弘前りんご_新参者の宝塚日記

大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
久々の学会飯
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    しばらくご無沙汰していましたが、今日弘前市内のホテルで学会がありました。

    会長挨拶

    今回の内容は特に脊髄再生のエントリーが多く、なかでも聴きものは、ランチョンセミナーで、慶応の先生による脊髄再生の最先端の研究と臨床応用の問題点でした。研究のレベルは世界のトップを走っていながら、いつもながらの日本の特殊事情(日本独特の生命倫理観と、省庁の何をしたいのか分からない規制のきつさ)が臨床への応用を阻むということに、残念な気持ちにさせられました。しかしそれを別の道で打開して進展させている研究者マインド、医療者マインドに頭が下がりました。

    さてそのランチョンセミナーですが、当然(?)参加して勉強しながら、もちろんお弁当もいただいてきました。(何が当然で、何がもちろんだ?)



    なかなか見た目もバラエティーに富み、華やかな感じで良かったです。
    中身は主催者(担当者)のセンスに依存します(^^)。
    最近はご飯の量に比べておかずの品数、量が総体的に増えているように思います。
    まあ、炭水化物を減らすことでメタボにならないようにとの配慮でしょうか?
    医療系の学会ですから当然の傾向かもしれませんが。
    いずれにしてもおいしくいただきました。

     
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    パン屋さんのランチ
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      青森での仕事の帰り、車だったのですが、ちょうど12時過ぎだったので、7号線から少し入ったところにあるパン屋さん”ノイエ”に立ち寄り、お昼を取ることにしました。
      http://www.f-store.net/neue/



      丁寧に作ったパンが評判のお店です。
      いつもは帰りが1時頃になり、結構売り切れになるものが多かったのですが、今日はたまたま30分ほど早く立ち寄れたので、それなりにありました。


      (パン焼き工房ノイエの入り口。右奥がウッドデッキ)

      もちろん持ち帰りも出来るのですが、店の外のウッドデッキ(春から秋に使用可)や、店内で食べることも出来ます。最近更に店内のイートインスペースの拡張があり、今までのコーヒー、コンソメスープ以外に何種類か、スープや冷たい紅茶などが自由に飲めるようになり、結構込んでいました。



      今日はキノコクリームのフォカッチャ、ウインナーロール、スコーンをチョイス(これで490円)。
      スープ、暖かいコーヒー、そして最後に冷たい紅茶で喉を潤しました。
      どれも味がほどよく(くどくなく、しかしきちんと主張のある味で)、しばし午前中の仕事の疲れが癒やされました。
       
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      騙される快感_カラスの親指
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        スティングという映画、見たことありますか?


        (映画”スティング” DVDパッケージより)

        ”明日に向かって撃て”で共演したロバート・レッドフォードとポール・ニューマンが再び共演したことでも話題を生んだ作品です。
        ストーリーは、詐欺師の若者が、親同然に慕う師匠を殺害され、その犯人であるギャング達に復讐するために伝説的な賭博師と協力し、イカサマで相手組織を追い詰める様を描いたコメディタッチの映画でした。

        今日読了した道尾秀介の”カラスの親指”は、一見それに似たストーリーの作品です。
        ちなみにカラスとは、詐欺師の隠語ですね(詐欺師 → サギ(白い鳥)→ 悪者は黒い → 黒い鳥 → カラス と言うことらしいです。 (^^;) )

        (道尾秀介 ”カラスの親指” 講談社)

        詐欺に合い、妻も娘も失った不幸の絶頂にあるような中年の男が詐欺組織相手に詐欺を仕掛け、成功させたものの、再びその組織に追われる身となります。そこに同じように追い詰められたさえない初老の男、若い姉妹とその恋人が出会い、一世一代の詐欺を仕掛けます。そして成功したかに見えたけれど、土壇場で絶体絶命の危機に陥ります。そのあとはネタバレになるので書けませんが、実はこの話は2重にも、3重にも仕掛けが施され、それが最後の最後にタネが明かされ、その壮大な計画にみんな(登場人物の多くと、読者までが)見事騙されていたことに気づき、そしてそのことに快感を感じてしまいました。そして結末だけ見れば、なんとハートウォーミングな話へと様変わりしてしまっているのです。
        いや、参りました。道尾秀介の手際の良さ、周到に仕組まれたワナ、そしてあとから思い返せば、それを気づかせる手掛かりもちゃんと埋め込まれていたのですから。


        | 弘前りんご | 文学 | 00:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
        親ばか?
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          先日、弘前の”石のむろじ”のコンサートで、娘が歌いました。

           

