弘前りんご_新参者の宝塚日記

大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
マンドリンと共に、周回遅れてやってきたボジョレー・ヌーボー(2)
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    さて、マンドリンとボジョレーヌーボーと新そばの会の続き。
    今日は提供された料理を紹介。


    メニューはこちら。タイトルがサマーコンサートとなっているのはご愛嬌ということで (^_^;)

    その順番に写真で紹介すると、

    バゲットと茄子と白神魚のペースト(白神山地の前に広がる海で取れた魚を最近、白神魚と称して、ブランド化の動きがあります)

    白神天然鰤と鮭の蕪寿司(富山の家庭料理ですね。味わい深いという言葉が合いますね)

    いがめんち紫蘇巻き揚と生春巻 ー 人参ドレッシングで
    (いがめんちは弘前の家庭料理というか、B級グルメですね)

    天然ワラサの刺し身(なかなか天然のものは目にしませんね)

    大鰐豆もやしと牛の陶板焼き−源タレアレンジで
    (大鰐の温泉で育てたもやしは、大鰐もやしの名で、ブランド化していますね)

    タツの玉味噌グラタン(たつの天ぷらは好きで、この時期よく食べるのですが、グラタンは初めてです)

    あっ、ダマコ汁の写真を取るのを忘れた!(^_^;)

    〆は新蕎麦 ー天使の海老と舞茸の天ざるー遠野産暮坪蕪で
    (やはりこの時期のそばは格別おいしいと感じます。そして天ぷらも ^^)

    ワインの他に、秘蔵の日本酒(磯自慢、夏子物語)が持ち込まれ、宴もたけなわと成りました。ご馳走様でした。

    | 弘前りんご | グルメ | 07:04 | comments(0) | trackbacks(0) |
    マンドリンと共に、周回遅れてやってきたボジョレー・ヌーボー(1)
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      ボジョレー・ヌーボーは毎年11月第3木曜日に解禁されます。
      元々ワイン業者の品質審査的な意味合いだったのが、いまは世界中で、ワインの新種のお祭りの様相を呈しています。尤も、そのワインの半分が日本に来ているというのですから、日本という国は (^_^;)


      といいながら、今回マンドリンとギターの演奏と、ボジョレー・ヌーボーと共に新そばを味わう会に参加しました。諸般の事情から、開催日が27日で解禁から約一週間、周回遅れと成りましたが、まあ、音楽をたっぷり楽しんで、その遅れを十分挽回できたと思います(挽回してどうする ^^;)。


      ここ、津軽創作郷土料理の菊富士さんでの同企画は、今年3回目。
      3月にあんこう鍋、8月にクジラのはりはり鍋。そして今回は?
      食事の方は次回ということで、演奏会の様子と、ボジョレーワインについて紹介します。


      演奏会、会を追うごとに参加者が増え、20人前後でスタートしたのが、今回は45人。
      いつもノーマイクでやっていたのですが、さすがに音の通りが悪いかもと、スピーカーを用意しました。






      年齢層も結構広いですね。


      演奏曲目は、クラシックから、ポピュラー、そして日本の歌まで色々と有りました。一応曲名を挙げておくと、アヴェ・マリア(シューベルト)、マンドリン協奏曲ハ長調1楽章(ヴィヴァルディ)、ダニーボーイ、星に願いを、ビギン・ザ・ビギン、エターナリー、マンドリンセレナーデ、Aqua De Beber、Mas Que Nada、アメイジング・グレイス。


      初めて参加という方も結構いて、マンドリンの独奏を初めて聞きますというという声も。
      やはり、日本ではマンドリンというと、明大マンドリン部に代表される、オーケストラによる大合奏のイメージが強いようですね。

      そして、アンコールも無事終わり、いよいよ酒池肉林、じゃなかった、ボジョレー・ワインのお披露目でした。

      ワインの解説をする菊富士の板垣さん






      色々と飲み比べて、確かにずいぶんと味や香りが違うと感じました。
      新酒なので、一般のワインのような熟成したものはありませんが、爽やかな味わいに一同満足したようです。

      料理は、また明日。

      | 弘前りんご | 音楽 | 06:55 | comments(2) | trackbacks(0) |
      古人の知恵_地震対策
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        日本のお城、城郭が好きです。


        中でも今もっとも行ってみたいのが、兵庫県の北部、朝来市の山間部に残る、竹田城跡。最近、天空の城、あるいは日本のマチュピチュと呼ばれているようですね。

        (地球の歩き方より)

        この石垣は野面積みと呼ばれるもの。不揃いの石を積み上げたこの石垣、400年も前に建てられたにもかかわらず、これまで多くの地震を経験しているにも関わらず、全くその被害は見られないとのこと。
        (皮肉なことに、最近脚光を浴びて急増した観光客のため、崩落する危険性があるらしいですが)

        (wikipedia)

