弘前りんご_新参者の宝塚日記

大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
三木市散歩
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    (三木といえば)
    三木城をめぐる、別所長治と豊臣(羽柴)秀吉の戦いを思い出します。
    今回、ヘリテージマネージャー講習会で三木市を訪ねたので、まずは三木城跡に行ってみました。

     

    神戸電鉄粟生線の三木上の丸駅で降りてすぐ西側に、今どきのポップなキャラクターによる三木城の宣伝の大きな看板があります。

     

     

    その右手にナメラ商店街という面白い名前の商店街の入り口があります。

    地名の滑原町(なめらちょう)から取ったもののようです。

     

    そしてその入り口そばに三木城跡への長い急な石段がありました。

     

    ナメラ商店街の入口。左手前が三木城跡への階段

     

    長く急な階段。すぐ横を神戸電鉄が走っています。

     

    登り切ると、本丸跡、別所長治の辞世の句碑などがあり、そこから三木市を一望出来ます。

     

    三木城本丸跡

     

    別所長治の騎馬像

     

    別所長治の辞世の句碑 『今はただ 恨みもあらず 諸人の いのちに代はる 我が身と思えば』

     

    羽柴秀吉による『三木の干殺し』とよばれる籠城戦の舞台です。

    自身の命と引換えに、籠城戦を共に闘った城兵達の命を守ったことから、その姿勢は今もなお語り継がれています。

    そして、毎年5月5日のこどもの日に『別所公春祭り』が開かれ、その遺徳を偲んでいるようです。

     

    城址からの三木の眺め。一応、撮り鉄写真 (*^^*) 

     

    (三木は金物の町)
    三木城跡の裏手(南東)に、金物神社があり、鳥居をくぐると正面には神社の社ではなく、三木市立金物資料館が目に入ります。神社の社殿はその左手です。

    在来の倭鍛冶と大陸から渡来した韓鍛冶が播州三木の地で合流し、金物製作が一層発展し、播州金物(三木金物)が形成されていったようです。

     

    三木市立金物資料館

     

    三木金物の鍛冶用具と製品が、国の登録有形民俗文化財に指定されました。

     

    金物神社

     

    ご祭神は、天目一箇命(あめのまひとつのみこと、鍛冶の祖神)
         金山毘古命(かなやまひこのみこと、製鋼の祖神)
         伊斯許理度売命(いしこりどめのみこと、鋳物の祖神)

     

    三木金物で作った鳥の像の写真(本物は行事の際に組み立てられるとか)

     

    この資料館は三木における金物の歴史を豊富な金物の資料で紹介しています。

     

     

    (一番の目的は)
    色々と他にも古い建物も見て回ったのですが、

     

     

    堀光美術館の別館。元女子高の建物だったようです。

     

    しかし、前回時間がなくて買いそびれた稲見酒造の日本酒を買うこと。

    それが今回のもう一つの目的でした ^^;)

     

    葵鶴の稲見酒造(創業1889年)

     

     

    色々とあって迷ったのですが、今一番人気という葵鶴大吟古酒を買いました。

     


    200mLで1500円弱ですから結構いい値段なのです。
    しかし試飲させてもらったら、いいブランデーのような最初の口当たりがとろっとして、それでいて後味がスッキリとしていて、もう買うしか無いと思って買いました。
    他にも寒太郎という純米吟醸生酒も良かったです。


    この古酒を開けるのは、もうすぐ来る自分の誕生日にします (*^^*)

     

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    #歴史 #建造物 #三木市 #三木城跡 #別所長治 #金物資料館 #別所長治 #稲見酒造

    | 弘前りんご | 紀行 | 06:42 | comments(0) | - |
    雪を訪ねて。
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      (あまりに暑いから?)
      連日の猛暑を癒やすために、雪のある所へ。
      じゃありません ^^;)

       

      (モルガンお雪)
      明治から昭和にかけて波乱の生涯を生きたモルガンお雪さんの縁を訪ねて、京都に行ったのです。

      (そういうの羊頭狗肉っていうんだけど ^^;)

       

      祇園の芸妓時代のお雪さん

       

      モルガンお雪さん(本名:加藤ゆき)は、京都祇園の芸鼓であった時に、世界三大財閥モルガン家一族のJ.D.モルガン氏から4年も掛けて求婚され、ついに結婚を承諾しました。

       

      パリ時代


      そしてヨーロッパにわたり、新婚生活をパリで過ごしました。
      そこで“日本のシンデレラ”と持て囃され、フランス社交界にその名"ユキサン”を知らしめ、日米欧友好の魁となったのでした。

       

      パリ、京都市の友好都市の印として、贈られた白い新種のバラ"ユキサン"

       

