弘前りんご_新参者の宝塚日記

大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
色とりどりの花の色、美を競っているわけではありませんでした。
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    色鮮やかな花、それは生存戦略の一つとして、受粉を行ってくれる昆虫達に目立つようにしていると、単純に思っていました。

    しかし、似て非なる理由があるようです。
    そもそも、色鮮やかというのは人間の目にそう見えるだけで、当の昆虫たちにはどう見えているかという視点がそれには欠けています。


    昆虫と人間の目の違いは、単眼と複眼という、構造上の違いはさておき、色覚に大きな違いがあります。昆虫は人間より、より短波長側の光まで見えています。
    その理由は昆虫の環境への適応という歴史があるのですが、その意味については後述するとして、実際にどのように見えているか?



    これら二組の写真は紫外線が見えない場合と、見える場合で、どのように植物が捉えられるかをシミュレーションしたもの。明らかに紫外線が見えるほうが、花がよりコントラスト高く捉えられます。そう、昆虫には人より良く花の在処が見えるのです。

    では、なぜ紫外線が見えると花がよく見えるのか?
    今度は、植物の生存戦略に関わってきます。
    動物のようには動けない植物は、常に太陽から紫外線を浴びることになります。光合成に必要な太陽光ですが、それに含まれる紫外線は細胞の蛋白、脂質、そして核のDNAを傷害します。


    そこでそれから守るために、植物が創りだしたもののひとつが、フラボノイドという生体分子。それが紫外線を吸収して、細胞を守るようにしたわけです。


    その証拠に高度が上がると紫外線が強くなることに対応して、同じ種の植物の花の色が、より鮮やかになります。

    面白いことに、その結果フラボノイドの存在で、植物は紫外帯域を含む色を持つ事になったのです。そこで昆虫はその花をより的確に捉えられるように、紫外線帯域まで見える目を持つようになったと考えられます。

    この連鎖、非常に面白いと感じますが、いかがでしょうか?

    以上の写真は、テレビ朝日”奇跡の地球物語”より。

    | 弘前りんご | 自然科学 | 07:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
    何を隠そう、ごま好きです (^_^;) _ 黒ゴマ担々麺(幡龍 浪岡店)
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      青森に出張講義に行った帰り、無性にラーメンが食べたくなって、帰り道にあったお店に入りました。結構派手目な作りの店です。これは浪岡店ということで、他にも姉妹店があるようですが。国道7号線沿いで、時間は12時半ということもあって、満席。名前を書いて待つこと20分弱。

       

       

      ようやく席に着くと、迷わず頼んだのは、黒ゴマ担々麺。
      見た目通りの黒ゴマのペーストをたっぷりと入れたスープ。胡麻の風味と、ペーストのとろみがなかなかいい感じです。そして麺の上にはこれまた結構なボリュームの肉味噌が載っていました。麺は隠れて見えませんが、もちっとした、それでいてコシもしっかりある中太麺。普通サイズを頼んだんですが、麺も食べごたえのある量でした。またもやしの量もちょうどいいですね。

       

      他に牛乳を使った白ゴマ担々麺。見るからに辛そうな赤辛担々麺があります。

       

       

      お店のサービスでご飯とお漬物がつきました。これで750円。
      悪く無いです。ご馳走様でした。

       

       

      この日は快晴、国道7号線を走ると青い空と雲、そして岩木山の3点セットの風景が、写真を撮れと言わんばかり。それで車を暫時止めて、写真を取りました。本心は、このままどこか遠くへドライブに行きたい気持ちでした (^_^;)。

       

       

       

       


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      #青森 #浪岡 #グルメ #ランチ #幡龍 #黒ゴマ担々麺

       

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      | 弘前りんご | グルメ | 06:04 | comments(0) | trackbacks(0) |
      大阪の下町_通天閣と新世界
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        大阪を離れて、はや25年。
        梅田(JR大阪駅周辺)などは激変し、住んでいた頃の面影は(巨大地下街を覗いて)全くありません。そんな私でも昔を懐かしむとすれば、その縁になるのは、例えば通天閣とその下に広がる新世界の、あの猥雑な、しかしほっとするような場所でしょうか。


