弘前りんご_新参者の宝塚日記

大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
よその国を批判できない。
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    知らぬ存ぜぬを押し通す隣国2カ国。拉致問題にしろ、毒入り餃子にしろ、しらを切るばかりか
    こちらが悪いと言わんばかりの物言いにへきえきしました。
    しかし、汚染米をそれと知りつつ輸入し、食用に転売していた日本の企業のやり口には、それを
    超えた怒りを感じます。これは未必の故意、優に殺人未遂に匹敵するのではないでしょうか?
    単なる商法で裁くのではなく、刑事事件として厳罰に処すべきです。社員の首を切り、営業は
    続けますといけしゃあしゃあと述べるその神経に、もはやまともな企業人としての責任の一片も
    感じられません。

    でも考えてみれば、うまく行かなくなったら、政権を放り出す首相もさることながら、そのような
    自覚も責任感も持ち合わせない政治家を選んだことにも、重大な過失があると言うことを自覚
    しない国民、その場当たり的な批判に明け暮れる野党、マスコミ。日本人全体に自らを省みて
    反省するという謙虚な姿勢をいつの間にか失った事に、病巣があるのでしょう。
    | 弘前りんご | - | 11:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
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    (弘前りんご)

    自身もバロック音楽の研究者であり、演奏家であるサルデッリが書いた、”失われた手稿譜 ー ヴィヴァルディをめぐる物語 ー” では、ヴィヴァルディが亡くなった直後から漂流し始める、ヴィヴァルディが残した膨大な手稿譜が本当の主人公であり、小説の形をとっているものの、そこに書かれたことはほとんどが事実です。

    しかし、その手稿譜がたどったその後の運命は、数奇としか言いようのないものでした。

    手稿譜を借金の方に取ろうとする債権者、取られるのを防ごうとしたヴィヴァルディの弟。

    修道士会に寄付されたものの、その価値がわからない修道士たちは、それをごみのように扱い、教会の倉庫の奥に放り込でしまい、長い年月の眠りにつきます。

    その後その存在を知った貴族が個人のコレクションとして入手。

    研究し、その散逸を防ごうとした研究者と、骨董的価値にのみ注目するファシスト政府との攻防。

    いずれも手に汗握る展開で飽きさせません。

    最大の貢献者の一人、ジェンティーリが追われて大学を去るときの言葉

    ”正しきものは、とこしえに記憶される” が、心に染み入ります。
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    ”旅屋おかえり”は、旅そのものが目的であり、生きがいの、そしてそれを仕事にしてしまった一人の女性の夢、挫折そして再生の物語です。

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    旅屋の仕事としての旅によって、契約内容を遥かに超える成果(人間関係のもつれを解き、凍てつきを融かす)がもたらされるだけでなく、主人公、そしてそれを取り巻く人々の心までも癒やしてゆきます。

    そして成功するまでは故郷には帰れないと覚悟している主人公が、故郷で待つ母のおかえりという言葉を聞ける日も間もないというところで、小説は幕を閉じます。

    まさにハートウォーミングな小説。読後にじんわりと心があたたまる作品でした。
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