弘前りんごの北のまほろば

司馬遼太郎の”街道をゆく”のタイトル”北のまほろば”に魅せられて、本州最北端の県にやってきました。日々見聞きしたこと、感じたこと、考えたことなどをつれづれなるままに綴ります。
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悪魔から魂を取り戻して、愛する女性に捧げた?_ ニコロ・パガニーニのギター作品
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    Nicoro Paganini(1782年10月27日 - 1840年5月27日、wikipedia)

     

    『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』映画オリジナル予告編より

     

    その容姿と超絶技巧を繰り出すヴァイオリンの演奏から、

    パガニーニは、悪魔に魂を売り渡して、その見返りにその超絶技巧を手に入れた』と噂されました。

     

    ニコロ・パガニーニ: ヴァイオリン協奏曲第2番第3楽章『ラ・カンパネラ』 

    https://www.youtube.com/watch?v=NqhAB7gAZKk&index=3&list=RDshaARcop8RA

     

    ヴァイオリンの演奏で名高いため忘れられがちですが、彼自身作曲家であって、もちろんヴァイオリンの曲を作曲しましたが、ギターの作品も数多く残されています。ヴァイオリニストとしての表舞台から退いた1800年初頭あたりから精力的に作曲をしています。

     

    余談ではありますが、

    その頃のギターは、現代ギターとは趣の違う19世紀ギターという細身のもの。その音色はコンサートホールでの大音量の華やかな演奏より、サロンなどでの演奏に向くように感じます。

    さらに現代ギターと違うところは、各弦の響き(音色)がほぼ均一なこと。現代のギターは弦毎に音色が違い、例えばギターの神様と呼ばれたセゴビアはそれを活かした奏法(同じ音でも、どの弦で鳴らすのが、最もふさわしいかを熟知していた)で、魅了しました。そしてこれはあくまでロマン派以降のものでした。

     

     

    N. パガニーニ:ギターのためのメヌエットとロンド(19世紀ギターによる演奏)

    https://www.youtube.com/watch?v=L0bq1dlCaJ0

     

    ギターの曲を手掛けたのは、その当時の恋人がギタリストで、彼女のために作曲したためとも言われています。

     

    彼のヴァイオリンとギターのための二重奏曲集は、彼がその技巧の粋を尽くして演奏したヴァイオリンの曲とは全く趣が違い、実にチャーミングな曲が多いですが、それも上のような事情であれば、納得の行く話ではありますね。

     

    悪魔に売り渡した心を取り戻し、今度は女性に捧げたのかも ^^;)

     

     

    Paganini for two (Nicoló Paganini Works for Violin and Guitar)

    G. Shaham(Violin)、G. Sollscher(Guitar)

    1925年のヒット曲、ティー・フォー・ツー(二人でお茶を)をもじったタイトルですね (*^^*)

    素敵な曲ばかりですので、ぜひ一度お聞き下さい。

     

    https://www.youtube.com/watch?v=_3PBCq06brE&t=612s

     

     

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    #パガニーニ #超絶技巧 #ヴァイオリン #悪魔に魂を売り渡した男 #ギター #二重奏曲 #恋人がギタリスト #ギルシャハム #イエランセルシェル

     

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    原田 マハ
    この"まぐだら屋のマリア"は、作品のタイトルから想像されるように、新約聖書の様々なエピソードにインスパイアされて書かれた作品ではないかと思います。

    登場人物のいくつかの名前も、明らかに聖書の登場人物から取っています。

    たとえば、東京の高級料亭の調理人見習いである、主人公 紫紋(イエスの第一の弟子で、初代教皇となったシモン・ペテロから)。

    そしてヒロイン、マリア(本名:有馬りあ、彼女の食堂の客からの呼び名。聖母マリアではなく、おそらくイエスに付き従い、ゴルゴダの丘の処刑に接し、その後の復活も目にした、マグダラのマリア)。

    紫紋も、そして尽果(つきはて)と言う、かろうじて、バスだけは来る、これ以上はない辺境の地に、まぐだら屋と言う食堂を切り盛りするマリアも、共に罪深い過去を持っています。その過去から逃れるため、死に場所を求めて、紫紋はこの尽果にたどり着きます。そしてマリアもまた、自身の贖罪のためにここにやってきた過去を持ちます。

    その二人が天の配剤のごとくに出会い、一緒に食堂を営み、人々に食べる喜びを提供することで、二人もまた最後には再生してゆきます。それは罪が消えるわけではなく、忘れようとして忘れられず、もがいて来たものを、あるがままに受け入れると言う気持ちになったことによってでした。

    原田マハの作品は、美術を題材にした斬新な作品群によって、注目を浴びてきましたが、それ以外にも多彩なカテゴリーの作品を描いています。

    このまぐだら屋のマリアは、たとえば、

    ”本日はお日柄もよく”(http://kitamahokif.jugem.jp/?eid=1940)や、

    ”旅屋おかえり”(http://kitamahokif.jugem.jp/?eid=2615)

    のような、美術にテーマを置いていない一連の作品群に分類されるかと思います。

    いずれにしても、原田マハの多彩な作風に魅了されますね。
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    旅屋おかえり [ 原田マハ ]
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    ”旅屋おかえり”は、旅そのものが目的であり、生きがいの、そしてそれを仕事にしてしまった一人の女性の夢、挫折そして再生の物語です。

    旅屋とは、故あって自分は旅に出ることが叶わない依頼人に代わって旅をして、本人の代わりに希望の体験や目的を果たして、その旅の記録を依頼者に成果として届けるというもの。それを思い立ったのは偶然の出会いから。

    またタイトルのおかえりは、家に、故郷に戻ったときに掛けられる言葉、”おかえり” と、丘えりこの愛称、おかえりをもじったものです。そしてその言葉を聞きたくて旅に出るのです。

    旅屋の仕事としての旅によって、契約内容を遥かに超える成果(人間関係のもつれを解き、凍てつきを融かす)がもたらされるだけでなく、主人公、そしてそれを取り巻く人々の心までも癒やしてゆきます。

    そして成功するまでは故郷には帰れないと覚悟している主人公が、故郷で待つ母のおかえりという言葉を聞ける日も間もないというところで、小説は幕を閉じます。

    まさにハートウォーミングな小説。読後にじんわりと心があたたまる作品でした。
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