弘前りんご_新参者の宝塚日記

大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
藩という名称は、明治維新後に出来た?
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    消えた都道府県名の謎(八幡和郎著)というタイトルに惹かれて

    読んでみました。

     

     

    藩が正式名称に採用されたのは、なんと明治になってからだと

    いうのに、まず驚かされました。

    それまでは、大名は自分の領地を国と読んでいたようです。

     

    また、”県庁所在地の名前と県名が一致しないのは、そこが佐幕派

    だったため、明治政府に報復としてそういう仕打ちをされた”

    というのが、実は都市伝説であると切り捨てています (^_^;)

    もちろん根拠を示してです。

     

    さらに廃藩置県の時、今の1都1道2府43県の計47都道府県ではなく、

    3府302県という膨大な数があったのが、紆余曲折の後に、

    47都道府県に落ち着いた事の経緯を紹介しています。

    市町村大合併狂想曲を経験した今となっては、その時の混乱が

    想像できます。

     

    そのような総論のあと、北海道・東北、関東、中部、近畿、

    中国・四国、九州の別に、それぞれのエリアの県の辿った経緯が

    続くのですが、それがまた実にいろんな事情があって、おもしろい。

    例えば、北海道は蝦夷地経営の開拓使から始まり、函館県、札幌県、

    根室県に分割されたのですが、当初人口の殆どが、函館に集中して

    いました。その中の札幌が道内第一の都市になるのは、昭和15年の

    国勢調査以降まだ待たなくてはいけませんでした。そもそも県に

    対応する意味での道である、北海道という名前が誕生したのは、

    昭和22年からということなどなど。

     

    つい我々は、自分の生きる時代の常識で過去を捉えがちですが、

    こと県名に関してもそれが全く通用しないことを知って、痛快でした。

     

    | 弘前りんご | 歴史 | 07:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
    暑い時こそ辛い料理をということで、弦や
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      職場から歩いて数分にあるため、ちょくちょく行くお店、

      タイ料理・エスニック料理の弦や。

       

       

      この日選んだランチメニューは、バミー麺とガパオライス。

       

       

      最初に色鮮やかなサラダが出てきました。さっぱりとしたドレッシングが

      野菜を引き立てています。

       

       

      次に出てきたのはバミー麺。魚だしのスープのラーメンといったところ。

      塩ラーメン風です。すっきりとしながらコクのあるスープがいいですね。

      ついてきたパクチーを好みに合わせて入れると、一層香り高くなります。

      ただ、くれぐれも入れすぎに注意を (^_^;)

       

       

      最後にガパオライス。ひき肉炒め丼と言ったところでしょうか。

      ご飯は青森県産米とジャスミンライスから選べます。

      また味付けは5段階の辛さからえらべます。

      今回はそこそこ辛いという3にしましたが、

      一気に汗が噴き出してきました。

       

      やはり、暑い時こそ辛いものをですね。

       

      | 弘前りんご | グルメ | 06:27 | comments(0) | trackbacks(0) |
      今日7月29日は、ゴッホの命日
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        (ゴッホという人)

         

        今は最も人気のある画家の一人、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ。

        生前は全く絵が売れず、画商の弟が知名度をあげようと苦労していました。

         

        フィンセント・ファン・ゴッホ

        (1853年3月30日 - 1890年7月29日 wikipedia)

         

        ゴッホは、画家仲間とともに生活をし、切磋琢磨して絵を描くことを夢見て、当時の画家たちに誘いの手紙を送ったのですが、それに答えたのはゴーギャンのみでした。

        しかし、1888年10月に始まったゴーギャンとのアルルにおける共同生活は

        一月と立たないうちにきしみを生じ始めました。

         

        ポール・ゴーギャン

        ( 1848年6月7日 - 1903年5月8日 wikipedia)

         

        期待が大きかっただけに、ゴーギャンとの決裂はゴッホに

        大きな落胆をもたらし、12月に衝撃的な耳切り事件を起こします。

         

        ゴーギャンはそれを機にパリに戻り、ゴッホは病院に入院。

        1890年の7月27日に拳銃で自殺を図り、

        29日にそれが元で37歳の生涯を終えました。

         

        夜のカフェテラス (1889年 wikipedia)

         

        彼の代表作の一つである夜のカフェテラスは、そんな共同生活を

        始める直前の1888年9月に書かれたものです。

        彼にしては珍しく、黒をあまり使わず夜空を描いていて、

        そこには秋の星座を見ることができます。

        このカフェは、カフェ・バン・ゴッホとして現在も営業を

        しているようですよ。

         

        (原田マハの小説)

        因みにそのあたりのゴッホとゴッホを取り巻く人々の姿、思いを描いた原田マハの作品”たゆたえども沈まず”は、実に読みごたえのある本です。

         

        原田マハ: たゆたえども沈まず(幻冬舎)

         この本を詳しくブログで紹介しています。

         よろしければこちらもご覧ください。

         http://kitamahokif.jugem.jp/?eid=2347

         

         

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        #芸術 #絵画 #ゴッホ #ゴーギャン #原田マハ #たゆたえども沈まず

         

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        弘前りんご_新参者の宝塚日記_掲示板  

        | 弘前りんご | 美術 | 22:09 | comments(0) | - |
        花森安治のデザイン
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          NHKの連続テレビ小説 ”とと姉ちゃん”が好調のようです。