      しかし、結婚後10年で夫のモルガン氏は心臓麻痺で急死し、その後一人でフランスで暮らしていました。

      晩年に家族の世話をするため、帰国して京都に住みましたが、太平洋戦争のため、アメリカからの生活費の仕送りが途絶えて困窮しました。


      そんな彼女に救いの手を差し伸べたのが、一人の神父さんでした。返済を求めず財政的支援をしてくれたのです。

      それに心を動かされたお雪さんは、洗礼を受け、カトリック信徒、テレジア・ユキ・モルガンとなりました。

       

      京都衣笠地区。Google Mapより


      幸い、終戦後しばらくして、財産凍結が解除され、夫の多額の遺産を受け取ることが出来た彼女は、お世話になったお礼として、教区に多額の寄付をしました。それを元に、京都衣笠(金閣寺の隣)に教会の新しい聖堂が建てられました。

       

      そんな彼女は今、教会の背後の山(左大文字山)の衣笠墓苑に眠っています。

       

       

      衣笠墓苑に眠るモルガンお雪さん

       

       

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      #歴史 #モルガンお雪 #カトリック #京都衣笠 #衣笠墓苑 #ユキサン #左大文字 #金閣寺

       

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      | 弘前りんご | 紀行 | 06:19 | comments(0) | - |
      夙川の桜はやはりいいなあ。
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        (川沿いの桜)
        野山や園地の中に咲く桜もいいですが、川沿いの桜は一層風情があっていいですね。
        夙川の河川敷、苦楽園口あたりから南の阪神香櫨園あたりまでは、その見事な桜と、水面の照り返しが桜に映えて、見ごたえがあります。

         

         "桜を見に行ったつもりが.... ^^;)"

         http://kitamahokif.jugem.jp/?eid=4939

         

        廣田神社、広田山のコバノミツバツツジの朱色を堪能したあと、更に西に歩いて20分弱。

        苦楽園口に着くと、花見客で川べりは溢れていました。

         

         

        シートを敷いてお弁当を広げるグループ。川べりの石垣に腰掛けて語らうカップル。走り回る子どもたち。実に平和な光景が繰り広げられていました。
        とても東欧で紛争が続いていることなど信じられないくらいです。
        この平和を維持し、広げる努力を怠ってはいけませんね。

        でも、言葉を重ねるより、桜の写真を見てもらったほうがいいでしょう。

         

         

         

        夙川河川敷緑地

         

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        | 弘前りんご | 紀行 | 06:04 | comments(0) | - |
        桜を見に行ったつもりが.... ^^;)
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          (京都の夜桜の次は)
          地元兵庫県、西宮の桜を見ない手はないだろうと、西北での用事を済ませた後、夙川、苦楽園に向かいました

           

          西宮北口から夙川、苦楽園口と阪急を乗り継いで行っても良かったのですが、用務地から西宮北口まで歩いて10分以上掛かるのに対して、苦楽園口まで歩いてもせいぜい30分弱。それなら徒歩でと苦楽園の方に向かいました。

          途中どこかでランチという目論見もありましたから ^^;)
          そして実際、とてもいい店を見つけました。そこでランチを済ませて更に西へ。
          その店については後ほど改めて。

           

          (夙川の桜の前に)
          さて、グーグルマップを見ると、ランチを頂いたお店から夙川沿いの苦楽園口駅までの途中に西宮の第一の鎮守社、廣田神社があるではありませんか。

           


          なにせ、廣田神社は、京の都から西方にある特別に重要な神社であり、中世には既に貴族達が「西宮」と別称し、この神社への参拝を「西宮」参拝、「西宮」下向と称していたくらいですから。
          ならばそこを詣でてから桜と考えました。

           

          (ところが)
          予想外に大きな神社でした。
          参道の入り口(一の鳥居)からニの鳥居までの参道のなんと長いことか。

           


          その参道からニの鳥居へは西に90度折れ曲がっていて、その先の本殿へと続きます。

           

           

           

          すると、そのあたりから境内はなにやらピンクに染まりかけているではありませんか。

           


          日中ですから、ネオン街というわけではありません ^^;)
          何かと思えば、コバノミツバツツジと言うツツジの仲間が、満開にはまだですが、かなり咲いているのです。

           

          場所によっては、まだ五分咲きといったところでしょうか。

           

          なんでも廣田神社の建つ廣田山はその群生地(なんと2万株)として兵庫県指定天然記念物に指定されているんですね。
          これは桜どころの話ではないと、廣田山を駆け回り、ツツジの撮影に没頭したと言う次第です ^^;)

           

           

           

           

          もちろん桜も数ではツツジに負けていますが、きれいに咲いています。白の桜とピンクのツツジの対比が鮮やかです。

           

           

           

