弘前りんご_新参者の宝塚日記

大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
絵画と音楽のコラボ 鴨居玲とガーシュウィン
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    (出を待つ道化師 鴨居玲 1984年 鴨居玲の作品紹介より)

    放心したような表情の道化師。作者、鴨居玲の作品に登場する多くの人物に共通する表情です。
    背景、衣装共にほぼ赤一色で、人物の肩から上だけが、リアルな色になっていて、一度見ると、目を離せなくなってしまいます。彼の心象風景を表しているのでしょうか。

    また雰囲気としては、思い立って渡ったスペインのテイストを感じさせます。そういえば、最初に見た時になぜかゴヤの銅版画を思い浮かべたのですが、共通点のようなものを感じたのかもしれません。

    心臓病と創作上の悩みから幾度か自殺を図り、57歳の若さでこの世を去ります。
    人間の内面、おそらく自分のそれを深くえぐるような創作活動が、彼の寿命を縮めたのかもしれないですね。

    彼の作品をスライドショーにした動画(youtube)を見つけました。
    一瞬を切り取りながら、そこに時の流れを感じさせる作品と、時間の流れそのものの芸術である音楽がうまくあった時、予想以上の効果を生み出します。この動画でも、鴨居の作品とキースジャレットのピアノとのコラボが成功しているように感じます。

    曲は、ガーシュウィンのオペラ ”ポーギーとベス” から、”愛するポーギー”

    鴨居 玲とKeith Jarrett_I Loves You, Porgy
    https://www.youtube.com/watch?v=TEOhuR6TiGI


    PS: FB友達の福島さんが、昨日パウル・クレーの絵とジャスピアノの以下のコラボを紹介されていて、それにインスパイアされて急遽書いたものです。
    https://www.youtube.com/watch?v=UUYd5UTgwkY

     

     


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    #鴨居玲 #ガーシュウィン #ポーギーとベス #パウルクレー #ジャズ #コラボ

     

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    | 弘前りんご | 美術 | 06:46 | comments(0) | trackbacks(0) |
    街道にやってきました。えっ、どこの街道だって?
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      横浜のラ博が出来たのはいつだったでしょうか?
      食べ物の、それもラーメンをテーマとした施設を最初に考えた人は、なかなかのアイデアマンだったのでしょうね。その後全国にそれに類するものが続々と出来ましたから。




      そう、青森県にもありますよ。



      五所川原市の”エルムの街”というショッピングモール内に、ラーメン街道という名で。
      (ああ、そういうことね ^^;)

      この手のテーマ施設の面白いところは、入っているテナントを固定せず、期間限定、あるいは一定期間営業してみて、人の入りが思いのほか悪かったものは、入れ替えるということを前提としていること。
      ここ、ラーメン街道でもスタート時点とはすべて店が入れ替わっています。まあ、いろんな有名店が鳴り物入りでやってきて、意外に不振だったりして面白いですね。




      それはさておき、今回選んだ店は、横浜家系の武蔵家(本店は吉祥寺)。



      そして選んだメニューは、一押しのとびうお塩豚骨ラーメン。



      とびうおは、こんな魚って、干したものですが (^_^;)
      家系なのでかなりのこってり系を想像したのですが、塩豚骨のせいか、それほどしつこさは感じませんでした。塩もそんなに濃くなく、適度なもの。おかげで久々に完食しました。
      麺は中太のもっちりしたもの。最近こういう麺が多いように感じるんですが、どうなんでしょう。




      そのあと、ラーメン街道のある二階から一階に下り、喜久水庵(仙台のお茶屋さんのお菓子ブランド)のソフトクリームを口直しに。
      ご馳走様でした。
      | 弘前りんご | グルメ | 07:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
      地名の由来、知っていますか?
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        自分の住む町の名前でさえ、改めて聞かれるとその由来を知らないものですね。
        大阪に長年住んでいましたが、お隣の兵庫県の神戸。平家が開いた街だから彼らが付けた名前だろうぐらいに思っていました。



        しかし、違っていました。
        神社を支える氏子をその昔、神戸(かんべ、あるいは、じんこ)と呼んでいましたが、1800年の歴史を持つ神戸の生田神社と長田神社の氏子が集まって住んでいた地域を、そのうち神戸(こうべ)と呼ぶようになったとのこと。知りませんでした。



        今は神戸一の繁華街、三宮の一角に位置する生田神社。周りの開発が進んでいますが、鬱蒼と木の生い茂る豊かな生田の森、そして野鳥が集う生田の池などがあり、都会のオアシスともなっていますね。
        尤も、周りの開発に伴い、一時期は水質も悪化したようですが、住民、自治体の努力で飛躍的に改善され、野鳥が戻ってきたようで、なによりです。


        (阪神淡路大震災で倒壊した生田神社拝殿 NHKニュース)

        生田神社が神戸の人々の心のよりどころとして崇敬され続けてきたのは、その歴史が物語っています。
        このお社は、古くは源平の合戦(生田の森の戦い)、楠正成・足利尊氏の戦い、織田信長の侵攻、大東亜戦争での空襲による焼失、神戸の大水害、阪神淡路大震災と、たびたび社殿は焼失、倒壊の憂き目にあってきました。



        しかし、その都度、氏子や市民の手で復興されてきた歴史があります。
        そのきづなの強さに心打たれるものがあります。

         

         

         

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        #神戸 #生田神社 #阪神淡路大震災 #復興 #市民 #氏子

         

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        | 弘前りんご | 歴史 | 05:23 | comments(0) | trackbacks(0) |
        柚子胡椒?柚子唐辛子じゃん!(^_^;)
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          ある日のご飯のお供でした。



          ”ゆずこしょうのり” 柚子胡椒の豊かな風味が岩のりに載って、実に美味しくご飯を頂きました。
          うん? パッケージの蓋をよく見ると、青唐辛子使用?

