弘前りんご_新参者の宝塚日記

大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
セザール・フランクって?
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    (大器晩成)

    一般的に見て、セザール・フランクと云えば、大器晩成の人。
    交響曲ニ短調の人 (わかりやすい)。
    たまにヴァイオリンソナタイ長調を挙げる人がいるくらいでしょうか?
    でもそんなネガティブ(?)なキャッチフレーズで括れる人ではないことが、たとえばこのCDに入っているピアノ曲を聴けば一聴瞭然。

    一方、ドビュッシーが登場し、そのまったく新しい響きが、人々に驚きを持って迎えられていました。
    そういう意味では、フランクは当時としては古いスタイルで作曲していたことになるかもしれません。

    しかし、その持っている精神性の高さは、何にも代え難いものがあります。

    ちなみに、40年代の作品(牧歌など)もいくつか入っていますが、それらがまたシンプルながら何とも愛らしく魅力的です。

    https://www.youtube.com/watch?v=ZcXGZLRCX0A

    | 弘前りんご | 音楽 | 18:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
    林檎の秋
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      弘前もすっかり秋一色、冬はもう間近。
      その秋を彩るのはやはりりんごと紅葉です。

      弘前市郊外に岩木山を望む広大な敷地のりんご公園があります。
      http://www.hi-it.jp/~ringo-kouen/
      そこには実に様々なりんごが栽培されています。皆さんおなじみの
      ふじや紅玉はもちろんのこと、この写真のようにさくらんぼと見まごう
      ばかりの小さなりんご(アルプスおとめ)もあります。
      食べたことがないので味のほどはわかりませんが、色かたちはなかなかのものですね。

      秋の岩木山の夕景

      岩木山と乙女の像

      アルプス乙女

      | 弘前りんご | 紀行 | 19:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
      撮り鉄日和
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         久々のいい天気、撮り鉄日和ということで、五能線、奥羽線の分岐点の駅
        川部近くまで車を飛ばし、農道にカメラを置いて撮影しました。

        写したのはいつものリゾートしらかみ-くまげら編成。

        そして今日明日だけの期間限定(リンゴの実がなる季節に合わせて)で運行される
        クルージングあっぷる号(キハ48系)。横顔がリンゴというより殿様バッタに見える
        のはご愛敬です。

        3枚目は奥羽線の普通車両(701系)です。

        周りの田んぼはすでに稲が刈り取られて、こちらの風物詩、野焼きを手前で
        やっていました。背後は岩木山です。







        | 弘前りんご | 鉄道 | 16:29 | comments(0) | trackbacks(0) |
        グールド時間
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          グールドのブラームス:間奏曲集
            以前、このCDを手に入れて初めて聴いたとき、てっきり晩年の(と言っても50前ですが)
          演奏だと思ってしまいました。しかし、ジャケットをよく見ると1960年、コンサートを
          ドロップアウトする少し前、ヨーロッパ、ロシアでのリサイタルで喝采を浴びた直後に
          レコーディングしていたんですね。
            その頃のバッハやハイドンなどのピアノソロの駆け抜けるような速さの演奏とは
          180度異なる、たゆたうような、瞑想にふけるような、そんなゆっくりとした(実際には
          速度のふれが非常に大きいけれど)演奏だったため、二度目のゴルトベルクと同じような
          時期のものと思ってしまった次第です。しかし、そのなかに聴く者が知らず知らず誘い
          込まれるような魅力に満ちています。

           これはスタジオ録音なので、恐らくいろんな演奏を試みた結果、最適のテイクをチョイス
          していったんだろうと思いますが。彼の演奏スタイルは簡単に1つに括れる様なものではなく、
          実に様々な魅力に富んだ試みがされているんだと改めて思いました。

          Brahms: Intermezzi for piano
           
          | 弘前りんご | 音楽 | 20:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
          田んぼアート
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            NHKのBSプレミアムで、2日にわたって放送された東北ローカル線の旅。
            作家の夢枕獏と女優の室井滋が、列車の中、あるいは途中下車しては
            地元の人と触れ合うという内容でしたが、我が町の弘南鉄道大鰐線も
            取り上げられてなかなか楽しかったですね。
            (我太呂さんと降り立った津軽大沢の駐輪所には例のポスターがまだ
             残っていてちらっと写っていましたよ。)
            実は家人の知り合いも出ていました。

            ところでたしか、山形鉄道フラワー長井線だったかで、田んぼアート
            というのが出ていましたね。あれは稲穂の実(モミの部分)は、ふつうのお米の
            品種では黄色いのに対して、古代米は赤黒くなるので、それを植え分けると
            黄色と黒の二色刷りの絵(浮世絵っぽいですが)になるわけです。

            実は弘前から弘南鉄道弘南線に乗って行ける田舎館村は、その田んぼアートでも
            有名です。下がその一例です。毎年絵柄が変わるのですが、これは4年ほど前の
            もの。もちろん近くの道路からみても、よくわからないのですが、そのそばに立つ
            村役場(写真2枚目。まるでお城)の最上階が展望台になっていて、一般に開放
            されているので、この写真のように見ることができます。
            ただ、結構広い面積に植えられているので、デジカメ18mmレンズでも全貌を
            一枚に撮ることが残念ながらできません。



            | 弘前りんご | 紀行 | 00:41 | comments(0) | trackbacks(0) |
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            まさにハートウォーミングな小説。読後にじんわりと心があたたまる作品でした。
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