弘前りんご_新参者の宝塚日記

大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
宝塚渉猟(4)_ 阪急宝塚線清荒神駅界隈 (2) _ 清荒神境内の鉄斎美術館、そして帰りに清荒神きんつばをお土産に。
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    (最後の文人画家、富岡鉄斎)

    富岡鉄斎は京都の法衣商の家に次男として生まれ、明治、大正、昭和に渡って活躍した、文人画家です。

     

    富岡鉄斎(1837年1月25日(天保7年12月19日)- 1924年12月31日、wikipedia)

     

    尤も本人は画家と呼ばれることを嫌い、学者であり、絵は余技だとしていました。

    しかし、87年の生涯で、後半生においてその盛名は高まるばかり。

    色彩感覚に優れ、自由奔放な画風は独創的。

    日本画家の梅原龍三郎や評論家の小林秀雄は絶賛しました。

    また海外での評価も非常に高いようです。

     

    (鉄斎美術館が清荒神清澄寺境内にある理由)

    清澄寺第37代法主光浄和上は、歌劇と温泉くらいしか無い宝塚に、宗教と芸術文化が融合した理想郷のようなものを作りたいと常々考えていました。

    そんなところに富岡鉄斎との出会いがあり、彼の作品、人格に魅せられた和上は、鉄斎の作品の収集と研究に生涯を捧げました。

    その遺志を継いだ第38代法主光聰和上が、鉄斎芸術を世間に広く知らせるため、鉄斎美術館を建てたというわけです。

     

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    しかし、残念ながら今年は収蔵資料の整理のため閉館しており、史料館の方で作品の公開を無料で行っています。

     

     

    ちなみに、鉄斎美術館の裏手は散策路の様になっていて、一番奥には、小振りながら姿の良い龍王の滝が有りました。

     

     

    鉄斎美術館の別館である史料館では、新天皇の御即位の年を記念して、鉄斎が生涯篤く敬った皇室に関連する作品、資料を”天子知名”と銘打って、2期に分けて公開しています。

     

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    和風と現代的な様式を融合した素敵な建物です。

    竹中工務店の設計施工ですね。数々の建築の賞を受賞しています。

     

     

     

    紅葉にはまだもうちょっというところでしたが、ピークの時期には前庭の大銀杏、背後の桜などの紅葉が美しいとのことでした。

     

     

    エントランス前にはとても大きな水盤があり、水鏡の様になっています。

    ともあれ、鉄斎美術館が再び公開されるようになったら、改めて訪ねてみたいと思います。

     

    拝観を終えて、もと来た道を戻って、清荒神駅に向かいました。

    途中、清荒神のきんつばの店(泉寿庵)があったので、買い求めました。

     

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    津軽塗の小振りのお盆に乗せると映えますね。

    もちろん味も、程よい甘さ、皮の食感の良さ、実に美味しく頂けました。

     

     


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    #兵庫県 #宝塚市 #清荒神 #清澄寺 #富岡鉄斎 #最後の文人画家 #鉄斎美術館 #史料館 #御即位記念 #天子知名 #水鏡 #紅葉の見頃はもう少し後 #きんつば #泉寿庵 #津軽塗 #盆

     

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    | 弘前りんご | 紀行 | 20:09 | comments(0) | trackbacks(0) |
    宝塚渉猟(3)_ 阪急宝塚線清荒神駅界隈 (1) _ ベガホールから清荒神清澄寺参拝へ
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      (宝塚のお寺といえば、清荒神)

      宝塚界隈で、著名な寺といえば、中山寺清荒神の名で知られる清澄寺

      今回は清澄寺を訪れました。

       

      (ちょっとその前にベガホール)

      阪急宝塚線清荒神駅の前からすぐ参道が始まります。

       

       

       

      がしかし、そこに向かう前にちょっと寄り道。

       

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      音楽ホールとして関西では名の知られるベガホールが、やはり清荒神駅そば、歩いて1−2分の距離にあります。

       

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      最後に聴いたのは、大阪に住んでいた頃ですから、30年近くも前になります。

      その時の印象は、程よい大きさの音の良いホールだったと記憶しています。

       

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      そうそう、ホールにオルガンが有り、定期的に演奏会もやっているようです。

       

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      また私の誕生日にメサイアが (*^^*)

      これからはたびたび通うことになるかなと思っています。

       

      (さて、今度こそ清荒神さんへ)

      緩やかな傾斜が1.3kmほど続く参道。

      その両側にはいろんなお店が並んでいます。

       

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      老舗の佃煮屋(さん志ょうや本家

       

      友人の情報では、このお店の向かいの食堂で、佃煮を色々と試食できるようです (*^^*)

       

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      温泉地宝塚ということで?炭酸せんべいのお店。

       

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      荒神名物のおかげ巻とおでんを出す食事処

       

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      ばらずしという看板に、心惹かれます ^^;)

       

      ところで、ばらずしとちらし寿司の違いはご存知ですか?

       

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      途中、参道またぐように走る中国自動車道が、静寂を破っていました。

       

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      徒歩で20分ほどで清澄寺の三門に到着。早朝だったせいか参拝客も多くなく、お店もまだ開いていないところが多かったです。

      しかし、帰りには大勢の人と行き交い、多くのお店が開店していました。

       

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      境内に入ると、新と旧が入り混じった不思議な感覚の空間が広がっていました。

       

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      洒落た近代的なテイストの建物が売店。

       

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      手水舎で手を清め、赤い橋を渡って拝殿へ。

       

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      アルバイトの学生さんかな?

      清荒神は、火の神を祀っているのですが、それに関連して、火箸の供養が行われています。

       

       

      すごい数の火箸に圧倒されました。

       

      境内には実に様々な堂塔伽藍があり、参拝者は思い思いにそれらにお祈りをしていました。

       

      拝殿(天堂)

       

      本社(護法堂)

       

      本堂前の一願地蔵尊 息子さんに伴われてお母さんがお参りといったところでしょうか。

       

      (後半に続く)

       

       

       

       


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      #宝塚 #阪急宝塚線 #清荒神駅 #ベガホール #清荒神清澄寺 #真言宗 #参道 #老舗の佃煮屋

       

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      | 弘前りんご | 紀行 | 20:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
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      まさにハートウォーミングな小説。読後にじんわりと心があたたまる作品でした。
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