弘前りんご_新参者の宝塚日記

転勤で21年も青森県の弘前で暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
<< 津軽麺紀行(165)_ いくら好きでも、回転寿司でラーメンを頼むとは ^^;)えび味噌そば(一幻・かっぱ寿司) | main | 君だけを愛す、じゃなかった、獄きみを愛す。岩木山麓のとうもろこしは、完熟マスクメロン並みの甘さ (^o^) >>
松方幸次郎という生き方 _ 国立西洋美術館と松方コレクションの関わりを原田マハの作品に読む。
0

     

    国立西洋美術館(東京上野公園)

     

    好きな美術館を3つ挙げろと言われれば、私は迷いなくこれらの美術館だと答えます。

     

    国立西洋美術館
    http://kitamahokif.jugem.jp/?eid=2672
    http://kitamahokif.jugem.jp/?eid=2203


    アーティゾン美術館(旧 ブリジストン美術館)
    http://kitamahokif.jugem.jp/?eid=2896
    http://kitamahokif.jugem.jp/?eid=1401


    三菱一号館美術館
    http://kitamahokif.jugem.jp/?eid=2788
    http://kitamahokif.jugem.jp/?eid=2748

     

    どこがいいのかですって?

    国立西洋美術館は、世界遺産に登録されたフランスのル・コルビュジェの設計だから?

    三菱一号館美術館は、明治の建築美を生かした建物だから?

    駅から近いから?(上野駅、東京駅から歩いて10分圏内)

    いえいえ、それも魅力の一つには違いないですが。

    一番の理由は、いずれもしっかりと所蔵品を持つ美術館だからです。

     

    ブリジストン美術館は、特に近現代の作品が充実しています。

    印象派を経済的、精神的に支えた重要な画家、カイユボットの存在を知ったのは、この美術館でのカイユボット展でした。

    (なおブリジストン美術館は、長期の休館を経て、近々アーティゾン美術館としてリニューアルオープンします *^^*)

     

    歴史的には最も新しい三菱一号館美術館は、その絶対数は先の2館に比べると少ないです。

    しかし、開館の準備から関わった高橋館長の理念、優れた美術館・博物館は、自前の作品を持っていることが重要であるを実践して、そのライブラリーは充実の一途です。

     

    そして、国立西洋美術館は、何と言っても、松方幸次郎が集めた松方コレクションの存在そのものが魅力です。

    古典から近代の実に幅広いレパートリーを誇ります。

    そしてその多くが、常設展で観ることが出来ます。圧倒されますよ。

     

    松方幸次郎(1866年1月17日 - 1950年6月24日, ウィキペディア)

     

    それもそのはず。松方幸次郎がそれだけの作品をコレクションしたのは、自身の趣味や道楽などのためではなく、偏に世界に誇れる美術館を日本に作りたいという強い思いがあったからです。

     

    当時、日本の画学生や研究者の多くは本物を見たことがなく、印刷それも白黒の写真などでしか見たことがありませんでした。

    そんなことでは、日本が文化国家として、西欧の国々に肩を並べることなど恥ずかしくてできないと考えた松方幸次郎。

    そこで川崎造船総帥として莫大な資産を形成した彼は、それを使って美術品の収集を精力的に行います。

    そこに行けば数多くの本物が見られる本当の美術館を作るために。

     

    しかし、歴史は残酷です。第二次世界大戦が始まり、松方コレクションの運命にも暗雲が立ち込めます。

    日本は敗戦国となり、フランスにあった彼の多くのコレクションは、行方不明になっただけでなく、存在の分かったものはフランスに没収されてしまいます。

     

    そこから、松方幸次郎の思いを受けた吉田茂、そしてその命を受けた人々が、松方コレクションの日本への返還のために奔走します。

     

    全てではないにしても、かなりの数の貴重な作品が最終的に日本に寄贈返還されます。

    但し、フランスから付けられた条件が、その作品を展示するに相応しい美術館を作ること。

    そうしてできたのが、国立西洋美術館です。ですから、この美術館は松方コレクションそのものと言っても過言ではないのです。

     

