2014.01.31 Friday
こちらにも新顔が_青い森鉄道
弘前りんご_新参者の宝塚日記大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
2014.01.30 Thursday
かわいいねえ、では済まされない、厳しい現実ーマダガスカル
一度はこのユーモラスな横っ飛びをする、マダガスカルのサル、シファカの映像を見た方も多いかと思います。しかし、それをかわいいねで済ましてはいけない厳しい現実があります。 どうしてか?
また、バオバブの木はマダガスカルの代名詞ともいうべき植物。それが今危機に瀕しています。それはどういうことか?
そもそも、サルは樹上生活者。 そこが安全で、木の実、果実などの食料も大量にあるので、好き好んで危険な地上に降りたいわけではないのです。仕方なく降りている。森林が密集していたら、木から木へと移ればいいわけで、それができないから。
なぜなら、今マダガスカルでは、毎年東京都とほほ同じ面積の森林が消えているからです。その結果、まばらに点在する森から森へとエサを求めて、地上を飛び歩かなくてはならないからです。
森が消えてゆくのは、焼畑農法を取っているから。マダガスカルでは人口が近年急増し、その食料を確保するため、森を焼き、燃えた木々を肥料に農業をしています。 さらに悪いことは、バオバブなどの在来種の木々が燃えて出来た土地(焼畑農法で耕作に使えるのは1回だけ)に、外来種のユーカリの木を植えています。成長が早く、燃料に使えるからです。 しかし、ユーカリの木は、その生存戦略として、アレロパシー、すなわち、他の植物が生えてこない様に増殖阻害物質を土中に分泌します。したがって、ユーカリを植えた土地には、もはやユーカリしか生えてこないのです。
ここでも人間の営みが、自然界のバランスを大きく損なっているのです。
ただ、救いは最近、マダガスカルの固有植物を植え、森林を復活させようという運動が始まっていること。しかし、森を焼くのは一瞬、しかし森を再生するには100年という単位の時間がかかります。そして仮に再生されたとしても、エコシステム(その森を構成する生物群すべて)はもはや同じものではありません。 したがって、このような運動と共に、これ以上森を焼かない施策がとられる必要があるのです。
***** また講義資料を使って、楽しちゃった (^_^;)
2014.01.29 Wednesday
恋に悩める若者が作った芸術作品
エクトル・ベルリオーズ。皆さんご存知のフランスロマン派の代表的作曲家ですね。
そしてその代表作である幻想交響曲。 それまでにも、音楽以外の想念、心象風景、あるいは情景を描く、いわゆる標題音楽はありました。しかし、自身の恋愛感情や嫉妬、憎しみをを主調として書かれたものは恐らく無く、これが最初の作品といわれます。まさにロマン派音楽を体現するものといえるでしょう。 その相手である、当時人気女優であったアイルランド出身のハリエット・スミスソンと紆余曲折の末に結ばれますが、数年後に破局を迎え、別れます。一つには、ベルリオーズは彼女を愛したというより、彼女が演じていたシェークスピアのジュリエットという役を愛していたためともいわれます。まさに恋に恋するタイプだったのでしょう (^_^;)。 この作品を通して、恋人[ハリエット・スミスソン]を表す旋律が何度もそのままや、形を変えて現れます。これを固定楽想、あるいはイデー・フィクスと呼びます。のちにリヒャルト・ワーグナーがそのアイデアを発展させて、登場人物などを表すライトモチーフを生むに至ります。 さてこの作品のストーリーは、一人の若者が失恋からアヘンの服毒自殺を図りますが、死には至らず、夢の中で幻覚を見るというものです。 第1楽章「夢、情熱」 (Rêveries, Passions) 夢の中で様々な感情が次々と湧き起ってくる 第2楽章「舞踏会」 (Un bal) 華麗なワルツの流れる舞踏会の中で愛する人と巡り合う。 第3楽章「野の風景」 (Scène aux champs) 夏の夕べ、田園風景の中で、牧歌が流れる 第4楽章「断頭台への行進」 (Marche au supplice) 夢の中で愛する人を殺した若者は死刑の宣告を受け、断頭台へと向かわされる。 第5楽章「魔女の夜宴の夢(ワルプルギスの夜)」 (Songe d'une nuit du Sabbat) 死んだ若者は魔女の饗宴の中にいる。これまでの美しかった主題がもはやグロテスクなものに変わっている。そこに彼女が再び登場する。 サバト(魔女の夜宴)ヨーハン・ヤーコプ・ヴィックの年代記より。 そして、弔鐘、怒りの日のメロディの滑稽なパロディ、魔女の饗宴のロンドが渦を巻くようにいっしょくたに鳴り響き、全管弦楽の咆哮のうちに圧倒的な終焉を迎える。 ベートーヴェンのあと、新たな交響曲の表現の可能性を開いた重要な作品といえます。 永らくボストン交響楽団で活躍していた指揮者シャルル・ミンシュは、フランスの国家プロジェクトとも言うべき、パリ管弦楽団創設に対して首席指揮者に迎えられます。そのお披露目演奏会でこの曲を演奏し、伝説の名演と言われています。そこで力を使い果たしたのか、ミンシュは翌年、急逝します。今もってこの憑依したような演奏を超えるものは無いでしょう。 是非これは全曲を聴いていただければと思います。 Berlioz- Symphonie Fantastique, Op. 14 Cond : Charles Munch Orch : Orchestre De Paris https://www.youtube.com/watch?v=FQA4ZZeFmOM 2014.01.28 Tuesday
