2011.10.31 Monday
セザール・フランクって?
(大器晩成)
一般的に見て、セザール・フランクと云えば、大器晩成の人。
交響曲ニ短調の人 (わかりやすい)。
たまにヴァイオリンソナタイ長調を挙げる人がいるくらいでしょうか?
でもそんなネガティブ(?)なキャッチフレーズで括れる人ではないことが、たとえばこのCDに入っているピアノ曲を聴けば一聴瞭然。
一方、ドビュッシーが登場し、そのまったく新しい響きが、人々に驚きを持って迎えられていました。
そういう意味では、フランクは当時としては古いスタイルで作曲していたことになるかもしれません。
しかし、その持っている精神性の高さは、何にも代え難いものがあります。
ちなみに、40年代の作品(牧歌など)もいくつか入っていますが、それらがまたシンプルながら何とも愛らしく魅力的です。