弘前りんご_新参者の宝塚日記大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
2017.03.30 Thursday
津軽麺紀行(59)_田沢食堂
ファストフードの条件が、早い、安い、うまいだとすれば、 ここ田沢食堂はまさにファストフード店ですね。 それにわたくし的には職場から近いというのも加わりますが。
通い続けていると思わしき方が多くいるようですが、 そういう人は入口から入ってきてからの動きに無駄がありません。 そもそもその時点で食べるものを決めていて、メニューなど見ずに、 入って右側の厨房の前を通る際に、注文してから席に着いています (*^^*)
わたしはまだその域に達していないので、空席を探して席に付き、 メニューを見てあれこれ迷い、結局頼むのは五目焼きそばか、ラーメン (^_^;)
ということで、今回も五目焼きそばを頼みました。 ボリュームもあり、具も色々とたっぷりと入っていて、 満足度が高いですね。これで510円。 茶色い蕎麦に、赤い紅しょうが、黄色と白のゆでたまごが いろどりもいいです。 もちろん味も甘すぎず辛すぎず、ちょうどよい。
それなら、最初から厨房前を通るときに頼んでゆけば、 というところですが、ほとんど待つという感覚が無いので、 結果はわかっていてもメニューを見て迷うという儀式と言うか、 楽しみもまたあっていいのではないかと思っています (*^^*)
2017.03.29 Wednesday
遂に原画を観ることができました (*^^*)_ 池田学の超細密画展 (The Pen_凝縮の宇宙)
遠くから見ても一つの宇宙を思わせる作品が、近づいて観るとその中にまた宇宙が。 まるでフラクタル画像のような作品を、極細のペンで書き込んで行く。 ひたすら書き続けても完成に6年ほどかかった作品も。
そんな池田学の超細密画展を見にゆきました。 会場は佐賀県立美術館。
なかなか立派な美術館です。
コヨーテ 2008年
さすがのデッサン力。 * 一部撮影可のゾーンがありました (*^^*)
灯台 2009年
朽ちて倒れ掛かっている灯台のリアルさに対し、 海鳥は白一色に塗りつぶされた平面的なもの。 その対照が面白いですね。
誕生 2013−2016年
写真では分かりにくいですが、激しい水流に晒される桜の枯木に近づいて観ると、その中にいろんな物、動物、人間が。まるでノアの箱船のようです。 この絵は、カナダのバンクーバーにいて、東日本大震災の惨状を知り、その鎮魂と再生への願いを込めて制作されたとか。確かに、祈る人の手や、朽ち果てていく物のある一方、新しく誕生する生命も描かれています。 その画力に圧倒されました。佐賀まで出かけて正解でした。
この美術館には、佐賀出身の近代西洋画家、岡田三郎助のコレクションが常設展示されています。
入場無料で、一部の作品を除いて、写真撮影可でした。
自身の画業が優れているだけでなく、日本の近代洋画を牽引する実力者、教育者でもあったようです。 2017.03.28 Tuesday
十八番_ルネ・フレミング
歌舞伎由来の言葉に十八番(おはこ)がありますが、どの芸能、芸術の分野にも、まさに得意とする役どころがあり、歌の世界も例外ではありません。
夜の女王の登場 (https://commons.wikimedia.org/wiki/Template:PD-US)
たとえば、モーツァルトの歌劇”魔笛”に登場する夜の女王のアリア、”復讐の炎は地獄のように我が心に燃え” あのコロラトゥーラ・ソプラノで、超絶技巧を要求する高音の歌唱は、もともと誰にでも歌えるものではありません。しかしその中でも魅力的に歌うことで、たとえばちょっと前までは、エディタ・グルヴェローバー、最近はダイアナ・ダムラウが得意とするところですね。 https://www.youtube.com/watch?v=UXOYcd6KZ0E
ルネ・フレミング (wikipedia)
さて、指揮者サー・ゲオルグ・ショルティが、人生で出会った最高の歌手二人のうちの一人と称した、ルネ・フレミング。 チャーミングな容貌と共に、類まれなる技量、そして各国語を自在に使える才能を活かして、数多くのオペラに出演していますが、やはり、彼女の十八番のひとつは、モーツァルトのオペラ ”フィガロの結婚” の伯爵夫人、ロジーナでしょう。
フィガロの結婚より (伯爵の登場で、伯爵の小姓ケルビーノを隠すフィガロのフィアンセ、スザンナ、wikipedia)
伯爵の愛が薄れてゆくことを悲しんで歌う ”あの楽しい思い出はどこに Dove sono i bei momenti” は、人生経験を積んだ人でないと出せない味わいがありますね。
Metropolitan Opera. November 11, 1998 https://www.youtube.com/watch?v=LLM5CFACTtA
2017.03.27 Monday
ワンコインランチめぐり (51)& 津軽麺紀行(59)_ 四川中華料理 ベア
今回は久しぶりに元寺町にある四川中華料理のベアにワンコインランチを食べに行きました。
ここはこれまでずっとワンコインランチブックに載っていて、新しくなるたび来ています。 今回は、ルースー湯麺セット
ルースーとは、肉絲、すなわち細切り肉のこと。 細切りにした豚肉、ザーサイ、たけのこ、そしてもやしを炒めたものを醤油ラーメンにトッピングしたもの。シャキシャキして歯ごたえがあり、スープもスッキリとした後味の良いもので、美味しくいただけました。黒胡椒を少し振って食べると一層香ばしくていい感じになりました。
これに小ライス、そしてデザートに杏仁豆腐がついていました。
量もちょうどよく、デザートも楽しめて、お得感がありました。
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”旅屋おかえり”は、旅そのものが目的であり、生きがいの、そしてそれを仕事にしてしまった一人の女性の夢、挫折そして再生の物語です。 旅屋とは、故あって自分は旅に出ることが叶わない依頼人に代わって旅をして、本人の代わりに希望の体験や目的を果たして、その旅の記録を依頼者に成果として届けるというもの。それを思い立ったのは偶然の出会いから。 またタイトルのおかえりは、家に、故郷に戻ったときに掛けられる言葉、”おかえり” と、丘えりこの愛称、おかえりをもじったものです。そしてその言葉を聞きたくて旅に出るのです。 旅屋の仕事としての旅によって、契約内容を遥かに超える成果(人間関係のもつれを解き、凍てつきを融かす)がもたらされるだけでなく、主人公、そしてそれを取り巻く人々の心までも癒やしてゆきます。 そして成功するまでは故郷には帰れないと覚悟している主人公が、故郷で待つ母のおかえりという言葉を聞ける日も間もないというところで、小説は幕を閉じます。 まさにハートウォーミングな小説。読後にじんわりと心があたたまる作品でした。
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