弘前りんご_新参者の宝塚日記

大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
来春オープン予定の宝塚市立文化芸術センター。設計者による現場見学ツアーに参加してきました。
0

    DSC04365.jpg

     

    (くじ運の悪いはずの私が)

    自慢じゃないけれど、宝くじを買って当たった試しが無い私です。

    今回の宝塚市立文化芸術センターの現場見学ツアーの抽選は約7倍の競争率。

    『定員計60名のところ、約400名のお申し込みがあり、厳正なる 抽選の結果、下記の日時で当選されましたのでお知らせします。』

    と言うメールが届いたのを見たときは、ちょっとびっくり。

    恐らく金が絡んでいないと当たるんではないかと、下衆の勘繰りをしてしまったのを、ちょっと反省 ^^;)

     

    ツアーは午後1時から。その前に近くに見つけた素敵なカフェレストラン(Public Kitchen)で昼食を済ませてから、会場に向かいました。

     

    DSC04303.jpg

    手塚治虫記念館

     

    集合場所は、手塚治虫記念館前。

     

    DSC04301.jpg

    おっさんの自撮りは、やはりやるもんじゃない ^^;)

     

    文化芸術センターは、先日訪れた、手塚治虫記念館の隣の敷地に建設中でした。

    元々ここは宝塚ファミリーランドがあった場所。子供の頃に行った記憶があります。

    廃園になったあとを宝塚市が買い取って、宝塚市の文化芸術の要となるものをと云うことで建設されました。

    来年春の公開を目指して、建物及び内装が一応完了し、残すは周りの庭園などです。

     

    (見学ツアー開始)

     

    DSC04314.jpg

     

    受付開始。

    1時から中に入り、ツアーが始まりました。

     

    DSC04295.jpg

     

    古代の古墳を思わせるようなゆったりとした起伏の建物。

    屋上には空中庭園があり、ドローンなんかで見るときっと古墳のように見えるように思います、知らんけど。

     

    DSC04328.jpg

     

    全面ガラス張りで、カーブを多用したデザイン。

    省エネと、周りの環境と建物内部との一体感を生み出しています。

     

    DSC04332.jpg

     

    天井が高く、広々としたキューブホール。ここでミニコンサートや季節に合わせたオブジェの展示などのイベント会場となります。

    ここはふらりと立ち寄った人がそのまま中に入って寛げることを前提に設計されています。

     

    DSC04351.jpg

     

    ライブラリー。数千冊の本を収納し、来た人が気ままに手にとって読めるようにと考えられたスペース。

    限られた予算の中で、如何にその目的を達成するかについて、設計者の苦労を聴くことが出来ました。

     

    DSC04446.jpg

     

    まだ整備途中ですが、屋上の空中庭園。ゆったりとしたスロープを進むと、宝塚の山々の緑を望むことが出来ます。

     

    写真撮影を遠慮願いますという条件付きで見せてもらったバックヤードもなかなか面白かったです。

     

     

    作品などの保管への様々な配慮(室温と湿度の管理、埃対策等)、展示時の空調や照明の配慮(吊るした作品がエアコンの風に揺らがないように、部屋の隅の下部に吹き出し口を設けるとか)などを聴き、なるほどと感心させられることが多々ありました。

     

    自在に変化させられる間仕切り。

     

    約一時間のツアーのあと、参加者から様々な質問が出て、設計者の方は、それに一つ一つ丁寧に答えられていました。

    市民からの期待の高さが伺えました。

    来年春の完成、オープンが今から待ち遠しいです。

     

     

    宝塚市立文化芸術センター

     

     

     


    兵庫県ランキング

     

    ブログランキングに参加しています。
    皆さんの1クリック(一票)で順位が決まりますので、 
    気に入ったら、
    このリンクか上の兵庫県ランキングのボタンを押してください。
    ご協力、ありがとうございます (*^^*)

     

    #兵庫県 #宝塚市 #宝塚市立文化芸術センター #現場見学ツアー #宝塚ファミリーランド跡地 #設計者の苦労 #ツアー限定 #バックヤードの見学

     

    * 縁あってこちらに立ち寄ってくださった記念に掲示板に書き込みを宜しく。

      弘前りんごの"北のまほろば掲示板

     

    | 弘前りんご | 建築 | 06:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
    + RECOMMEND
    失われた手稿譜 ヴィヴァルディをめぐる物語【電子書籍】[ フェデリーコ・マリア・サルデッリ ]
    失われた手稿譜 ヴィヴァルディをめぐる物語【電子書籍】[ フェデリーコ・マリア・サルデッリ ] (JUGEMレビュー »)
    (弘前りんご)

    自身もバロック音楽の研究者であり、演奏家であるサルデッリが書いた、”失われた手稿譜 ー ヴィヴァルディをめぐる物語 ー” では、ヴィヴァルディが亡くなった直後から漂流し始める、ヴィヴァルディが残した膨大な手稿譜が本当の主人公であり、小説の形をとっているものの、そこに書かれたことはほとんどが事実です。

    しかし、その手稿譜がたどったその後の運命は、数奇としか言いようのないものでした。

    手稿譜を借金の方に取ろうとする債権者、取られるのを防ごうとしたヴィヴァルディの弟。

    修道士会に寄付されたものの、その価値がわからない修道士たちは、それをごみのように扱い、教会の倉庫の奥に放り込でしまい、長い年月の眠りにつきます。

    その後その存在を知った貴族が個人のコレクションとして入手。

    研究し、その散逸を防ごうとした研究者と、骨董的価値にのみ注目するファシスト政府との攻防。

    いずれも手に汗握る展開で飽きさせません。

    最大の貢献者の一人、ジェンティーリが追われて大学を去るときの言葉

    ”正しきものは、とこしえに記憶される” が、心に染み入ります。
    + RECOMMEND
    旅屋おかえり [ 原田マハ ]
    旅屋おかえり [ 原田マハ ] (JUGEMレビュー »)
    ”旅屋おかえり”は、旅そのものが目的であり、生きがいの、そしてそれを仕事にしてしまった一人の女性の夢、挫折そして再生の物語です。

    旅屋とは、故あって自分は旅に出ることが叶わない依頼人に代わって旅をして、本人の代わりに希望の体験や目的を果たして、その旅の記録を依頼者に成果として届けるというもの。それを思い立ったのは偶然の出会いから。

    またタイトルのおかえりは、家に、故郷に戻ったときに掛けられる言葉、”おかえり” と、丘えりこの愛称、おかえりをもじったものです。そしてその言葉を聞きたくて旅に出るのです。

    旅屋の仕事としての旅によって、契約内容を遥かに超える成果(人間関係のもつれを解き、凍てつきを融かす)がもたらされるだけでなく、主人公、そしてそれを取り巻く人々の心までも癒やしてゆきます。

    そして成功するまでは故郷には帰れないと覚悟している主人公が、故郷で待つ母のおかえりという言葉を聞ける日も間もないというところで、小説は幕を閉じます。

    まさにハートウォーミングな小説。読後にじんわりと心があたたまる作品でした。
    + SELECTED ENTRIES
    + RECENT COMMENTS
    + CATEGORIES
    + ARCHIVES
    + Google Adsense
    + Google AdSense
    + Google AdSense
    + Google Adsense
    + Google AdSense
    + MOBILE
    qrcode
    + LINKS
    + PROFILE