弘前りんごの北のまほろば

司馬遼太郎の”街道をゆく”のタイトル”北のまほろば”に魅せられて、本州最北端の県にやってきました。日々見聞きしたこと、感じたこと、考えたことなどをつれづれなるままに綴ります。
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真のグローバル化とは_日本の伝統文化を守る外国人
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    NHKドキュメンタリー _ ETV特集 「日本の文化財を守れ 〜 アトキンソン社長の大改革」

     

    録画していたのをようやく見ることが出来ました。

     

    ゴールドマン・サックスのアナリストとして働いて居たときの給料にくらべ、美術工芸品修復会社の社長を勤める今の給料はそのときの20日分くらいにしかならないとか。しかし、人生の深い迷いから救ってくれた日本の文化や遺産に対して、それを守る仕事をすることで、恩返しする毎日とのこと。

     

    ただ、この方のすごいところはそのような精神論だけでなく、アナリストの本領を発揮し、日本の文化行政、運営の問題を鋭く指摘して、時代にあった対応をすべきだと提言するところです。

     

    何百年、千数百年と連綿と維持されてきた文化財は、それを守り維持されてきたから、そのためには常にその技術の継承がなされなければならない。しかし、色んな分野で職人たちは高齢化し、新しい後継者が育っていないのが現状。そのため、自身が勤める修復会社の旧態然とした体制を、古い職人たちの反発を恐れず断行したそうです。

    反発を覚悟で高給の古い職人の給料を大幅にカットし、若い人に回すという苦渋の決断をしたとか。

    その一方で、イベントごとに雇う形だった職人を全て正職員として採用して、その生活の安定を図りました。

     

    またその仕事の質を高く維持するため、あえてその現場に素人の社長が乗り込んでチェックをする。

    そうすることで結果的にいい意味での緊張感が生まれて、納品後のクレームが激減したそうです。

    今では反発した職人たちからも信頼を獲得しているようです。いつか、社長にGood Jobといわせてやるんだと (^o^)

     

    春日大社 HPより

     

    合理的なシステムを導入する一方で、たとえば春日大社の本殿の朱を、赤字覚悟で非常に高価で扱いにくい本朱とすることを譲らない。千数百年続いてきた事を変えてしまうことの問題点の大きさをしっかり認識しているところも頭が下がります。

     

    また、当然の対価を払うことを拝観者が受け入れる必要があると主張しています。

    ヨーロッパでの拝観料の平均は1800円ほど。それに対し日本では600円。

    それでも以前は日本の経済、人口が右肩上がりの頃は収入も増えてやって行けたけれど、少子高齢化の現在はそのビジネスモデルは破綻する、と言うかすでに破綻しているため、十分な修復を出来ずに放置されているところが数多くあります。

    では、1800円に値上げすればOKなのか? それでは拝観者がそれを嫌ってますます足が遠のき、地方の公共交通機関と同じ衰退の道をたどるでしょう。

     

    そこで、たとえば日本に関心のある欧米人の観光客を呼び込む。その代わり、今の紋切型の小さな解説板で済ませるのではなく、十分な情報を盛り込んだ英語のパネルを各所に設ける。そして、ただ静物的にみせるだけでなく、そこで当時行われていた行事などを再現し、できれば参加型にするなどの工夫をすることで、値上げした拝観料に十分見合う内容にするのが大切だとしています。

    実際にそれを京都の二条城で実施し、大変好評だとか。

     

    他にも、目からウロコの視点を知ることが出来ました。

    そして机上の空論のような文化行政に大きな風穴が開くことを願っています。

    しかし、結局日本は外からの働きかけがないと、自身の価値を知ることが出来ないという、なんとも残念なことではありますが。

     

    | 弘前りんご | 美術 | 06:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
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      かく言う私も遠い昔を思い出して頷きました(^^;)

      作者は、絵本作家のヨシタケシンスケ。

      『あるかしら書店』、『りんごかもしれない』などの、妄想爆発、抱腹絶倒(?)の作品を出しています。

      『ヨチヨチ父』は、作者自身の子育てにまつわるエピソードを、簡潔な、しかし微笑ましくも涙ぐましい絵で綴る絵本です。

      子供が生まれる10ヶ月も前から女性は母親になるけれど、男性は父親目指して成長してゆく(その気があればですが ^^;)ものであることがわかります。

      それは、言い古された言葉ですが、我が子を10ヶ月もお腹の中で育み、そのおなかを痛めて生んだ女性と、生まれたときにはじめましてという、実感という意味では遥かに希薄な男性の違いでしょう。

      だからこそ、誕生の日からの毎日が、その実感を確かなものにしてゆく過程であり、父親になるというなんでしょうね。

      そして常に脇役でしか無い。
      それなら、名バイプレイヤーをめざすしか無いっしょ^^;)

      それにしても、『男はつらいよ』は映画のタイトルだけではありませんね。
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