弘前りんご_新参者の宝塚日記

大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
近代ギター奏法の創始者
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    その長命であった偉大なギタリストは、晩年にはよく次のように冗談めかして、その話を終えたそうです。
    ” 主よ、私は大罪人です。
     私はあなたの栄光には値しません。
     ですから、この地上に残して下さい。

     主は私の願いをききとどけて下さったようだ。”

    そして、75年の長きに及ぶギタリストとしての人生を、世界中への演奏旅行で費やし、94歳という天寿を全うしました。その人の名はアンドレス・セゴビア。

    この地球上に行ったことのない大陸は無いと言われるほど、精力的に出かけ、ギターの魅力を伝える伝道師の役割を果たしました。

    そして何より、ギター奏法の改革を行い、一台でオーケストラに匹敵すると言われる、多彩な音色と音量を生み出しました。近代チェロ奏法を編み出した、パブロ・カザルスに相通じるところがありますね。

    しかし、求導師のように禁欲的だったかというと、さにあらず、
    ”私は生涯を2つのものに捧げた。生きたギターである女性と、歌う女性であるギターとに。”

    その一方で、努力というものに宗教に近い尊敬を持っていました。
    晩年に至るまで、真夜中より前に寝たことはなく、
    ”私の一日の最初の仕事は、寝に行くことだ。”といったとか。

    知人の遺品の整理をしていて、セゴビアが亡くなった年に出た、現代ギター増刊”アンドレス・セゴビア”を見つけ、彼に思いをはせた次第です。

    youtubeから、彼が演奏するアルベニスの曲”Asturias"をお聞きください。




    | 弘前りんご | 音楽 | 06:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
    カメラで切り取るということ。
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      最近、休みとなると、一眼レフカメラを持って、どこかに出かけています。それだけじゃなく、通勤の行き帰り、仕事の合間の休憩時間に、風景などを撮っています。まあ、こっちはiPad miniによる撮影が殆どですが。


      長いブランクのあと、最近撮影を熱心にし始めたのは、一つにはブログを毎日更新していることと、Facebookへの投稿が増えたことが理由といえます。


      ブログにしろ、FBにしろ、写真一枚あるのと全くないのとでは、印象が随分と違います。なので折りにふれ、気が向いた時に、写真を撮っておき、それを活用するというスタイルが定着したと言えます。そうして習慣化すれば、今度は少し違うアングルでとか、フレーミングとか、工夫するようになり、またそれはそれで面白くなります。それにちょっと工夫したものが、FBなどで反応があれば更に、という良い意味での循環が形成されたと言えます。


      それとは別に、カメラの性能の著しい向上もあるでしょう。言葉は悪いけれど、悪条件でない限り、スマフォの内蔵カメラでもバカチョンで、それなりに人に見せられる写真が撮れてしまいます。重いかさばる一眼レフを持ち歩かなくても、ちょっとした記録の写真は撮れるんですね。いや、逆にその気軽さがないと、そんな写真を撮ろうと思わないでしょう。

      ソニーの新しい提案”レンズスタイルカメラ サイバーショットDSC-QX100”
      (スマフォに取り付けて使うカメラ)

      では、重厚長大な一眼レフはいずれ、スマフォ内蔵のカメラのようなものに取って代わられるのか?神の身ではないので、未来はわかりません。しかし、一眼レフでないと感じられない、撮影という行為そのものの面白さがあると感じています。それがある限り、無くなることは無いように思うのですが。それにやはり撮影時の自由度では、一眼レフに勝るものはないでしょう。

      ともあれ今、カメラで撮影することの楽しさに再び浸れることに、喜びを感じています。

      | 弘前りんご | 写真 | 06:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
      ネットで見つけた面白動物画像集28th
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        今日のブログも、ネットで拾った愉快な動物たちの写真のご紹介です。

        ネットに写真をアップされた方々に感謝致します。(^O^)
        なお、写真へのコメントは私のつぶやきです。


        今に大トラになってやる!


        ご希望に合わせて、いかようにもお詰め合わせいたします。


        ということは、ロバート秋山は汚い壇蜜ということ?(^_^;)


        半澤直樹でございます。



        なに?!カラーコーディネートをまちがえているって?
        余計なお世話だ!


        ね〜え、遊ぼうよぉ。


        ペアルックだね!(^O^)


        ねえ、先に行ってよ。やだ、あんたが先に行ってよ!


        犬の幽体離脱


        説教は聞き飽きた。いい加減寝かせてくれ!


        台風?藤原の効果?ワシの知ったことではニャーよ!


        これからだっちゅーの! 


        不法占拠だ!