    松方幸次郎がいかにして美術館建設のために、数多くの作品をコレクションをするようになったかという経緯、彼の強い思いに感化されてその事業にたずさわるようになった人々の、一言では言い表せない苦労と苦難。

    そしてそれが最終的に報われた形で出来た国立西洋美術館と、そこにある松方コレクション

    それを見事に描いた作品が、原田マハの最新刊『美しき愚かものたちのタブロー』です。

     

    原田マハ ”美しき愚かものたちのタブロー”

     

    そして今、国立西洋美術館では、国立西洋美術館開館60周年記念として、松方コレクション展を開催中です。

    そして、終戦前後の混乱の中、行方不明になっていたモネの睡蓮の絵 ”睡蓮、柳の反映

    これが発見され、日本の世界に誇れる優れた修復技術を駆使して修復されたものが公開されています。

     

    国立西洋美術館 開館60周年記念 ”松方コレクション展”

    会期:2019年6月11日(火)〜2019年9月23日(月・祝)

     

     


    兵庫県ランキング

     

    ブログランキングに参加しています。
    皆さんの1クリック(一票)で順位が決まりますので、 
    気に入ったら、
    このリンクか上の兵庫県ランキングのボタンを押してください。
    ご協力、ありがとうございます (*^^*)

     

    #松方コレクション #松方幸次郎 #国立西洋美術館 #ルコルビュジェ #三菱一号館美術館 #ブリジストン美術館 #アーティゾン美術館 #敗戦 #フランス #返還 #吉田茂 #原田マハ #美しき愚かものたちのタブロー

     

    * 縁あってこちらに立ち寄ってくださった記念に掲示板に書き込みを宜しく。

      弘前りんごの"北のまほろば掲示板

    | 弘前りんご | 美術 | 23:59 | comments(0) | trackbacks(0) |









    http://kitamahokif.jugem.jp/trackback/3079
         12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
    << November 2019 >>
    + SELECTED ENTRIES
    + RECENT COMMENTS
    • 津軽麺紀行(174)_ ☆☆(星2つで、にぼし)が北に流れて、ながれぼしに。中華そば ながれぼし(弘前市 宮川)
      弘前りんご (10/29)
    • 津軽麺紀行(174)_ ☆☆(星2つで、にぼし)が北に流れて、ながれぼしに。中華そば ながれぼし(弘前市 宮川)
      てんし (10/26)
    • 引っ越しのご挨拶 _ 青森でおせわになった皆様へ。
      葛西美幸 (10/23)
    • 今日10月14日は指揮者、レナード・バーンスタインの命日です。指揮者と作曲家の両立に苦悩する。
      てんし@弘前 (10/14)
    • 今日9月11日は、クラブサン(チェンバロ)の大家、フランソワ・クープラン(大クープラン)の命日。
      弘前りんご (09/12)
    • 今日9月11日は、クラブサン(チェンバロ)の大家、フランソワ・クープラン(大クープラン)の命日。
      てんし (09/12)
    • 黒石を歩き倒す?(3) (^_^;)
      菊地 尚則 (08/19)
    • 演奏会の合間に、夏カレーに惹かれて、イトヨの食堂街へ。オーブン亭(イトーヨーカ堂弘前8F)
      弘前りんご (08/12)
    • 演奏会の合間に、夏カレーに惹かれて、イトヨの食堂街へ。オーブン亭(イトーヨーカ堂弘前8F)
      今井 正治 (08/12)
    • 青森県は、大蒜(ニンニク)の一大生産地、ではニンニクの芽は?
      弘前りんご (07/19)
    + CATEGORIES
    + ARCHIVES
    + Google Adsense
    + Google AdSense
    + Google Adsense
    + MOBILE
    qrcode
    + LINKS
    + PROFILE