           

          ミツバチも稼ぎ時、盛んに花から花へと飛び回っていました。

           

           

          2時間ほど居たでしょうか。後ろ髪を惹かれつつ、次の目的地、桜の夙川、苦楽園口に向かいました

           

           

           

           

           

           

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          #桜 #京都 #兵庫 #西宮 #廣田神社 #広田山 #つつじ #コバノミツバツツジ #兵庫県指定天然記念物 

           

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          | 弘前りんご | 紀行 | 08:38 | comments(0) | - |
          夜桜はやはり一味違いますね。
          0

             

            (京都に毎週のように行っているものの)
            ヘリテージマネージャー養成講座に出席するため、毎週のように京都に通っているものの、朝早くから夕方遅くまで座学、演習、伝統的建造物の見学とびっしり詰まっているため、いわゆる京都観光をしている時間はありません。

             

            そして今は桜の時期、でも明るいうちの桜は想像するしかありません。
            それならば夜桜、それもライトアップされたところに行けばいいじゃないかと考え直し、早速、京都府立植物園に行ってきました。

             

            (京都府立植物園)
            ここは京都人の知る人ぞ知る、桜、紅葉の名所。

             

             "見極めるのが難しい紅葉の見頃_京都府立植物園"(2021年11月20日の記事)

             http://kitamahokif.jugem.jp/?eid=4338

             

            園地がとてつもなく広く、また地元民くらいしか知られていません。

            そして京都の名刹のように入るだけで1,000円以上も取るのと違い、入園料はたったの200円

            年間パスなら1,000円で、一年中何度でも入れます。京都市民必携のパスでは?(*^^*)
            それで桜、紅葉、その他の様々な草花が咲き誇っているんですから、行かない手はないでしょう。

             

            (ライトアップ)
            ちょうどの講習の日(3月25日)からライトアップが始まるという情報を講習に来ている方から聞きました。

            でもまだ初日だし、桜はまだ見頃には早いかなと言うことでした。

             

            しかし、講習会会場のそばの鴨川の川べりの桜は結構咲いていたので、今年は少し開花が早まっているかもしれません。

            それに次回となると1−2週間先。それではいくらなんでも遅すぎるかも。

             

            ということで、初日ではありましたが、講習が5時過ぎに終わり、打ち合わせも済ませ、軽く夕食を取って、京都府立植物園を目指しました。五条駅から最寄りの北山駅まで地下鉄烏丸線1本、7駅15分ですからとても近い。

             

             

            着いた頃には周りは暗くなり始め、照明も点灯していました。

            この時間から入園する人も結構いました。

             

             

            桜のエリアへのプロムナードにも明かりがついて、なかなかいい感じでした。

             

             

            そして、桜の先具合はどうかと見てみると、満開までには至っていませんが、場所によっては7分咲きにもなっているようです。

             

             

            なんでも、隣りにいた地元のおばさんたちの会話では、朝来たときよりかなり進んだということです。

             

             

             

             


            次回まで待たずに来て正解でした。

            尤も、円山公園、清水寺などはまだまだこれからとのこと。時間と場所を選ぶのはなかなか難しいですね。

            でも、有限な夜桜を味わえて最高でした。

            京都府立植物園

             

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            | 弘前りんご | 紀行 | 05:40 | comments(0) | - |
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            手稿譜を借金の方に取ろうとする債権者、取られるのを防ごうとしたヴィヴァルディの弟。

            修道士会に寄付されたものの、その価値がわからない修道士たちは、それをごみのように扱い、教会の倉庫の奥に放り込でしまい、長い年月の眠りにつきます。

            その後その存在を知った貴族が個人のコレクションとして入手。

            研究し、その散逸を防ごうとした研究者と、骨董的価値にのみ注目するファシスト政府との攻防。

            いずれも手に汗握る展開で飽きさせません。

            最大の貢献者の一人、ジェンティーリが追われて大学を去るときの言葉

            ”正しきものは、とこしえに記憶される” が、心に染み入ります。
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            またタイトルのおかえりは、家に、故郷に戻ったときに掛けられる言葉、”おかえり” と、丘えりこの愛称、おかえりをもじったものです。そしてその言葉を聞きたくて旅に出るのです。

            旅屋の仕事としての旅によって、契約内容を遥かに超える成果(人間関係のもつれを解き、凍てつきを融かす)がもたらされるだけでなく、主人公、そしてそれを取り巻く人々の心までも癒やしてゆきます。

            そして成功するまでは故郷には帰れないと覚悟している主人公が、故郷で待つ母のおかえりという言葉を聞ける日も間もないというところで、小説は幕を閉じます。

            まさにハートウォーミングな小説。読後にじんわりと心があたたまる作品でした。
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