弘前りんご_新参者の宝塚日記

大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
いよいよ津軽の春!
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    ほんとに永かった冬の後に、待望の春がやってきました。
    津軽の春はやっぱり弘前公園の桜と雪を頂いた岩木山です。


    (弘前市役所の屋上から、弘前公園外堀の桜と岩木山を望む)

    豪雪だったせいで、例年より開花が遅れたんですが、ここ数日初夏のような暖かさが
    続き、一気に開花しました。


    (弘前公園追手門前の交差点から)


    (観光館前の外堀の桜)


    (観光館のガラス窓に映る外堀の桜)

    人出はかなりのもので、道路は少々渋滞気味。どこの駐車場も満車のプラカードを
    掲げていました。



    追手門前の観光館のある広場ではいくつもお店が出ていましたが、なんと言っても
    この直径2mのアップルパイが見物でした。もっとも焼き上がりましたという呼び込みに
    誘われていって見ると、既に4分の1はカットされて,パック詰めされていて肩すかしに
    終わりましたが。

    連休の後半には、満開を迎える公園内の桜、特に本丸の桜を改めて撮りに行くことに
    します。雨降んなよ!
     
    | 弘前りんご | 日常 | 00:01 | comments(3) | trackbacks(0) |
    なじみのお店
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      ここ弘前に暮らして14年経ちました。一向に津軽弁の理解力は向上して
      いませんが(^^;)
      しかし、同じ土地に長らく住んでいると、いくつかなじみの店が出来てきます。
      いつもいつも行くわけではないけれど、何かの折にまた訪ねたくなることや
      どこに行こうか迷ったときに外れがないということでついそこに行く、と云った
      ことが多くなり、それが自分の中に定着して行ったお店などです。 

      このブログにもたびたび登場している、津軽郷土料理の店”菊富士”さん。
      ご主人ともおつきあいが有り、メニューにない新しい試みのものを食べさせて
      もらったりしています。

      先日の休日の夜、家人と共に出かけたのが、そんな位置づけの洋食のお店
      ”くれそん”。職場に近いので、なんどかお昼休みに行ったこともあります。
      http://wiki.free-cm.com/index.php/%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%81%8F%E3%82%8C%E3%81%9D%E3%82%93

      昼間に訪れるときは、よくステーキランチ(1050円)を頼みます。
      満足のいく味と量でこの値段なので、非常にコストパフォーマンスは高いと思います。

      さて、今回のオーダーがこれ。


      (上: 定番メニュー、 クレソンハンバーグ、下: 若鶏のガーリックソテー)

      どちらも香ばしく焼け、かつ、中はジューシーというちょうど良い焼き加減です。


      (左: オムライス、右: スパゲティナポリタン)

      なお、二人でシェアするとはいえ、メインディッシュが4つはさすがに多いので、
      オムライスはミニにしています。

      どれもおいしいのですが、特にスパゲティーナポリタン、他の店ではちょっとない、
      コクととろみのある味付けがすてきです。

      ちょっと郊外の住宅街にあり、落ち着いた雰囲気と相まってゆったりとした気分で
      夕食を楽しむことが出来ました。



      | 弘前りんご | グルメ | 00:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
      パートナー
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        無伴奏という演奏形態はあるにしても、ピアノ以外の楽器は、たいていピアノ伴奏
        (時にギターだったりしますが)を伴います。
        器楽奏者は学生(修業)時代から伴奏者を求めて苦労することになります。
        そして優れた伴奏者を見つけたら、その演奏者は半分は成功を手にしたと云って
        いいかもしれません。
        先だって紹介したギル・シャハム(Vn))、イェラン・セイシェル(Gu)のコンビが
        そうですね。また、過去の例では名ヴァイオリニスト、グリュミオーが
        ハスキル(ピアニスト)を得て、一時代を築き上げました。ハスキルが病死した後の
        グリュミオーは立ち直るのに長い時間を要したようです。そしてハスキルとの時代の
        レベルにふたたび到達し得たかどうか意見が分かれるところです。

