弘前りんご_新参者の宝塚日記

大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
大阪 福島界隈 散歩
0


    今回の学会場は、大阪中之島にある大阪国際会議場(グランキューブ)。
    その東となりが大阪の老舗ホテル、リーガロイヤルホテル(左側の茶色い建物)。




    中之島は、堂島川の中洲になります。

    そこから玉江橋を通って(写真右手前の橋は堂島大橋 ^^;)、堂島川を北に渡ると福島界隈。大阪の俗にいうキタ(ウメダ)のエリアの西のハズレになります。






    ここが、大阪の中でも安くて美味しいお店がたくさんある穴場です (^_^;)
    しかし、今回は別の場所での会合が入っていて、初日夜の焼き鳥の店以外、行けなかったのは痛恨の極み (^_^;)

    その代わりというわけではないのですが、その会場に行く途中に福島をぶらぶらと歩きました。




    すると、ちょうど福島天満宮という、小振りの神社があります。



    そこでは夏祭り、神輿がでていました。



    境内の中には櫓が組まれ、お囃子組が乗っていました。半分以上は子供たちでしたね。
    大阪は日本の大都市の中でも緑の少ないことでは有名な街ですが、ここの境内は木立が日陰を作っていて、周りとは1−2度は体感温度が違うような気がしました。あくまで気だけですが。
    | 弘前りんご | 紀行 | 06:57 | comments(2) | trackbacks(0) |
    津軽の鳥居の鬼こ_つがる市-中泊編(4)
    0
      今回の鬼こ探しは、つがる市木造出野里吉野1の稲荷神社



      一の鳥居、電柱が視界の邪魔ですが、なかなか立派なたたずまい。
      この表通りに面した一の鳥居は、十三湖に注ぐ前の、岩木川の土手の高いところに建っていますが、一方神社の境内はその後ろの海抜5mという低いところにあります。




      こちらが社殿の前に建つ二の鳥居。かなり年季の入った、シンプルな鳥居です。額束もありません。





      これまたこじんまりとした、質素な社殿です。
      ご祭神は保食神(ウケモチノカミ)。
      食物の神様で、稲荷神と同一視され、稲荷神社によく祀られています。

      稲荷神社なので、左右に狐の石像が立っています。ここまでのところ、鬼こはいませんね。




      境内にはいくつかの祠がありましたが、その一つがこれ。



      その中には青と赤の衣装を纏った像が。これが鬼こか?と思ったのですが、これは水虎様。
      水虎
      すいこさま、しっこさま、せっこーさま)は、水神様。かっぱもしくはその上役の神で、子供たちを水難からまもるために、岩木山麓の神社の境内の祠に祀られているものです。どうも岩木川沿いに数多くあるようです。なんだか、新しいシリーズが始まる予感が (^_^;)



      さて、その水虎様の後ろに、以前は鳥居を支えていたと思われる木製の鬼こが置かれていました。
      片膝を立て、それに肘をつけています。


       
      かなり朽ちているため、形や表情がよくわかりませんが、その恰好から、例えば以前訪れたこの金木の金刀比羅宮のような、いわゆる山伏風の鬼ではないかと想像しています。
      | 弘前りんご | 鳥居の鬼こ | 07:17 | comments(6) | trackbacks(0) |
      私もぶらぶら美術館
      0

        (BS日テレ、ぶらぶら美術・博物館より)

        ぶらぶら美術・博物館というテレビ番組は、毎週見ています。
        おぎやはぎのゆるい雰囲気と、山田五郎の語る蘊蓄がちょうどいい具合に合っていて、また美術館を巡り歩くというコンセプトが気に入っています。






        ということで、今回学会の空き時間に近くの美術館まで足を延ばして、小一時間見てきました。
        場所は大阪国際会議場から東に2ブロックほど行った、国立国際美術館。
        この美術館は大阪大学中之島キャンパス跡地の有効利用ということで作られたものです。








        美術館の展示階は地下1,2階にあり、地上はそれ自体がインスタレーションのようなパイプとガラスを組み合わせた大きな構造物になっています。





        ちょうど”ノスタルジー&ファンタジー”をテーマにした、複数の現代の作家の作品を展示していました。
        芸術作品自体がファンタジーであり、そのイマジネーションの源泉の重要な一つがノスタルジーであるということから、企画されたとのこと。




        たとえば、この横尾忠則 《記憶の鎮魂歌》という作品。
        現代の日本人にとっては、もはや昭和は過去の時代、郷愁(ノスタルジー)を誘う時代となっていることを、彼の作品から強く感じます。


        また上のポスターにある作品。これは写真ではなく写実絵画です。昔、現代の写真の役割を果たしていた絵画。それを今あらためてその使命、役割を問い直すという意図で書かれた作品です。


        星の劇場より、星下遊楽図・秘曲

        横尾忠則以外の作家は、今回初めて見る方ばかりでしたが、魅力的な作品がいくつもあり、新しい発見ができた思いがします。中でも柄澤齊の青の劇場、黒の劇場、星の劇場などの一連の作品に惹かれました。
        | 弘前りんご | 美術 | 06:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
        実に楽しいコンサートでした。
        0