          無知を曝け出す様で恐縮ですが、胡椒は胡椒だと思っていました。
          調べてみると、柚子胡椒の発祥の九州では、”胡椒”は唐辛子の古語。そして一般的なこしょうは、わざわざ洋
          胡椒と呼ぶそうです。知らなんだあー 
          (^_^;)

          作り方は、青唐辛子(赤を使うこともあるようですが、マイナーらしい)を粗く刻み、そこに柚子の果皮を塩とともに入れ、更にすりつぶしてから、熟成させるようです。



          柚子胡椒は、九州ではご当地調味料として色んな物に用いられていますね。これは私のお気に入りの一つの、イカの塩辛、柚子胡椒風味。九州に出張で出かけた時、博多駅で何気なく買って帰って、家で食べてあまりの旨さにびっくりしたのを思い出します。胡椒がなくてゆず風味のものもシンプルで好きですが。
          | 弘前りんご | グルメ | 07:24 | comments(0) | trackbacks(0) |
          科学リテラシーの問題?
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            (その昔、STAP細胞と呼ばれていた細胞 ^^;)

            タイトルの科学リテラシーとは、「個人としての意思決定、市民的・文化的な問題への参与、経済の生産性向上に必要な、科学的概念・手法に対する知識と理解」と定義されています。(米国国立教育統計センター)
            まあ、正しく科学とお付き合いするすべを心得ているということでしょうか。


            さて、存在しないことの証明は難しい。従って、思慮ある科学者は内心存在を疑っていても、表立っては”無いとは言えないが”という表現になってしまう。

            しかし、それを逆手に取って、”科学者が否定しないんだから、あってもいい、いや、あるはずだ”と言う極論を声高に言い募る人が出てくる。あるいはそのような言説にいいように操られる、科学リテラシーの低い人達が多くいるということになります。少し前まで、バラエティー番組のMCの某氏が、これがいいと言っただけで、次の日にはそのものが品切れになるほど売れるという現象が起こりました。そのような脊髄反射をした市民の方々は、恐らくその事の真偽について考えることなど、頭になかったでしょうね。

            これは決して社会にとってプラスになりません。なぜならそれを利用して詐欺を働く人が出てくるという点がひとつです。実際、最先端の科学分野においても、例のSTAP細胞現象で、論文に関係した一部の人がそれを利用して自社の株価を一時的に上げ、インサイダー取引で儲けた疑いが持たれています。これは明らかに詐欺行為という犯罪です。




            では、それを防ぐにはどうすればいいか。それは、科学を専門にしない人の科学リテラシーを上げるほかないでしょう。いや科学者でさえも、今回の騒動を見る限り、それを必ずしも備えているわけではないことが露呈してしまったといえます。純粋に科学的な判断ではなく、自分の所属する組織、あるいは自分の利益のために、人事を行い、また事件後の処置の内容を左右するトップが居たわけですから。

            では、どうやってそのレベルを上げるか?
            やはり教育しかないでしょう。単なる知識としての科学を教えるのではなく、科学する心、科学と社会との関係まで含めた教育が。私も教養教育の生物で、ささやかながらそれを実践しようと努力しております (^_^;)


             
            | 弘前りんご | 自然科学 | 06:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
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            (弘前りんご)

            自身もバロック音楽の研究者であり、演奏家であるサルデッリが書いた、”失われた手稿譜 ー ヴィヴァルディをめぐる物語 ー” では、ヴィヴァルディが亡くなった直後から漂流し始める、ヴィヴァルディが残した膨大な手稿譜が本当の主人公であり、小説の形をとっているものの、そこに書かれたことはほとんどが事実です。

            しかし、その手稿譜がたどったその後の運命は、数奇としか言いようのないものでした。

            手稿譜を借金の方に取ろうとする債権者、取られるのを防ごうとしたヴィヴァルディの弟。

            修道士会に寄付されたものの、その価値がわからない修道士たちは、それをごみのように扱い、教会の倉庫の奥に放り込でしまい、長い年月の眠りにつきます。

            その後その存在を知った貴族が個人のコレクションとして入手。

            研究し、その散逸を防ごうとした研究者と、骨董的価値にのみ注目するファシスト政府との攻防。

            いずれも手に汗握る展開で飽きさせません。

            最大の貢献者の一人、ジェンティーリが追われて大学を去るときの言葉

            ”正しきものは、とこしえに記憶される” が、心に染み入ります。
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            ”旅屋おかえり”は、旅そのものが目的であり、生きがいの、そしてそれを仕事にしてしまった一人の女性の夢、挫折そして再生の物語です。

            旅屋とは、故あって自分は旅に出ることが叶わない依頼人に代わって旅をして、本人の代わりに希望の体験や目的を果たして、その旅の記録を依頼者に成果として届けるというもの。それを思い立ったのは偶然の出会いから。

            またタイトルのおかえりは、家に、故郷に戻ったときに掛けられる言葉、”おかえり” と、丘えりこの愛称、おかえりをもじったものです。そしてその言葉を聞きたくて旅に出るのです。

            旅屋の仕事としての旅によって、契約内容を遥かに超える成果(人間関係のもつれを解き、凍てつきを融かす)がもたらされるだけでなく、主人公、そしてそれを取り巻く人々の心までも癒やしてゆきます。

            そして成功するまでは故郷には帰れないと覚悟している主人公が、故郷で待つ母のおかえりという言葉を聞ける日も間もないというところで、小説は幕を閉じます。

            まさにハートウォーミングな小説。読後にじんわりと心があたたまる作品でした。
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