        初代の通天閣は火事で焼け落ちて、今の通天閣は二代目。しかし、今生きている大阪出身者にとっては、これ以外には無いでしょう。


        そしてもう一つ、ちんちん電車(阪堺線)


        新世界は通天閣の足元に広がっています。今も昭和の匂いを色濃く残したエリアでしょう。右に見える木々の多いエリアは、大阪では数少ない緑地、天王寺公園、天王寺動物園です。


        通天閣の展望台に登れば、大阪のミナミはもちろん、遠くは金剛、生駒、六甲、大阪湾まで、360度大阪を見渡せます。


        この街らしさといえば、今は全国でも知れ渡っているであろう、B級グルメ。この言葉は正に大阪の粉モン文化のためにある言葉のように感じます。そして串かつは、もともと当時この一帯の開発工事のために移り住んできた労働者に、安くて、早くて、栄養になるものとして考えられたもの。しかし、今や大阪を代表する料理の一つになっています。


        自由闊達な下町のグルメに、唯一ある縛りが、”ソースの二度づけお断り”。



        しかし、時代の変化はこの街にも押し寄せてきて、少子高齢化の煽りで、以前の勢いがなくなったと言われます。しかし、大阪の町はしぶとい。お上の言いなりにならず、自分たちで町を作ってきたという自負があります。今また自治会の幹事が若返り、新しい試みが行われているようです。しかし、やはり元気なのは、若い女性でしょうか。


        いや、大阪はおばちゃんがもっと元気かもしれません。


        以上、写真はNHK新日本紀行より。

        | 弘前りんご | 紀行 | 07:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
        ネットで見つけた面白動物画像集25th
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          今日のブログも、ネットで拾った愉快な動物たちの写真のご紹介です。

          ネットに写真をアップされた方々に感謝致します。(^O^)
          なお、写真へのコメントは私のつぶやきです。






          あへっ?



          ぎゃっ、カマキリに不覚を取った (T_T)


          ぐるじい!


          ごめんネコ!


          こんなところに何年もいれられりゃ、私だって怒りたくなるわさ。


          ジャージー牛だって、やはり違うなあ!(^_^;)


          しらを切っても、盗み食いの動かぬ証拠が (^_^;)


          隠れたつもり?



          僕だって、我慢にも限度がある!


          雨の日が続いて、乾きが悪くって困ります。


          獲物は、ヒト一頭か、しけてるなあ。鹿たないか (^_^;)


          俺は鞄の取っ手じゃないぞー! 噛むぞー!(^_^;)


          性格温厚_人畜無害 (^O^)



          放してくれ! 私に、そのような趣味は無い!

          誰だ、開催国名と私の本音とを入れ替えたのは (~_~メ)


          天罰じゃ〜!



          ふぁ〜あ、はあっ?




          では、次回をお楽しみに! (^_^;)   

          | 弘前りんご | 写真 | 06:16 | comments(0) | trackbacks(0) |
          マスカレードホテルを越えられなかったような (^_^;) 東野圭吾の最新作を読んで。
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            デビュー当時から、東野圭吾のファンです。

            放課後(デビュー作)、卒業ー雪月花ゲーム(今は名前を替えて、”卒業”とだけになりました)、十字屋敷のピエロ、宿命、パラレルワールドラブストーリー、天空の蜂、名探偵シリーズ、眠りの森、秘密、白夜行、予知夢、容疑者Xの献身、新参者、などなど。
            出版されるたびに買っては貪るように(^^;)読んでいました。
            当時は話題にはなっても、今ほどの人気は残念ながらなかったのですが。


            しかし、今では最も頻繁にいろんな作品がテレビドラマ化、映画化される作家の一人になりましたね。尤も、昔からの愛読者としてはそんなことはどうでもよくて、出てくる作品に期待をかけるだけですが。


