弘前りんご_新参者の宝塚日記

大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
今日9月8日は、ドヴォルザークの誕生日
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    アントニン・ドヴォルザーク (1841年9月8日 - 1904年5月1日、wikipedia)

     

    数ある古今の名曲の中でも、ひときわその美しい旋律で名を馳せるドヴォルザーク。

    彼を見出し、支援し、一流の作曲家の仲間入りをさせたかのブラームスが、『ドヴォルザークがごみ箱に棄てた旋律のクズをかき集め、私は1曲作れる』と称えたほど。

     

    作曲家としてその盛名が世界中に知れ渡った彼は、アメリカの音楽院の院長として招聘されます。

    そこで出会ったアメリカの音楽(黒人霊歌、インディアンの音楽、そしてアメリカの作曲フォスターの作品等)に触発されて作った作品群が、交響曲第9番、チェロ協奏曲、そして弦楽四重奏曲第12番『アメリカ』です。

     

    この弦楽四重奏曲の第二楽章に、黒人霊歌風のメロディーが使われ、同時に彼の故郷ボヘミアのメロディーも合わさって、哀愁溢れるものになっています。

     

    弦楽四重奏曲第12番『アメリカ』より、第二楽章 レント

    アルバン・ベルク弦楽四重奏団

    https://www.youtube.com/watch?v=ejYPRwL0E5I

     

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    | 弘前りんご | 音楽 | 06:32 | comments(0) | trackbacks(0) |
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    (弘前りんご)

    自身もバロック音楽の研究者であり、演奏家であるサルデッリが書いた、”失われた手稿譜 ー ヴィヴァルディをめぐる物語 ー” では、ヴィヴァルディが亡くなった直後から漂流し始める、ヴィヴァルディが残した膨大な手稿譜が本当の主人公であり、小説の形をとっているものの、そこに書かれたことはほとんどが事実です。

    しかし、その手稿譜がたどったその後の運命は、数奇としか言いようのないものでした。

    手稿譜を借金の方に取ろうとする債権者、取られるのを防ごうとしたヴィヴァルディの弟。

    修道士会に寄付されたものの、その価値がわからない修道士たちは、それをごみのように扱い、教会の倉庫の奥に放り込でしまい、長い年月の眠りにつきます。

    その後その存在を知った貴族が個人のコレクションとして入手。

    研究し、その散逸を防ごうとした研究者と、骨董的価値にのみ注目するファシスト政府との攻防。

    いずれも手に汗握る展開で飽きさせません。

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    そして成功するまでは故郷には帰れないと覚悟している主人公が、故郷で待つ母のおかえりという言葉を聞ける日も間もないというところで、小説は幕を閉じます。

    まさにハートウォーミングな小説。読後にじんわりと心があたたまる作品でした。
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