        無理 (^_^;)


        こんなところに来ている場合じゃないでしょう (^_^;)



        では、次回をお楽しみに! (^_^;)  

        | 弘前りんご | 写真 | 07:59 | comments(2) | trackbacks(0) |
        医学部オーケストラの演奏会
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          私が顧問を仰せつかっている医学部管弦楽団のコンサートが、大学祭の最終日に開かれました。講義や実習で多忙な中を縫って練習してきた成果を問う演奏会というところでしょうか。


          プログラムを見てわかるとおり、ユニークな選曲です。団員が30数名ということもあり、大曲を演奏するのは無理がありますが、ここに挙げたような室内オーケストラ向きの曲は可能ということもあるのでしょう。


          たとえば、モーツァルトの交響曲第一番。交響曲全集を持っているので、聞いたことが過去に1度ありますが、ほんとに久しぶりにききます。なにせモーツァルトが8歳の頃の作品で、先人の影響が強い作品ではありますが、なかなか楽しい曲で、その雰囲気は十分に伝わってきました。


          指導と指揮は、馬場正之先生。


          みんな授業の時とはまた違った、真剣な表情(いや、授業でも真剣ですよ、もちろん ^^;)


          みんな小さい時から楽器をやっているのかと思っていたのですが、大学に入ってから始めた人もいるとか。きっと猛練習したんでしょうね。




          ヘンデルのチェンバロ協奏曲作品4−6。ハープ協奏曲としても知られる曲ですが、ともに弦を弾いて音を出す楽器という共通点があり、移調されているとはいえ、どちらで聞いてもヘンデルらしい華やかな印象を受けますね。




          力が入っています (^o^)




          アンコール


          最後に記念撮影。やり終えたという満足感が笑顔からうかがえます。

          次は12月20日のクリスマスコンサート。また聴きに行くのが楽しみです。

          | 弘前りんご | 音楽 | 06:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
          買ったら、もらった!(^_^;) デジタルコンサート48時間無料チケット
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            モーツァルトの不朽の名作、歌劇”魔笛”。
            ”ドン・ジョバンニ”とともに、そこに込められたメッセージを読み解こうとした演出が数多く登場しました。
            本来、コンサートオーケストラであるベルリン・フィルハーモニーは、カラヤンの考えから、オーケストラピットに入る機会を増やしてゆきました。


            そのベルリン・フィルが、ドイツの温泉地バーデン・バーデンでのフェスティバル2013にて、魔笛の公演で、演奏を担当しました。指揮はサイモン・ラトル。
            そしてその演出が、今売れっ子のロバート・カーセン。
            オペラの演出の現代の一つの流行が時代背景、舞台の読み替え。例えば神話のような内容のオペラなのに、登場する神々は、スーツを着た現代のビジネスマンのようだったりするわけです。その点、このロバート・カーセンの演出はそこまでの奇抜な事はせず、しかし色んなところに寓意を込めたりして、違和感なく舞台を楽しめるので、人気も高いのかもしれません。

            今回、BPOから出た公演のBDをBPO自主レーベルから買い求めました。普通便にしたのに、意外に早く到着しました。しかも安い。


            その上、ベルリン・フィルのデジタルコンサートホール48時間視聴チケットがついてきました。1割キャッシュバックに相当しますね。何だか得した感じ。(^O^)


            今見ながら書いていますが、中身については、また改めてレポートします。


            | 弘前りんご | 音楽 | 07:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
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            (弘前りんご)

            自身もバロック音楽の研究者であり、演奏家であるサルデッリが書いた、”失われた手稿譜 ー ヴィヴァルディをめぐる物語 ー” では、ヴィヴァルディが亡くなった直後から漂流し始める、ヴィヴァルディが残した膨大な手稿譜が本当の主人公であり、小説の形をとっているものの、そこに書かれたことはほとんどが事実です。

            しかし、その手稿譜がたどったその後の運命は、数奇としか言いようのないものでした。

            手稿譜を借金の方に取ろうとする債権者、取られるのを防ごうとしたヴィヴァルディの弟。

            修道士会に寄付されたものの、その価値がわからない修道士たちは、それをごみのように扱い、教会の倉庫の奥に放り込でしまい、長い年月の眠りにつきます。

            その後その存在を知った貴族が個人のコレクションとして入手。

            研究し、その散逸を防ごうとした研究者と、骨董的価値にのみ注目するファシスト政府との攻防。

            いずれも手に汗握る展開で飽きさせません。

            最大の貢献者の一人、ジェンティーリが追われて大学を去るときの言葉

            ”正しきものは、とこしえに記憶される” が、心に染み入ります。
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            ”旅屋おかえり”は、旅そのものが目的であり、生きがいの、そしてそれを仕事にしてしまった一人の女性の夢、挫折そして再生の物語です。

            旅屋とは、故あって自分は旅に出ることが叶わない依頼人に代わって旅をして、本人の代わりに希望の体験や目的を果たして、その旅の記録を依頼者に成果として届けるというもの。それを思い立ったのは偶然の出会いから。

            またタイトルのおかえりは、家に、故郷に戻ったときに掛けられる言葉、”おかえり” と、丘えりこの愛称、おかえりをもじったものです。そしてその言葉を聞きたくて旅に出るのです。

            旅屋の仕事としての旅によって、契約内容を遥かに超える成果(人間関係のもつれを解き、凍てつきを融かす)がもたらされるだけでなく、主人公、そしてそれを取り巻く人々の心までも癒やしてゆきます。

            そして成功するまでは故郷には帰れないと覚悟している主人公が、故郷で待つ母のおかえりという言葉を聞ける日も間もないというところで、小説は幕を閉じます。

            まさにハートウォーミングな小説。読後にじんわりと心があたたまる作品でした。
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