(思い出の縁)
21年も暮らした津軽・弘前を離れ、兵庫県宝塚市に来て、はや2週間が過ぎました。
なんでしょう、欠落感とまでは言いませんが、なにか心のどこかに大きな隙間が出来たような感覚がし始めています。
何かと、新しい生活を始める、あるいは慣れるのに忙しかったのもあります。
また、やってきたベビーギャング(はなちゃん)の対応に忙しくて、気づかずに来ました。
私を呼んだ?
もちろん宝塚での生活はとても充実していますし、不便や不都合は今のところありません。
しかし、弘前を離れるにあたって頂いた、みなさんからの餞別の品(津軽の伝統工芸品)を改めて眺めているうちに、その欠落感らしきものに気づきました。
(津軽金山焼)
(金山焼のHPはこちら)
3箇所から頂いた餞別が奇しくも津軽金山焼でした。
津軽金山焼は、青森県五所川原市の金山の窯で焼かれる陶器です。
釉薬を使わず、古代の須恵器に倣って、高温で焼き締めることで作られています。
そのため素朴で、しかし力強く、炎による偶然性が生み出すけしきの美しさが特徴です。
いずれも土と炎の香りがする素敵なものです。
そして、一つとしてかぶっているものがありませんでした (*^^*)
(津軽塗) http://www.tsugarunuri.org(津軽塗HP)
津軽塗のグラスも別の方々からいただきました。
津軽塗は津軽地方に伝わる伝統漆器です。
「研ぎ出し変わり塗り」という、漆を幾重にも塗り重ね、そこから平滑に研ぎ出して模様を表す技法で作られています。
繰り返しに数十回の工程、二か月以上の日数を費やすことで、複雑で美しい漆模様と、頑丈さを生み出しています。
頂いた写真のものは、いわゆる伝統工芸としての津軽塗から飛躍した、新しい製品と言えます。
ガラスの器、あるいはステンレス・タンブラーに津軽塗を施しています。実におしゃれですね。
(津軽ビードロ)
また別の方々から、津軽ビードロのグラスとおちょこを頂きました。
左の2つをわざと逆さまにしているのは、富士山を見立てたデザインだからです。
津軽ビードロは、漁業の漁の網を浮かせる無色のガラスの浮玉を作る工場(北洋硝子)で偶然生まれました。
硝子の材料に、津軽地方の七里長浜の中に色を出す砂があって、それが混じって緑褐色の硝子が誕生しました。
素朴で、しかし可憐な色合いが素敵なガラス製品です。
(和食と器)
和食は、洋食、中華とは違い、器で食べるといいます。
それだけ器の形、色合いの良さが料理の味を左右します。
これらの器を送ってくださった方々に、遠くから思いを馳せて料理をいただくと言うのは、何にも増して贅沢というものでしょう。
(ブナコ)
http://www.bunaco.co.jp/about.html(ブナコHP)
青森県で豊富に産する、ブナの木を有効利用するために開発された、比較的新しい工芸品です。
ブナコの作り方ですが、まずブナの木を薄く(1mm厚)かつらむきのように削ってできた細長い板を作ります。
それをコイルのように巻き付けます。
それに工具(湯のみ茶碗が一番具合が良いらしいです *^^*)を当てて、ちょっとずつずらして整形して、テーブルウェアやランプシェードなど、いろんな形のものにします。
シンプルな皿から、えっ、こんなものまでと言う感じの製品まで実に様々なものが作られます。
工場のショールームで、ブナコのスピーカーを書かせてもらったことがありますが、温かい音がしたと記憶しています。
今回、それで作ったティシューペーパーケースを頂きました。とてもおしゃれで実用的かつおしゃれな感じがとてもいいです。
これらを眺めて、遠き故郷に思いを馳せたいと思います。
送っていただいた方々には心よりお礼申し上げます。
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