高松の栗林公園
日本三大名園と呼ばれているところよりも、高松の栗林公園の方が庭園としては優れていると、個人的には思っています。少なくとも私には好みです。
足立美術館庭園
しかし、隠れた名園というのはほかにもあるでしょうね。
たとえば、島根の足立美術館の庭園。
さて今回、鹿児島に市電を撮影に行き、ついでに市内観光をと思って案内所を訪ねました。City viewという観光バスだと、一日乗車券で何度乗り降りしても600円。市内の観光スポットの主要なものを訪ねることができ、入場割引などもあるとのこと。また車内では簡単な観光案内もしてくれ、それを聞いて面白いと感じたら、そこで降りてみるというのもいいかと思い、さっそくそれを購入して乗り込みました。
終焉の地、城山をバックに立つ西郷隆盛像
保存工事中の鹿児島市公民館(上の西郷像の道を挟んですぐ向かいです)
その前に立つ西郷隆盛終焉百年の碑(城山)
その隣の文化会館前に立つ、篤姫で瑛太が演じた、小松帯刀の像。
裏方に徹したため、最近までその真価が知られずにいた人ですね。
維新戦士の墓地がある、薩摩義士碑への階段。結構な段数でした。
薩摩義士の墓地では新人ガイドさんの研修中。後ろ姿が初々しいですね。
城山公園からの桜島と市内の眺望。ちょっと霞んでいて残念です。
城山公園内には立派なあるいは面白い木がいくつもありました。
桜島の眺望を堪能した後、また次のCity viewに乗り込みました。
30分に1本だとちょうどいい感じですね。
このツアーの目玉、仙巖園(せんがんえん)の入口。
一日乗車券を見せると100円引きとなりました。
入り口で出迎えてくれる島津家の鎧(これはレプリカですが)
○に十字の家紋が威厳を感じさせます。
城山をバックに立つ西郷像や薩摩戦士の墓地とか、城山と巡っていったのですが、あのNHKの”篤姫”の撮影にも使われた、島津家の別邸、仙巖園(せんがんえん)というガイドの声を耳にしました。庭園に目の無い(?)私は訪ねてみることにしました。
篤姫の撮影にも使われた重厚な正門
広大な敷地に味のある木が多数植えられています。
反対側は錦江湾に浮かぶ桜島が遠望出来ます。これだけは天気が良い方が...
折悪しく、着いた頃には曇り空から雨空へと移りつつあったのですが、それまでのピーカンより、木々や建物の撮影には必ずしも悪くないと思い、入ることにしました。そしてその判断は正解でした。苔むした石は艶を持ち、葉の濡れた木々、そしてさすが南国、棕櫚の木など、鹿児島はやはり南国と思わせるものが生き生きとしたたたずまいでした。
なんとも形の面白い鶴灯籠
御殿
座敷わらしかと思ってしまった、中国からの観光客のコスプレ(?)少女。
景色や建物を観ず、ひたすらガイドを見ながら歩き回っていました(^^;)
棕櫚の木が、南国であることを思い出させます。
山水の中の小さな滝と池
今にもお侍が現れてきそうな石段
苔むした石段
満開を過ぎ、散り始めた桜
濾過池
水力発電の跡
園内を流れる水路
筆塚
幕末最強といわれる鉄製150ポンド砲。園内にはこれを作るのに使われた反射炉の跡もありました。
その後明治政府に受け継がれてゆく富国強兵策に先んじて、薩摩藩が大砲、反射炉、発電、水質改善等、将来を見据えた藩の実力向上に、いかに力を入れていたかがよくわかる展示もあり、なかなか見応えがありました。
ムラサキイモのソフトクリーム、なかなか美味でした。
黒豚チャーシューの載った鹿児島ラーメンをいただきました。見た目よりくどくなく、しかしコクのある味でした。御馳走さま。
この庭園は実に見応えがありました。単に古いあるいは由緒あるものを展示するだけでなく、その歴史的意義をわかりやすく解説する何本ものビデオを見せたりしていました。
鹿児島に行かれた際は、City view号に乗って、是非訪れてみてください。