弘前りんご_新参者の宝塚日記

大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
ワンコインランチめぐり(3)_CHIASSO
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    先日書いたとおり、弘前のワンコインランチを紹介する本を買いましたが、その本を持ってゆけば、200−300円、多いところでは500円ほどディスカウントされます。本の価格が980円なので、3−4軒行けば元が取れる(行かないと取れない ^_^;) というセコイ考えから、チャンスがあればゆくようにしています。



    ということで、今回は自宅から車で数分の安原地区にある、イタリアン、キアッソ。



    何度かランチに行って、レベルの高いランチセット(前菜がなかなかに凝っている)を食べていましたが、今回は久しぶりの来店です。



    ワンコインランチメニューは、カルボナーラ。
    濃厚なソース、スモークしたベーコン、アルデンテのパスタ。それがうまく合わさって、満足の行く逸品でした。見た目以上にボリュームもありました。



    そこで食後のコーヒーも思ったのですが、近くに新しい自家焙煎のカフェが出来たと聞いたので、そちらに行くことにしました。



    なんでも、脱サラならぬ、卒サラした方が始めた店とか。要は定年退職後に始めたということらしいです。
    もともと一階が駐車スペース、二階が事務所だった建物を買い取って、内装はご自分でやられたそうです。道理で天上が低いなと思いました (^_^;)
    しかし、揃えたマメはなかなかのもの、中国雲南マウンテンなどというものもありました。生豆を購入し、焙煎を店の奥で行っているようです。



    私は、マンデリンのストレート、家人はブレンドを頼みました。
    珍しい四角いソーサーに乗ってコーヒーが運ばれてきましたが、実に濃厚な味でした。
    その後、店主の方に開店に至る顛末などをひとしきり伺って、ゆったりとした時間を過ごせました。



    帰りがけに、これまた近くに出来たアンティークショップに立ち寄り、帰宅しました。

     
    | 弘前りんご | グルメ | 07:32 | comments(0) | trackbacks(0) |
    地道な捜査が犯人逮捕に繋がるということを再確認_門田隆将”狼の牙を折れ”
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      久しぶりに、ノンフィクションの力作に出会いました。


      門田隆将の”狼の牙を折れ”

      爆破テロ(三菱重工業本社ビル爆破)犯である”東アジア反日武装戦線”狼”の逮捕までを描いたもの。
      テレビの警察もののドラマや、警察小説のある意味整形を加えられたものではない、生々しい捜査の現場、そこに活動する刑事達の息吹を感じました。

      色々と初めて知った事柄がありますが、その一つが逮捕状。
      テレビなんかでは証拠を掴んだ瞬間に逮捕状を取って来いと上官が命令し、すぐ逮捕に向かうなんて場面がありましたが、あれはあくまでドラマ。
      たとえば、この事件の場合、主犯共犯合わせて20本の逮捕状を裁判所に請求する必要があったのですが、そのためにそれぞれの捜査報告書、それも現場から上がってきたものを、裁判官が納得するように組み立て直す必要があります。また、添付する必要書類に警察疎明資料があり、それには事件に関連する証拠鑑定書類等が必要です。実際、これを作成するのに、二ヶ月あまりもかかっています (^^ゞ

      捜査に関わった捜査員は、日曜休日盆暮れ返上、こういった苦労の果てに、9ヶ月後に逮捕に至ったということで、本当にご苦労様でしたとしか言いようが有りません。
      | 弘前りんご | 文学 | 06:14 | comments(0) | trackbacks(0) |
      津軽麺紀行(3)_ダル金屋
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        先日、本屋に用があって、樋ノ口にあるショッピングセンター内の書店に行きました。
        宮部みゆきの”ソロモンの偽証”文庫版、第3部下巻に書きおろしの話が収載されているというのを、確認に行ったのです (^^ゞ
        それを終えたのが12時少し前。久しぶりにここのフードコートでお昼を食べることにしました。



        大阪王将とも考えたのですが、今回はダル金屋にしました。
        このお店では石焼ビビンバがイチオシらしいのですが、ラーメンの気分だったので、もう一つのメインのメニューである担々麺にしました。