           

          NHK番組ポスター

           

          早逝した父親代わりに一家を支えるべく懸命に、しかし

          明るくたくましく生きる姿が共感を呼んでいるのでしょう。

           

          そのドラマに、主役と絡む重要な人物が最近登場し、

          存在感を大いに発揮しています。唐沢寿明演じる花山伊佐次。

          そのモデルが雑誌”暮らしの手帳”の編集長にして、

          毎号の表紙を描いた花森安治です。

          そして、とと姉ちゃんのモデルは、花森と共に

          暮らしの手帳を発刊した大橋鎭子でした。

           

          戦後の混乱期、生きるのに精いっぱいの市井の人々、

          特に女性の役に立つ雑誌を作りたいという大橋の思いに

          花森が共感し、ともに雑誌を出しました。

           

          妥協を知らない花森は、編集長として、表紙だけではなく、

          雑誌を作るすべての工程に関与し、とことん練り上げた

          とのことです。彼に校正されて戻ってきた文章をみると、

          句読点のみ元のままだったこともあったとか (^_^;)

           

           

          そんな手塩にかけた雑誌の表紙を飾ったすべての絵を

          紹介する本が、”花森安治のデザイン”。
          雑誌発刊の趣旨である、”私達がめざす豊かな暮らし”

          それは物質的なものではなく、精神的な意味での豊かさ。

          それがこの絵には表れているように感じます。

           

          本で紹介されていた彼の ”一人一人が自分の暮らしを

          大切にしていたら、戦争にならなかったと思う” という

          言葉の意味するところは実に重いと思います。

          戦争は軍部の暴走、政治の無力のせいと、他者に責任を

          求める人が多いが、戦時中に戦争を礼賛し、自由な発言を

          封じていたのはほかならぬ一般の人々でもあったのだ

          ということ。そのことを真摯に受け止めないかぎり、

          また同じ轍を踏むことになるでしょう。

           

          | 弘前りんご | 文学 | 06:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
          津軽麺紀行(28)_万作庵
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            観音霊場訪問のあと、昼食に相馬のロマントピアスキー場の

            近くに有るそば処万作庵に立ち寄りました。

            ロッジ風の建物の窓から岩木山が見える絶好のロケーション。

             

             

            到着が12時40分になりましたが、すでに目当ての

            万作御膳も、10割そばも売り切れ (^_^;)

             

             

            そこで二八そばのせいろに小鉢セットをつけたものを頼みました。

            そばは田舎そば風の固めのそば。香り豊かです。

            小鉢セットには、万作豆腐(自家製)、かぼちゃの南蛮煮、

            そしてしらとり農園キャベツのサラダ。

            特に濃厚なごま豆腐を思わせる万作豆腐はもっと食べたくなる

            美味しさ。

             

            これで元気を取り戻して、このあとまた鳥撮りに向かいました。

             

            | 弘前りんご | グルメ | 06:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
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            (弘前りんご)

            自身もバロック音楽の研究者であり、演奏家であるサルデッリが書いた、”失われた手稿譜 ー ヴィヴァルディをめぐる物語 ー” では、ヴィヴァルディが亡くなった直後から漂流し始める、ヴィヴァルディが残した膨大な手稿譜が本当の主人公であり、小説の形をとっているものの、そこに書かれたことはほとんどが事実です。

            しかし、その手稿譜がたどったその後の運命は、数奇としか言いようのないものでした。

            手稿譜を借金の方に取ろうとする債権者、取られるのを防ごうとしたヴィヴァルディの弟。

            修道士会に寄付されたものの、その価値がわからない修道士たちは、それをごみのように扱い、教会の倉庫の奥に放り込でしまい、長い年月の眠りにつきます。

            その後その存在を知った貴族が個人のコレクションとして入手。

            研究し、その散逸を防ごうとした研究者と、骨董的価値にのみ注目するファシスト政府との攻防。

            いずれも手に汗握る展開で飽きさせません。

            最大の貢献者の一人、ジェンティーリが追われて大学を去るときの言葉

            ”正しきものは、とこしえに記憶される” が、心に染み入ります。
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            ”旅屋おかえり”は、旅そのものが目的であり、生きがいの、そしてそれを仕事にしてしまった一人の女性の夢、挫折そして再生の物語です。

            旅屋とは、故あって自分は旅に出ることが叶わない依頼人に代わって旅をして、本人の代わりに希望の体験や目的を果たして、その旅の記録を依頼者に成果として届けるというもの。それを思い立ったのは偶然の出会いから。

            またタイトルのおかえりは、家に、故郷に戻ったときに掛けられる言葉、”おかえり” と、丘えりこの愛称、おかえりをもじったものです。そしてその言葉を聞きたくて旅に出るのです。

            旅屋の仕事としての旅によって、契約内容を遥かに超える成果(人間関係のもつれを解き、凍てつきを融かす)がもたらされるだけでなく、主人公、そしてそれを取り巻く人々の心までも癒やしてゆきます。

            そして成功するまでは故郷には帰れないと覚悟している主人公が、故郷で待つ母のおかえりという言葉を聞ける日も間もないというところで、小説は幕を閉じます。

            まさにハートウォーミングな小説。読後にじんわりと心があたたまる作品でした。
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