            今や東野圭吾の二大シリーズとなった、湯川博士のガリレオシリーズと、加賀刑事のシリーズ。私としては後者のほうが、第二作から加賀が登場して歴史が長いこともあって、より思い入れが強いですね。そして最新作”祈りの幕が下りる時”にその加賀が登場するというので、早速予約し、このほど届いたので一気に読みました。


            そして、感想ですが、主役が実は加賀というより、いとこで同じ刑事の松宮だったことで、少々肩透かし。ネタバレになるといけないので、詳しくは書けませんが、事件の骨組みは、容疑者Xの献身の焼き直しに思えたのは、いい過ぎでしょうか。


            期待が大きかっただけに、ちょっと残念な結果となりました。
            最近では、マスカレード・ホテルが、スケール感が大きく、事件の骨組みも新鮮で、久しぶりに興奮して読んだのですが、どうもこれを超えられなかったように感じます。


            ただ、本筋ではありませんが、”新参者”から日本橋署に出向(?)していた加賀が、作品の最後に警視庁刑事課にもどることがほのめかされていました。また加賀の新たなロマンスも (^O^)  新たな展開が生まれることを期待しています。

            まあ、私の意見など無視して、お好きな方はぜひ読んでみてください。決して完成度が低いということはありませんので。


            | 弘前りんご | 文学 | 00:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
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            失われた手稿譜 ヴィヴァルディをめぐる物語【電子書籍】[ フェデリーコ・マリア・サルデッリ ]
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            (弘前りんご)

            自身もバロック音楽の研究者であり、演奏家であるサルデッリが書いた、”失われた手稿譜 ー ヴィヴァルディをめぐる物語 ー” では、ヴィヴァルディが亡くなった直後から漂流し始める、ヴィヴァルディが残した膨大な手稿譜が本当の主人公であり、小説の形をとっているものの、そこに書かれたことはほとんどが事実です。

            しかし、その手稿譜がたどったその後の運命は、数奇としか言いようのないものでした。

            手稿譜を借金の方に取ろうとする債権者、取られるのを防ごうとしたヴィヴァルディの弟。

            修道士会に寄付されたものの、その価値がわからない修道士たちは、それをごみのように扱い、教会の倉庫の奥に放り込でしまい、長い年月の眠りにつきます。

            その後その存在を知った貴族が個人のコレクションとして入手。

            研究し、その散逸を防ごうとした研究者と、骨董的価値にのみ注目するファシスト政府との攻防。

            いずれも手に汗握る展開で飽きさせません。

            最大の貢献者の一人、ジェンティーリが追われて大学を去るときの言葉

            ”正しきものは、とこしえに記憶される” が、心に染み入ります。
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            ”旅屋おかえり”は、旅そのものが目的であり、生きがいの、そしてそれを仕事にしてしまった一人の女性の夢、挫折そして再生の物語です。

            旅屋とは、故あって自分は旅に出ることが叶わない依頼人に代わって旅をして、本人の代わりに希望の体験や目的を果たして、その旅の記録を依頼者に成果として届けるというもの。それを思い立ったのは偶然の出会いから。

            またタイトルのおかえりは、家に、故郷に戻ったときに掛けられる言葉、”おかえり” と、丘えりこの愛称、おかえりをもじったものです。そしてその言葉を聞きたくて旅に出るのです。

            旅屋の仕事としての旅によって、契約内容を遥かに超える成果(人間関係のもつれを解き、凍てつきを融かす)がもたらされるだけでなく、主人公、そしてそれを取り巻く人々の心までも癒やしてゆきます。

            そして成功するまでは故郷には帰れないと覚悟している主人公が、故郷で待つ母のおかえりという言葉を聞ける日も間もないというところで、小説は幕を閉じます。

            まさにハートウォーミングな小説。読後にじんわりと心があたたまる作品でした。
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