弘前りんご_新参者の宝塚日記

大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
モーツァルトはお好き?_緩徐楽章に神が宿る?
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    映画 ”アマデウス”
    客観的に見れば、トンデモ映画といえなくもないです。

    実質的な主役であり、敵役として悪人のように描かれたイタリア人作曲家サリエリ。


    (映画”アマデウス”より)

    モーツァルトのような天賦の才はなかったかもしれませんが、堅実なオペラ作曲家で、人格的にもおよそモーツァルトよりはまともだったということですから。
    ですが、この映画の、モーツァルトの音楽の魅力を、クラシックに余り馴染みのない方々にも広めた功績は認めざるをえないでしょう。



    (映画”アマデウス”より)

    なかでも、13管楽器のセレナーデ(グラン・パルティータ)の中の一曲(第3楽章 アダージョ)は、サリエリに天上の音楽と言わしめるほどの美しさです。

    Amadeus (Movie/Soundtrack) - Mozart: Serenade #10 In B Flat, K 361, "Gran Partita" - 3. Adagio
    http://www.youtube.com/watch?v=5q2-VHiUDZs

    この曲のようにモーツァルトの数ある名曲の中でも、特に緩徐楽章(アダージョ)にそのような美しさを持った作品が多いように感じるのですがいかがでしょうか? 正に、アマデウス(神に愛された者)の面目躍如です。

    そういう点から、映画に紹介されていない彼の作品を見てみると、たとえば、彼のヴァイオリン協奏曲第3番の第二楽章もその代表のようです。
    弦とフルートの導入後に、始まるヴァイオリンの歌うような旋律に心打たれない人は居ないのではないでしょうか?いつまでもそのまま続けて欲しいと思ってしまいます。
    かの名ヴァイオリニストのレオポルト・アウアーは、”驚嘆すべきアダージョ”と表現しています。

    この曲、秋の夜長にいかがでしょうか?
    Mozart Violin Concerto No.3 in G Major K. 216 - 2nd Movement - Adagio
    http://www.youtube.com/watch?v=nwP9a9nIXnc

    もちろん、全曲もいいので、こちらでどうぞ。
    Hahn - Mozart - Violin Concerto No.3
    http://www.youtube.com/watch?v=N-mA9OMP3DE

    他にも、ピアノコンチェルトなら、たとえば23番、シンフォニーなら36番のリンツなど。
    皆さんの、とっておきのモーツァルトのアダージョは何でしょうか?

     
    | 弘前りんご | 音楽 | 07:12 | comments(0) | trackbacks(0) |
    ワンコインランチめぐり(22)_中華料理のベア
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      弘前の老舗の中華料理店といえば、豪華楼、そしてベアというところでしょうか。



      確か、土手町の蓬莱橋のたもとにあった頃から、子ども達を連れて何度か訪れたベア。



      現在は、懐石料理の老舗翠明荘の一角に移りました。
      翠明荘の建物は、あの金木の斜陽館を設計した堀江弥吉の手になるものだそうです。
      その後、中華バイキングの形式になってからも行ったことがありました。
      コストパフォーマンスがいいですね。ランチバイキングが1000円で楽しめます。

      今回のワンコインランチブックに、このお店が入ったというので、行ってみました。
      メニューは、流石にバイキングではなく、単品で担々麺。と言っても、小ライスと杏仁豆腐がつきますが。



      ごまの風味と、香辛料がよく効いた担々麺。麺は中太麺でしょうか。
      もう少しコシが欲しいところではありますが、スープによく絡んでおいしく頂きました。
      最初、小ライスは余計かと思いましたが、量もちょうどよく、杏仁豆腐とともに、口に残った辛味をほどよく和らげてくれて、良かったです。

      今度は1000円のバイキングに来たいですね。

       
      | 弘前りんご | グルメ | 06:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
      子供向けと侮るなかれ。 ”美しすぎる女神: 神話の世界とルネサンス” (美術っておもしろい! vol.2)
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        子供向けというと、内容的に浅いものが多いと思いがちですが、この本は、なかなか視点がユニークで、大人が読んでも楽しめます。
        また、美術作品にまつわるクイズなんかも、答えを聞くと結構、ほうっ、って思ったりします。
        例えば、ボッティチェリの ”春 プリマヴェーラ” に描かれた神々9人の内、靴を履いているのは何人?とか。
        思わず絵をガン見してしまいました (^_^;)

        タイトルが、”美しすぎる女神”。
        一時期、美魔女という言葉などとともにマスコミを賑わした、”美しすぎる 〜” というのは、どうかと思うのですが、そんなとんでも本とは一線を画する、内容はいたって学術的。
        お子さんがいる方は、秋の夜長(もう弘前は冬のようですが)、一緒にいかがでしょうか?


         
        | 弘前りんご | 美術 | 07:02 | comments(0) | - |
        ワンコインランチめぐり(21)_ 百石町ラグノオ・サキ
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          ワンコインランチ21回目は、Tsugaru Photo Meetingの写真展の会場、百石町展示館の斜め向かい、ベーカリー&カフェのラグノオ・サキの中で出されるランチメニュー。



          ランチメニューは、ワンプレートのカレーランチ。
          カレーとライスはそれでも別盛で、サラダ、温野菜、そしてココット皿に入った目玉焼きが載っています。
          カレーは欧風カレーで、奥行きのある味わいと、程よい辛さ。
          最近、タイカレーが続いたので、久しぶりの欧風カレーも新鮮でよかったです。
          カレーに添えられた、ソテーされた野菜とポーク、そしてチーズの効いたソースの掛かった生野菜。どちらもいい感じでした。
          あと、スープとおかわり自由のコーヒー。
          これで500円はやはりオトクですね。

          ここのパンもなかなかいけるので、今度はパンのメニューを試してみようっと。

           
          | 弘前りんご | グルメ | 07:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
          気分はゴルゴ13?_ドットサイト照準器
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            小さくて、遠くにいる鳥を撮るには、超望遠レンズが欠かせません。
            しかし、そうすると動きの素早い小鳥は、ファインダー外にフレームアウトして見失うこともしばしば。




            かと言っていちいち低倍率に戻していては、再び捉えた時にシャッターチャンスをのがしてしまいます。

            そこで、鳥を追いかけるための照準器をつけるのが、鳥撮りの間で広がっているようです。
            ちょうどオリンパスからカメラのストロボをつけるホットシューに取り付けられるドットサイト照準器が出たので、使ってみることにしました。




            取り付け、本体を開いた状態です。



            それを覗くと中央にクロスマークが見えます。
            この視野だと素通しなので、これに被写体が常に重なるようにカメラを動かせば、
            レンズの視野からフレームアウトすることなく撮影が可能となります。

            さて、それで結果を出せるか?
            乞うご期待 (*^_^*)
            と言いたいところですが、連日天候不順で、まだ出番がありません。
            この週末に期待しますか。あっ、入試だった (^_^;)

             
            | 弘前りんご | 写真 | 06:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
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            (弘前りんご)

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            そして成功するまでは故郷には帰れないと覚悟している主人公が、故郷で待つ母のおかえりという言葉を聞ける日も間もないというところで、小説は幕を閉じます。

            まさにハートウォーミングな小説。読後にじんわりと心があたたまる作品でした。
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