          チャリティーコンサートということで、チケット代は日本赤十字を通して東日本大震災の被災地への義援金としてもらうことにしました。

          曲目は
          ブラームス ”永遠の愛”、
          モーツァルト ”ラウラに寄せる夕べの想い” 
          同 ”歌劇 イドメネオよりイリアのアリア”
          スメタナ ”歌劇 売られた花嫁より、マレンカのアリア”
          プッチーニ ”歌劇 修道女アンジェリカより、アンジェリカのアリア、母もなく”
          同 ”歌劇 ジャンニスキッキより、私のお父さん”


          その日は運転手、録音ががり、そしてカメラマンを務めさせていただきました (^^)

          | 弘前りんご | 音楽 | 00:01 | comments(2) | trackbacks(0) |
          アヴェ・マリア競演_10人の作曲家による
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            キリスト教において、信仰の対象としてキリストに次いで 大きな存在は、聖母マリアでしょう。そのため聖母マリアを称える芸術作品は数多く存在します。それは音楽においても同じ。

            ミケランジェロ作 ”ピエタ” サン・ピエトロ大聖堂 wikipediaより) 

            たとえば、わが子イエスを刑場にて失ったマリアの悲しみをうたったスターバト・マーテル(悲しみの聖母)。多くの作曲家が作品を残しています。古くはパレストリーナ、ヴィヴァルディ、日本でつとに有名なペルゴレージ、そして近代に入ってドヴォルザーク、プーランク、近年ではペンデレツキなど。

            しかし、アヴェ・マリアの方がより一般の人に親しまれているでしょう。アヴェ・マリアとは、元々、「こんにちは、マリア」とか、「おめでとう、マリア」を意味する言葉です。これが転じて、この一文にはじまるキリスト教(特にカトリック教会)の聖母マリアへの祈祷を指すようになりました。
            こちらも当然というか、多くの作品が残されています。スターバト・マーテルよりは小さい作品(どれも3-6分弱)ではありますが。

             
            (アヴェ・マリア名曲集 〜 10人の作曲家による)

            このCDには、ジョスカン・デ・プレに始まって、バッハ(グノー編曲)、シューベルト、カッチーニ(最近にわかに注目されていますが、別の人の作という説もあります)、リスト、ブラームス、ブルックナー、ヴェルディ、ドニゼッティ、エルガーと、実に多彩です。

            聴いてみて、有名どころのバッハ、シューベルト、カッチーニはもちろんのこと、今回初めて聞いたブルックナーのアヴェ・マリアが実に美しい旋律で、彼が稀代のメロディー・メーカーの一人であることがわかります。

            秋の夜長にこういった同一テーマによる優れた小品集を聴いてみるのもよいのではないでしょうか?

            | 弘前りんご | 音楽 | 00:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
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            (弘前りんご)

            自身もバロック音楽の研究者であり、演奏家であるサルデッリが書いた、”失われた手稿譜 ー ヴィヴァルディをめぐる物語 ー” では、ヴィヴァルディが亡くなった直後から漂流し始める、ヴィヴァルディが残した膨大な手稿譜が本当の主人公であり、小説の形をとっているものの、そこに書かれたことはほとんどが事実です。

            しかし、その手稿譜がたどったその後の運命は、数奇としか言いようのないものでした。

            手稿譜を借金の方に取ろうとする債権者、取られるのを防ごうとしたヴィヴァルディの弟。

            修道士会に寄付されたものの、その価値がわからない修道士たちは、それをごみのように扱い、教会の倉庫の奥に放り込でしまい、長い年月の眠りにつきます。

            その後その存在を知った貴族が個人のコレクションとして入手。

            研究し、その散逸を防ごうとした研究者と、骨董的価値にのみ注目するファシスト政府との攻防。

            いずれも手に汗握る展開で飽きさせません。

            最大の貢献者の一人、ジェンティーリが追われて大学を去るときの言葉

            ”正しきものは、とこしえに記憶される” が、心に染み入ります。
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            旅屋とは、故あって自分は旅に出ることが叶わない依頼人に代わって旅をして、本人の代わりに希望の体験や目的を果たして、その旅の記録を依頼者に成果として届けるというもの。それを思い立ったのは偶然の出会いから。

            またタイトルのおかえりは、家に、故郷に戻ったときに掛けられる言葉、”おかえり” と、丘えりこの愛称、おかえりをもじったものです。そしてその言葉を聞きたくて旅に出るのです。

            旅屋の仕事としての旅によって、契約内容を遥かに超える成果(人間関係のもつれを解き、凍てつきを融かす)がもたらされるだけでなく、主人公、そしてそれを取り巻く人々の心までも癒やしてゆきます。

            そして成功するまでは故郷には帰れないと覚悟している主人公が、故郷で待つ母のおかえりという言葉を聞ける日も間もないというところで、小説は幕を閉じます。

            まさにハートウォーミングな小説。読後にじんわりと心があたたまる作品でした。
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