        器楽奏者だけではありません。声楽家もピアノ伴奏なしでは済まされません。
        稀代の名リート歌手、フィッシャーディースカウもムーアのピアノ伴奏なくしては
        実力を発揮しきれなかったといいます。

        さて、今回聞いたデュメイのヴァイオリンのピアノ伴奏は、あのピリスです。

         
        (フランク、ドビュッシー、ラベル デュメイ(Vn)、ピリス(P) ドイツグラモフォン)

        演目はフランス近代を代表するといっていい、フランクとドビュッシーのヴァイオリンソナタと
        ラヴェルの珠玉の小品。これらの作品のあまたあるCDの中でもトップクラスの演奏でしょう。
        もちろんどちらもフランスの作品を得意としていますが、その二人が出会った幸運が
        我々にさらに豊かな実りをもたらしてくれたというところでしょうか。

        よきパートナーを得て、実力を十二分に発揮した好例がまた一つ増えました。
        これは家庭も同じでしょう (って、急に所帯じみた話になってしまいましたが)(^_^;)
        | 弘前りんご | 音楽 | 00:01 | comments(2) | trackbacks(0) |
        迷いなく突き進む。
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          社会の変革には革命が必要だという主張と、堅実に軌道修正して行くべきだという
          それとが、いつの時代も相対立し、あるときは一方が、あるときはもう一方が勢力を
          持つと言うことを繰り返してきました。
          しかし、歴史を見れば明らか(?)なように、実際はその中間のどこかにその時々の
          それなりの解決点があったように思います。

          今、地方は疲弊していると言われます。確かに地方の県庁所在地のメインストリートに
          シャッターが下りた店舗が目立ちます。それに対して、もっと地方を大事にしろと
          国の政策、公共投資に解決を求める向きがある一方、ただでさえ混迷を深めている
          政府がいつ対応するか分からない状況では、自分たちでまずできることから解決
          すべきだという考えもあります。

          いやに堅い枕で始まりましたが、今回のテーマは要するにこれ。
          高松のうどんグッズ。(なんじゃそれ?と思ったでしょうそこのあなた。)


          うどんピンバッチ 人気で入荷するとすぐ売り切れるそうです。


          うどんハンカチ


          ちょっとわかりにくいですが、うどん鉢とうどんの麺をあしらったネクタイ
          時々締めて授業なんかしていますが、誰も気づいていない?

          四国の玄関口と言われて繁栄を謳歌してきた高松市も、近年、地方都市の抱える問題
          に、ご多分に漏れず遭遇していたようです。
          しかし、少し前には全国レベルのうどんブームが起こったことを一過性にせず、いろんな
          工夫で地元の活性化に繋げようとしています。これらのうどんグッズはその一環。

          そしてさらなる強力な取り組みが、以前に紹介した、関白宣言、いや違った、”うどん県”宣言。
          見方によっては(お堅い人が見れば)悪のりに映りかねない、非常にインパクトのあるCMを
          ”官”から発信したというのは画期的です。ある意味革命的(ちょっと大げさか?)だといえます。
          そこまで突き進めることをうらやましくも感じます。
          さらにこの取り組みが優れていると思うのは、うどんを前面に押し出しながら、同時に
          うどんだけじゃないとうたい、その次を視野に入れている点です。
          ともすると成功したビジネスモデルに執着して結局失敗する例は数多くあります。
          それを避けるためにはやはり、変革を辞さず次を目指すことが大事でしょう。

          しかし、いろんな取り組みをするとしても、そのベースには、郷土の人がどれだけ郷土を愛し、
          心配し、そしてそのために行動するかという根っこの部分がぶれていないことが大事でしょう。
          どれか一つ欠けても不十分です。

          故郷大阪、そして第二の故郷である青森に対して何か出来るか(本来の職務は当然の
          こととして)考えたいと思います。



          | 弘前りんご | 社会 | 00:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
          東ドイツ見本市!
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            共産圏の優等生などと日本でもてはやされたこともある東ドイツ。
            (だからマスコミは...)
            しかし、ベルリンの壁が崩壊してから、その仮面も剥がされてしまったようです。
            それを東ドイツを代表するという工業製品のカタログの形で暴いているのが、
            この本です。


