弘前りんご_新参者の宝塚日記

大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
<< バロック時代における現代作曲家 (*^^*)_レオポルト・ヴァイス再発見 | main | 大学祭での2つのコンサート_医学部オーケストラとマンドリン倶楽部 >>
指揮者とオーケストラの関係_ライナー、セル、ミンシュそしてカラヤン
0

    (オーケストラと指揮者の関係)

    私がクラシックを聴き始めた頃(もう半世紀前? ^^;)は、有名な指揮者とその手兵オーケストラという表現をよく見かけた気がします。

     

    ストコフスキーとフィラデルフィア管による、マーラーの第八番アメリカ初演(wikipedia)

     

    ストコフスキーとフィラデルフィア管、ライナーとシカゴ響、セルとクリーブランド響、ミンシュとボストン響、そしてもちろんカラヤンとベルリン・フィル。もっともベルリン・フィルといえばフルベンだという方がいるかもしれませんが、長さではやはりカラヤン。

     

     

    それはともかく、在任期間がただ長いだけではなく、オーケストラビルダーとして、その指揮者たちはオケを鍛え上げていきました。最近はどうでしょう。任期は短くなって、著名な指揮者は幾つものオケを掛け持ち。一つのオケを自分色に染め上げてゆく余裕などないように見えます。また団員の権利意識が高くなり、長時間練習に拘束されるのを嫌い、そんな指揮者は次回の契約更新ができなくなることが多いとか。

     

    オーケストラにもグローバル化の波が押し寄せ、世界に通用するといえば聞こえがいいけれど、高機能だけど個性が希薄化していっているような感が無きにしもあらず。寂しいですね。

     


    兵庫県ランキング

     

    ブログランキングに参加しています。
    皆さんの1クリック(一票)で順位が決まりますので、 
    気に入ったら、
    このリンクか上の兵庫県ランキングのボタンを押してください。
    ご協力、ありがとうございます (*^^*)

     

    #オーケストラ #指揮者 #手兵 #ストコフスキー #ライナー #セル #ミンシュ #カラヤン #オーケストラビルダー

     

    * 縁あってこちらに立ち寄ってくださった記念に掲示板に書き込みを宜しく。

      弘前りんごの"北のまほろば掲示板

    | 弘前りんご | 音楽 | 06:51 | comments(2) | trackbacks(0) |
    時代とともに、いろいろなもののあり方が変わるのは世の常で、致し方ないことなのかもしれませんが、その存在意義まで変わってしまうのは、心配でもあります。
    | 弘前りんご | 2017/10/30 7:04 AM |
    確かに仰るとおり「オーケストラを育てる」という意味合いは薄れているのかも知れませんね。そのオーケストラも団員を育てると言うよりは完成された人材を連れてくる、というように見えます。

    それにしても懐かしい!第9のジャケット。
    同じのを持っていましたよ。
    残念なのは「収録できる録音時間」の都合で繰り返しを割愛したと説明されているところでしょう。
    | てんし | 2017/10/30 2:40 AM |









    トラックバック機能は終了しました。
         12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
    31      
    << March 2024 >>
    + RECOMMEND
    失われた手稿譜 ヴィヴァルディをめぐる物語【電子書籍】[ フェデリーコ・マリア・サルデッリ ]
    失われた手稿譜 ヴィヴァルディをめぐる物語【電子書籍】[ フェデリーコ・マリア・サルデッリ ] (JUGEMレビュー »)
    (弘前りんご)

    自身もバロック音楽の研究者であり、演奏家であるサルデッリが書いた、”失われた手稿譜 ー ヴィヴァルディをめぐる物語 ー” では、ヴィヴァルディが亡くなった直後から漂流し始める、ヴィヴァルディが残した膨大な手稿譜が本当の主人公であり、小説の形をとっているものの、そこに書かれたことはほとんどが事実です。

    しかし、その手稿譜がたどったその後の運命は、数奇としか言いようのないものでした。

    手稿譜を借金の方に取ろうとする債権者、取られるのを防ごうとしたヴィヴァルディの弟。

    修道士会に寄付されたものの、その価値がわからない修道士たちは、それをごみのように扱い、教会の倉庫の奥に放り込でしまい、長い年月の眠りにつきます。

    その後その存在を知った貴族が個人のコレクションとして入手。

    研究し、その散逸を防ごうとした研究者と、骨董的価値にのみ注目するファシスト政府との攻防。

    いずれも手に汗握る展開で飽きさせません。

    最大の貢献者の一人、ジェンティーリが追われて大学を去るときの言葉

    ”正しきものは、とこしえに記憶される” が、心に染み入ります。
    + RECOMMEND
    旅屋おかえり [ 原田マハ ]
    旅屋おかえり [ 原田マハ ] (JUGEMレビュー »)
    ”旅屋おかえり”は、旅そのものが目的であり、生きがいの、そしてそれを仕事にしてしまった一人の女性の夢、挫折そして再生の物語です。

    旅屋とは、故あって自分は旅に出ることが叶わない依頼人に代わって旅をして、本人の代わりに希望の体験や目的を果たして、その旅の記録を依頼者に成果として届けるというもの。それを思い立ったのは偶然の出会いから。

    またタイトルのおかえりは、家に、故郷に戻ったときに掛けられる言葉、”おかえり” と、丘えりこの愛称、おかえりをもじったものです。そしてその言葉を聞きたくて旅に出るのです。

    旅屋の仕事としての旅によって、契約内容を遥かに超える成果(人間関係のもつれを解き、凍てつきを融かす)がもたらされるだけでなく、主人公、そしてそれを取り巻く人々の心までも癒やしてゆきます。

    そして成功するまでは故郷には帰れないと覚悟している主人公が、故郷で待つ母のおかえりという言葉を聞ける日も間もないというところで、小説は幕を閉じます。

    まさにハートウォーミングな小説。読後にじんわりと心があたたまる作品でした。
    + SELECTED ENTRIES
    + RECENT COMMENTS
    + CATEGORIES
    + ARCHIVES
    + Google Adsense
    + Google AdSense
    + Google AdSense
    + Google Adsense
    + Google AdSense
    + MOBILE
    qrcode
    + LINKS
    + PROFILE