手稿譜 ー ヴィヴァルディをめぐる物語 ー” では、ヴィヴァルディが亡くなった直後から漂流し始める、ヴィヴァルディが残した膨大な手稿譜が本当の主人公であり、小説の形をとっているものの、そこに書かれたことはほとんどが事実です。

            しかし、その手稿譜がたどったその後の運命は、数奇としか言いようのないものでした。

            手稿譜を借金の方に取ろうとする債権者、取られるのを防ごうとしたヴィヴァルディの弟。

            修道士会に寄付されたものの、その価値がわからない修道士たちは、それをごみのように扱い、教会の倉庫の奥に放り込でしまい、長い年月の眠りにつきます。

            その後その存在を知った貴族が個人のコレクションとして入手。

            研究し、その散逸を防ごうとした研究者と、骨董的価値にのみ注目するファシスト政府との攻防。

            いずれも手に汗握る展開で飽きさせません。

            最大の貢献者の一人、ジェンティーリが追われて大学を去るときの言葉

            ”正しきものは、とこしえに記憶される” が、心に染み入ります。
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            ”旅屋おかえり”は、旅そのものが目的であり、生きがいの、そしてそれを仕事にしてしまった一人の女性の夢、挫折そして再生の物語です。

            旅屋とは、故あって自分は旅に出ることが叶わない依頼人に代わって旅をして、本人の代わりに希望の体験や目的を果たして、その旅の記録を依頼者に成果として届けるというもの。それを思い立ったのは偶然の出会いから。

            またタイトルのおかえりは、家に、故郷に戻ったときに掛けられる言葉、”おかえり” と、丘えりこの愛称、おかえりをもじったものです。そしてその言葉を聞きたくて旅に出るのです。

            旅屋の仕事としての旅によって、契約内容を遥かに超える成果(人間関係のもつれを解き、凍てつきを融かす)がもたらされるだけでなく、主人公、そしてそれを取り巻く人々の心までも癒やしてゆきます。

            そして成功するまでは故郷には帰れないと覚悟している主人公が、故郷で待つ母のおかえりという言葉を聞ける日も間もないというところで、小説は幕を閉じます。

            まさにハートウォーミングな小説。読後にじんわりと心があたたまる作品でした。
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