弘前りんご_新参者の宝塚日記

大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
日本の技はここでも発揮_京都祇園祭
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    京都の夏祭り、祇園祭。
    今年は台風の影響を受けたそうですが、なんとか開催されました。




    その祇園祭の花といえば、長刀鉾。
    高さ25m、重さ7トン。
    これを毎年、祭りの準備の時に組み立てるわけです。




    その組立に、釘は一切使わず、ごらんのように縄がらみという、縄だけで縛るんですね。
    理由は、釘を打って木の枠を固定してしまうと、巡航中に力が掛かった時に木が割れるからだとか。
    しかし、縄で固定すると、力がうまく縄によって吸収されたり逃したりして、木枠が割れることが防げるわけですね。
    寺院の塔が何百年も、地震によって倒れること無く立ってきたことに通じる、長年の経験に基づく知恵と工夫の成果です。
    こういったことはぜひ、これからも継承していって欲しいですね。
    そこから学ぶことはまだまだありますから。

     
    | 弘前りんご | 自然科学 | 07:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
    恒例の菊富士でのマンドリンコンサート
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      夏のこの時期、恒例の郷土料理”菊富士”さんで、家人のマンドリンコンサート。
      私も参加してきました。



      実に暑い日が続いていますが、まずは涼し気な夏の音楽を聴きました。







      今回は、恒例のマンドリンとギターのデュオ以外に、2本のギターのデュオ。



      40分ほどの演奏が、無事終わりました。


      米ナスの冷製揚げ出し


      弘前産の毛豆



      合鴨の香味焼きとそばもやし、トマトソースがけ。


      お刺身盛り合わせ。雲丹の殻の刺は、この時点でも動いていました (*^_^*)


      国産牛の抹茶しゃぶしゃぶ



      エビチリソースのグラタン


      〆のうなぎそば。(酔っていたのか、うなぎにフォーカスがあってません ^_^;)



      そして、いつものことですが、参加者が持ち込むお酒の豊富なこと。
      特に今回は、この山形の”白露垂珠”が気に入りました。
      今宵も良か晩でした (*^_^*)
      | 弘前りんご | 音楽 | 07:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
      目に栄養を与えた後は、お腹にも (*^_^*)
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        三菱一号館美術館で暁斎・コンドルの美術展を見たあと、昼食を美術館の地下出口を出てすぐのところにあったイタリアンで取りました。





        せっかくなので、イタリアのビールを。
        香り高く、旨味の濃いビールでした。




        パスタセットを頼むと、サラダとパンとミネストローネスープが出てきました。



        パスタは、釜揚げシラスとのジェノベーゼソースのフェデリーニ。
        仄かな辛味とバジルの香りが、本来淡白なシラスから美味しさを引き出していました。
        ごちそうさまでした。
        この場所で、この内容で1000円は安い。
        洒落たバルの雰囲気で、内容もコストパフォーマンスが高く、お気に入りになりました。
         
        | 弘前りんご | グルメ | 07:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
        目の保養をしてきました_”画鬼 暁斎展” 三菱一号館美術館にて
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          (河鍋暁斎 天保2年4月7日〈1831年5月18日〉 - 明治22年〈1889年〉4月26日 wikipedia)


          帰りの飛行機まで少し時間があったので、東京丸の内の三菱一号館美術館に寄って、開催中の”画鬼 暁斎”展を見てきました。





          120年ぶりにメトロポリタン美術館から里帰りした作品などを中心に、河鍋暁斎の実に広い画業と、彼に弟子入りしたジョサイア・コンドルの師弟の交流を紹介していました。



          この美術館は、実はコンドルの設計したもの(一度解体され、美術館を建設するにあたって、彼の設計図に従って再現建設されたもの)。そこで、暁斎とコンドルの美術展が開催されたのにも感慨深いものがあります。



          コンドルが書いた絵も幾つか展示されていましたが、実に才能豊かな人で、暁斎もそれを見込んで指導したようです。そして、コンドルも多くの著作で、河鍋暁斎をはじめ日本の作品をヨーロッパに紹介し、それに報いたようです。

          重い図録は普段買わないのですが、今回は迷わず買いました (*^_^*)
          そして、8月にある内覧会にも応募しました。当たりますように。


           
          | 弘前りんご | 美術 | 06:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
          7月27日は、スペインの作曲家グラナドスの誕生日
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            情熱の国スペイン。
            ラテン人のDNAがそうさせるのか?
            あの画家ゴヤの絵に込められたエネルギー。まさにスペインのそれを感じさせます。
            そしてそれは音楽においても言えます。
            例えば作曲家ファリャのバレエ”三角帽子”の冒頭を聴くだけで、血が沸き立つ思いがします。




            スペインの代表的作曲家の一人であるグラナドスにも、やはり同じDNAを感じます。
            (写真も、スペインの画家ダリかと思う口ひげが ^_^;)

            その彼が、ゴヤの絵から得たインスピレーションを基に作曲したのが、ピアノ組曲”ゴイェスカス”。
            そのタイトルは文字通り、ゴヤ風音楽ということです。
            それを基に歌劇”ゴイェスカス”も書いています。

            そこに流れる音楽は、まさにゴヤのそしてスペインの心情を表しているといえるでしょう。
            今日はそんな彼の誕生日です。


            Goyescas (with El Pelele) - Enrique Granados - Alicia De Larrocha
            http://www.youtube.com/watch?v=LALTbCjfBUo
             
            | 弘前りんご | 音楽 | 07:02 | comments(0) | trackbacks(0) |
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            (弘前りんご)

            自身もバロック音楽の研究者であり、演奏家であるサルデッリが書いた、”失われた手稿譜 ー ヴィヴァルディをめぐる物語 ー” では、ヴィヴァルディが亡くなった直後から漂流し始める、ヴィヴァルディが残した膨大な手稿譜が本当の主人公であり、小説の形をとっているものの、そこに書かれたことはほとんどが事実です。

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            その後その存在を知った貴族が個人のコレクションとして入手。

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            最大の貢献者の一人、ジェンティーリが追われて大学を去るときの言葉

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            旅屋とは、故あって自分は旅に出ることが叶わない依頼人に代わって旅をして、本人の代わりに希望の体験や目的を果たして、その旅の記録を依頼者に成果として届けるというもの。それを思い立ったのは偶然の出会いから。

            またタイトルのおかえりは、家に、故郷に戻ったときに掛けられる言葉、”おかえり” と、丘えりこの愛称、おかえりをもじったものです。そしてその言葉を聞きたくて旅に出るのです。

            旅屋の仕事としての旅によって、契約内容を遥かに超える成果(人間関係のもつれを解き、凍てつきを融かす)がもたらされるだけでなく、主人公、そしてそれを取り巻く人々の心までも癒やしてゆきます。

            そして成功するまでは故郷には帰れないと覚悟している主人公が、故郷で待つ母のおかえりという言葉を聞ける日も間もないというところで、小説は幕を閉じます。

            まさにハートウォーミングな小説。読後にじんわりと心があたたまる作品でした。
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