        一方、江戸城の石垣は切り込み接ぎ(はぎ)。野面積みより整然として美しく、強度も高そうに見えます。しかし、実際は野面積みのほうが振動に強いことがわかっています。


        その原因は、上下の石の接点にあるとのこと。切り込み接ぎは接点が表面にあります。


        一方、野面積みは接点が表面より数十センチ中に入ったところ。

        左(切り込み接ぎ)、右(野面積み)(以上3枚、奇跡の地球物語より)

        そのため、強い揺れで、少々上下の石のずれが起こっても、野面積みでは即崩れることはないのに対して、切り込み接ぎでは、わずかでもずれると崩れてしまうことになります。
        戦国時代、戦の合間に急ぎ築き上げる、あるいは補修しなくてはいけないとき、自然石を積み上げる野面積みのほうが目的に適っているという点も、見逃せません。

        (法隆寺五重塔 wikipedia)

        また、野面積みは揺れに耐える(耐震)というより、吸収する(制震)構造といえます。日本の寺院建築の塔が何百年もの間、地震で倒壊することがほとんどなかったのは、同様に制震構造を持っていたためということがわかっています。
        古人の知恵の偉大さに感服するしかない思いです。




         
        | 弘前りんご | 自然科学 | 07:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
        コンビニ弁当考、ってほどではないです (^_^;)
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          生活に密着したコンビニエンスストア。
          色々と問題があるものの、確かにあると便利で、何かにつけ利用しています。


          そのコンビニの売上で上位を占めるものは、弁当・おにぎりの類だそうですね。たしかに、手頃な値段で、そこそこ満足の行く内容であったりします。


          大量に売るので安くできるとは言うものの、食材に凝った、そして手間をかけた調理のものが、500円そこそこで替えるのには、日本に生まれてよかったと(大げさな)思う次第です。

          しかし、行くたびにメニューが変わっていて、あれがもう一度食べたかったのにと、嘆いても(^^;)甲斐のないことですが、残念な思いをすることもあります。

          そんなによくネタがあるなと思うのですが、最近は食材に対する社会の関心が高いことも合ってか、国産のそれも生産地、生産者まで明示したものが色々と出てきています。さすがにそうなると、500円以下は難しいのか、それを越える値段設定のものが増えてきては居ます。


          今回買ったお弁当はこれ。郷土の味をセールスポイントにしています。三陸の幸とあって、被災地復興支援の意味合いも持たせているのでしょう。


          いわゆる三色弁当を基本に、三陸の幸ということで、さんま、わかめ、しゃけの海の幸、南部どり、タマゴ、ごぼう、人参、の陸の幸を盛り込んだもの。

          一個の弁当で、三陸を旅したような気分になりました(単純やなあ ^^;)

          | 弘前りんご | グルメ | 00:01 | comments(2) | trackbacks(0) |
          また会いにゆきます。カイユボット展−ブリジストン美術館
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            JR東京駅の八重洲中央口から歩いて約5分のところに、ブリジストン美術館があります。

            ここは創設者の膨大な近代ヨーロッパ絵画のコレクションを、いろんな切り口で展示する、ユニークな美術館です。これまでも何度かお邪魔していますが、そのたびに新しい発見がありました。
            カイユボット作 ピアノを弾く若い男
             
            中でも、印象派に分類されるカイユボットの作品を目にして感銘を受けました。
            彼は、他の多くの画家たちとは違い、裕福な階層の出身です。他の作家たちの絵を買い集め、経済的な支援をしたことでも知られます。それとある意味で関係するのですが、見て受ける印象は(^^;) 明確な構成と写実性に富む描線といったところから、他の作家とは違いました。
            カイユボット作 ヨーロッパ橋
            そして描くテーマも、当時の社会の矛盾を見つめたものです。このヨーロッパ橋でもそれは見て取れます。裕福な階層のカップルと、肩を落として歩く初老の労働者や橋の欄干に肘をついて思いにふける若い男。両者は同じ空間に存在しながら、互いに交わることのない現実。
            カイユボットは、当時の先進技術であった、サンラザール駅近くの跨線橋、ヨーロッパ橋を舞台に、その時代の光と影をこの一枚の絵に見事に描きこんでいます。そういう点でも他の印象派の画家とは違った存在であるといえます。
            今、そのカイユボットの回顧展が、ブリジストン美術館で開催しています(12月29日まで)。そこで、今回はこのヨーロッパ橋(これまで訪ねて行ったときは、タイミングが合わず、公開されていませんでした。)に会えるのを楽しみにしています。

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            #ブリジストン美術館 #カイユボット #東京 #八重洲

             

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            | 弘前りんご | 美術 | 06:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
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            旅屋の仕事としての旅によって、契約内容を遥かに超える成果(人間関係のもつれを解き、凍てつきを融かす)がもたらされるだけでなく、主人公、そしてそれを取り巻く人々の心までも癒やしてゆきます。

            そして成功するまでは故郷には帰れないと覚悟している主人公が、故郷で待つ母のおかえりという言葉を聞ける日も間もないというところで、小説は幕を閉じます。

            まさにハートウォーミングな小説。読後にじんわりと心があたたまる作品でした。
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