          久しぶりに手作り感満載で、かつ楽しい演奏会を聴くことが出来ました。
          出演者は全て、三井つや子先生の指導を受けた、京都市立芸術大学の声楽科の卒業生。同門の会というわけです。




          前半は、歌曲で8人が一人二曲づつ歌ったのですが、選曲が、イタリア、フランス、ドイツ、そして日本の歌という形を取っていました。その国の歌の特徴が良くわかる内容でした。








           

           
          後半は、オペラの重唱から五重唱まで。演技もついてミニオペラ形式。

          実に聞きごたえありました。若手で、いろんなところで活動している8人が、盛りだくさんで、十二分に歌を満喫できる内容で、会場も大いに盛り上がりました。

          こういう形式の演奏会を、今後も続けてゆきたいということなので、楽しみです。
          | 弘前りんご | 音楽 | 07:18 | comments(0) | trackbacks(0) |
          朋あり遠方より来る、って、私が行ったんですが (^_^;)
          0
            学会で大阪に行ったので、そちらの音友、鉄友が歓迎会を開いてくれました。
            要は私を口実に酒を飲もうということですが (^_^;)



            場所はJR甲子園口、北出口そばの ”焼き鳥はる”。



            2時間食べ放題、飲み放題で3000円。と聞くと適当な安い焼き鳥を出すのかと思いきや、どれもきちんと炭火で焼いたものを出してきたので、さすが幹事のY氏の目利きは確かです。実際は+300円で2時間半としましたが。





            適当に好きなものを頼んで行きましたが、まあアラカン7人+若手一人の飲むこと食べること。
            メタボの話題でにぎわう世間など、知ったことじゃないという勢い。
            上の写真は実は頼んだものの一部。全部は撮り切れませんでした (^_^;)

            しかし、鉄道、音楽について大いに語って、食べて飲んだ一夜でした。
            | 弘前りんご | グルメ | 07:31 | comments(2) | trackbacks(0) |
            + RECOMMEND
            失われた手稿譜 ヴィヴァルディをめぐる物語【電子書籍】[ フェデリーコ・マリア・サルデッリ ]
            失われた手稿譜 ヴィヴァルディをめぐる物語【電子書籍】[ フェデリーコ・マリア・サルデッリ ] (JUGEMレビュー »)
            (弘前りんご)

            自身もバロック音楽の研究者であり、演奏家であるサルデッリが書いた、”失われた手稿譜 ー ヴィヴァルディをめぐる物語 ー” では、ヴィヴァルディが亡くなった直後から漂流し始める、ヴィヴァルディが残した膨大な手稿譜が本当の主人公であり、小説の形をとっているものの、そこに書かれたことはほとんどが事実です。

            しかし、その手稿譜がたどったその後の運命は、数奇としか言いようのないものでした。

            手稿譜を借金の方に取ろうとする債権者、取られるのを防ごうとしたヴィヴァルディの弟。

            修道士会に寄付されたものの、その価値がわからない修道士たちは、それをごみのように扱い、教会の倉庫の奥に放り込でしまい、長い年月の眠りにつきます。

            その後その存在を知った貴族が個人のコレクションとして入手。

            研究し、その散逸を防ごうとした研究者と、骨董的価値にのみ注目するファシスト政府との攻防。

            いずれも手に汗握る展開で飽きさせません。

            最大の貢献者の一人、ジェンティーリが追われて大学を去るときの言葉

            ”正しきものは、とこしえに記憶される” が、心に染み入ります。
            + RECOMMEND
            旅屋おかえり [ 原田マハ ]
            旅屋おかえり [ 原田マハ ] (JUGEMレビュー »)
            ”旅屋おかえり”は、旅そのものが目的であり、生きがいの、そしてそれを仕事にしてしまった一人の女性の夢、挫折そして再生の物語です。

            旅屋とは、故あって自分は旅に出ることが叶わない依頼人に代わって旅をして、本人の代わりに希望の体験や目的を果たして、その旅の記録を依頼者に成果として届けるというもの。それを思い立ったのは偶然の出会いから。

            またタイトルのおかえりは、家に、故郷に戻ったときに掛けられる言葉、”おかえり” と、丘えりこの愛称、おかえりをもじったものです。そしてその言葉を聞きたくて旅に出るのです。

            旅屋の仕事としての旅によって、契約内容を遥かに超える成果(人間関係のもつれを解き、凍てつきを融かす)がもたらされるだけでなく、主人公、そしてそれを取り巻く人々の心までも癒やしてゆきます。

            そして成功するまでは故郷には帰れないと覚悟している主人公が、故郷で待つ母のおかえりという言葉を聞ける日も間もないというところで、小説は幕を閉じます。

            まさにハートウォーミングな小説。読後にじんわりと心があたたまる作品でした。
            + SELECTED ENTRIES
            + RECENT COMMENTS
            + CATEGORIES
            + ARCHIVES
            + Google Adsense
            + Google AdSense
            + Google AdSense
            + Google Adsense
            + Google AdSense
            + MOBILE
            qrcode
            + LINKS
            + PROFILE