            (伸井太一著 ニセドイツ1 社会評論社)
             
            ドイツ在住の著者が(かなりのオタクのようにお見受けしますが)自分で集めた
            メイドイン東ドイツの工業製品(車、バイク、飛行機、自転車、家電製品 etc.)の
            写真を示しながら、愛情のこもった(?)筆で、それらの成立の経緯を解き明かす
            という本です。名前からして、偽ドイツではなく、ニセドイツ(似せドイツ、西ドイツに
            似せるの意だとか)と言う風に、何とはなしにかばっているように思えます。
            したがって、見方によってはかなり倒錯的とも言えますが、内容はとにかく笑えます。

            中でも最も多くページを割いて書いているのが、東ドイツが誇る国産車トラバント。


            (wikipediaより)

            東ドイツ国民でこの車のオーナーの多くが自動車修理の腕を持っているらしいという
            都市伝説。要するにすぐに故障するけど(から)、いつも修理工場は順番待ち。
            自然自分で直すしかないということなります。そんなこと日本では危なっかしくて
            もちろん法律でも許されないことですが、この車は幸い(?)モデルチェンジなど殆どないし、
            進歩と無縁なので、たいていの人が直せてしまうという、笑うに笑えない事実。

            トラバントジョークというのがあるそうです。

            Q.トラバントが最高時速を出すのはいつ?
            A.レッカー車に牽かれて行くとき。

            Q.トラバントを購入したアメリカ人。
              届いたトラバントを見てなんと言った?(ケータイ大喜利の今田風に)
            A. ドイツ人は懇切丁寧だ。注文車を送る前に、まず模型を送ってきてくれた。

            Q.アウトバーンには速度制限がないはずだが、目の前のトラバント、なんで
              100km/h以下でゆっくり走っているんだ?
            A. 100km/hを越えるとボルトが落ちるんだ。

            お後がよろしいようで (^_^)¥
            | 弘前りんご | 歴史 | 00:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
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            (弘前りんご)

            自身もバロック音楽の研究者であり、演奏家であるサルデッリが書いた、”失われた手稿譜 ー ヴィヴァルディをめぐる物語 ー” では、ヴィヴァルディが亡くなった直後から漂流し始める、ヴィヴァルディが残した膨大な手稿譜が本当の主人公であり、小説の形をとっているものの、そこに書かれたことはほとんどが事実です。

            しかし、その手稿譜がたどったその後の運命は、数奇としか言いようのないものでした。

            手稿譜を借金の方に取ろうとする債権者、取られるのを防ごうとしたヴィヴァルディの弟。

            修道士会に寄付されたものの、その価値がわからない修道士たちは、それをごみのように扱い、教会の倉庫の奥に放り込でしまい、長い年月の眠りにつきます。

            その後その存在を知った貴族が個人のコレクションとして入手。

            研究し、その散逸を防ごうとした研究者と、骨董的価値にのみ注目するファシスト政府との攻防。

            いずれも手に汗握る展開で飽きさせません。

            最大の貢献者の一人、ジェンティーリが追われて大学を去るときの言葉

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            旅屋とは、故あって自分は旅に出ることが叶わない依頼人に代わって旅をして、本人の代わりに希望の体験や目的を果たして、その旅の記録を依頼者に成果として届けるというもの。それを思い立ったのは偶然の出会いから。

            またタイトルのおかえりは、家に、故郷に戻ったときに掛けられる言葉、”おかえり” と、丘えりこの愛称、おかえりをもじったものです。そしてその言葉を聞きたくて旅に出るのです。

            旅屋の仕事としての旅によって、契約内容を遥かに超える成果(人間関係のもつれを解き、凍てつきを融かす)がもたらされるだけでなく、主人公、そしてそれを取り巻く人々の心までも癒やしてゆきます。

            そして成功するまでは故郷には帰れないと覚悟している主人公が、故郷で待つ母のおかえりという言葉を聞ける日も間もないというところで、小説は幕を閉じます。

            まさにハートウォーミングな小説。読後にじんわりと心があたたまる作品でした。
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