        出てきたのは、たっぷりの黒ゴマで覆われた、黒ゴマ担々麺。
        香辛料をたっぷり使ったスープでしたが、黒ゴマと肉味噌がそれを相当まろやかにしていて、強すぎるとは感じませんでした。麺は黄色みの強い中太麺。コシもしっかりしていて、歯ごたえのあるもの。
        またサイドメニューに鶏唐をつけましたが、鶏肉がとてもジューシー。満足しました。
        | 弘前りんご | グルメ | 07:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
        ワンコインランチめぐり(2)_かだれ横丁−カンティプール
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          ワンコインランチブックを持ってのランチ巡り。
          先週末は写真展のスタッフとして、百石町展示館に詰めていましたが、その斜め向かいが居酒屋ビル、かだれ横丁。その中の一軒、インド&ネパール料理のカンティプール。
          この店もこの本に載っていたので、手が空いた時間に行ってみました。



          飲み屋街ビルということで、お酒の品揃えもなかなかのもの。
          でもランチなので、今回はパス (^^ゞ
          カレーランチを頼みました。もちろん500円



          マスターのお子さん? がこの日はホール係 (^^ゞ



          まず、ごまドレッシングの掛けられたサラダを持ってきてくれました。カレーが出てくるのを待っていると、その女の子が、どうぞ食べてくださいとかわいい催促。これは失礼しましたと、早速いただきました (^^ゞ



          そのうちにカレーとナンが運ばれてきました。ナンは注文を受けてから目の前で手で伸ばし、釜で焼いてくれたもの。出てきてその大きさにびっくり。全長40cmはありましたね。

          カレーは4種類から選べて、今日は日替わりのキーマカレーにしました。焼きたてのふっくらとしたナンに、香り高くて程よい辛さのカレーを載せて頬張ると、実に幸せな気分になりました。これにラッシー(インドのヨーグルトドリンク)がついて、500円。
          今回も満足したランチでした。

           
          | 弘前りんご | グルメ | 07:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
          お誕生日おめでとうございます。W.A.Mozart
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            少年時代のモーツァルト(Wikipediaより)

            今日1月27日は、モーツァルトの259回めの誕生日。(1756年生まれ)
            これがキリの良い250回とか、260回とかであれば、壮大なイベントが行われるんでしょうが。


            (モーツァルトの死後に描かれた肖像画 wikipedia)

            それはともかく、神童と呼ばれて、ヨーロッパ中を旅した前半生の宮廷、王侯貴族あるいは教会専属のお抱え音楽家から、独立した市民のための音楽家の先駆け、橋渡しとなったモーツァルト。独立後の初期は一般受けする明るいオシャレな曲想の曲を次々と書いていましたが、晩年(と言っても30代前半ですが)になると、注文とは関係なく、深い音楽を書くようになって、それと同時に市民の嗜好とは離れて行きます。もしマーケットリサーチをして、好まれる音楽像に合わせて作曲していれば、当時は人気をもっと博しただろうし、楽ができたでしょう。しかし、今の時代にも多くの人を感動させる音楽が書けたかどうか。

            そこで、皆さん一曲だけ彼の作品を選ぶとしたら、何を取りますか。
            それこそ名曲が目白押しなので、迷うことしきりでしょうが、私はセレナード第10番 変ロ長調『グラン・パルティータ』

            Mozart / Serenade for 13 Winds in B-flat major, K. 361 "Gran Partita" (Mackerras)
            http://www.youtube.com/watch?v=LBjDdKdq_tQ(youtube)

            別名、13管楽器のためのセレナード(コントラバスの代わりに、コントラファゴットを使えば)。
            管楽器のみの構成で、融け合うアンサンブルの美しさ、伸びやかさ、そしてその中に潜む悲しさのようなものに、いつ聴いても強く惹かれます。



            映画『アマデウス』より

            映画『アマデウス』で、サリエリが誰の作品とも知らずに聞いて涙を流し、神が与えたもうた才能だというシーンに流れていたのが、この曲の第三楽章”アダージョ”でしたね。
            Amadeus OST - Serenade For Winds; K 361; 3rd Movement
            https://www.youtube.com/watch?v=OnkWEVIOhQ0(Youtube)

             
            | 弘前りんご | 音楽 | 07:08 | comments(2) | trackbacks(0) |
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            そして成功するまでは故郷には帰れないと覚悟している主人公が、故郷で待つ母のおかえりという言葉を聞ける日も間もないというところで、小説は幕を閉じます。

            まさにハートウォーミングな小説。読後にじんわりと心があたたまる作品でした。
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