いよいよ三陸鉄道全線運転再開です。
あの時からもう3年が経とうとしています。
未だ仮設住宅での生活を余儀なくされ、被災者の方々の気持ちが晴れる時がなかなかやって来ません。しかし、明るいニュースも少なからずあります。 壊滅的な被害を受けた三陸鉄道が、3年経つ4月はじめに全線運転再開される運びとなりました。
嬉しい事に、南リアス線でこの三年間働いてきた、今や全国に知られるこの車両が、北リアス線にもあたらに三両新造されて投入されます。
またお座敷車両や、レトロ感たっぷりの特別車両も新造されるとのこと。
これは鉄ちゃんも目が離せませんね。
とかく減便、路線廃止と、暗い話題が多い地方鉄道ですが、元気を出してもらいたいものです。それには、みんなが利用することが一番です。鉄道会社がこういう姿勢を打ち出したのですから、少なくとも鉄道ファンは是非乗りに行き、宣伝すべきですね (^O^)
2014.01.27 Monday
カフェ de コンサート − 初夢のトレモロ
そのリーダー的役割を果たしてこられた、成田専蔵さんのお店で、縁あってコーヒーを飲みながらマンドリン演奏を聴く会が催されました。 あいにく吹雪いた悪天候にも関わらず、店内一杯の聴衆が集まりました。これには成田さんも、我々もびっくり。 美味しいコーヒーと、テラミスのケーキを頂きながら、約一時間のマンドリン演奏を皆で楽しみました。 中には、この悪天候の中、中里、青森、大館から来られた方もいらっしゃいました。でもみんな熱心に聴いておられるのが、写真を撮っていてよくわかりました。演奏後、無事に帰られたことを願っています。 終わった後は、身内でご苦労さん会。 菊富士さんに立ち寄って、夕飯を頂きました。 ご馳走様でした。 |
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失われた手稿譜 ヴィヴァルディをめぐる物語【電子書籍】[ フェデリーコ・マリア・サルデッリ ] (JUGEMレビュー »)
(弘前りんご) 自身もバロック音楽の研究者であり、演奏家であるサルデッリが書いた、”失われた手稿譜 ー ヴィヴァルディをめぐる物語 ー” では、ヴィヴァルディが亡くなった直後から漂流し始める、ヴィヴァルディが残した膨大な手稿譜が本当の主人公であり、小説の形をとっているものの、そこに書かれたことはほとんどが事実です。 しかし、その手稿譜がたどったその後の運命は、数奇としか言いようのないものでした。 手稿譜を借金の方に取ろうとする債権者、取られるのを防ごうとしたヴィヴァルディの弟。 修道士会に寄付されたものの、その価値がわからない修道士たちは、それをごみのように扱い、教会の倉庫の奥に放り込でしまい、長い年月の眠りにつきます。 その後その存在を知った貴族が個人のコレクションとして入手。 研究し、その散逸を防ごうとした研究者と、骨董的価値にのみ注目するファシスト政府との攻防。 いずれも手に汗握る展開で飽きさせません。 最大の貢献者の一人、ジェンティーリが追われて大学を去るときの言葉 ”正しきものは、とこしえに記憶される” が、心に染み入ります。
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旅屋おかえり [ 原田マハ ] (JUGEMレビュー »)
”旅屋おかえり”は、旅そのものが目的であり、生きがいの、そしてそれを仕事にしてしまった一人の女性の夢、挫折そして再生の物語です。 旅屋とは、故あって自分は旅に出ることが叶わない依頼人に代わって旅をして、本人の代わりに希望の体験や目的を果たして、その旅の記録を依頼者に成果として届けるというもの。それを思い立ったのは偶然の出会いから。 またタイトルのおかえりは、家に、故郷に戻ったときに掛けられる言葉、”おかえり” と、丘えりこの愛称、おかえりをもじったものです。そしてその言葉を聞きたくて旅に出るのです。 旅屋の仕事としての旅によって、契約内容を遥かに超える成果(人間関係のもつれを解き、凍てつきを融かす)がもたらされるだけでなく、主人公、そしてそれを取り巻く人々の心までも癒やしてゆきます。 そして成功するまでは故郷には帰れないと覚悟している主人公が、故郷で待つ母のおかえりという言葉を聞ける日も間もないというところで、小説は幕を閉じます。 まさにハートウォーミングな小説。読後にじんわりと心があたたまる作品でした。
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