弘前りんごの北のまほろば

司馬遼太郎の”街道をゆく”のタイトル”北のまほろば”に魅せられて、本州最北端の県にやってきました。日々見聞きしたこと、感じたこと、考えたことなどをつれづれなるままに綴ります。写真、音楽、そして本好き(万葉集)なアラ還です。
津軽渉猟(5)幽霊より怖い久渡寺の石段!! _ 応挙の幽霊ツアー_ 幽霊画と落語(弘前市坂元山元)
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    客員研究員になったことのメリットの一つに、時間の制約があまり無くなったことが挙げられます。

    平日でも、その気になればどこにでも出掛けて行けるようになりました。以前は講義だ、実習だ、委員会だということで、平日は職場に張り付いて居るのが普通でしたから。

     

    ところで、弘前に住んで居るからには、弘前の久渡寺に伝わる円山応挙の真筆の一つとされる幽霊画を、かねがね見たいと思っていました。応挙が亡き妻を描いたとされる ”反魂香之図”です。

     

    しかし、この絵は毎年応挙の妻の命日である旧暦の5月15日の昼の12時から1時間に限って公開されてきました。

    そして、大抵が平日だったため、残念ながら見ることがこれまで叶いませんでした。

     

    そんなところに、今年の公開に合わせて、幽霊画を鑑賞し、合わせて幽霊をネタにした落語を久渡寺の本堂で聴くツアーが企画されているのを偶然目にしました。

     

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    今回を逃したらもう見る機会は無いだろうし、今は平日でも時間の融通が利く身になったということで、まさに渡りに船。

    このツアー ”応挙の幽霊ツアー” に参加することにしました。今年は6月20日が旧暦の5月15日に当たりました。

     

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    午後1時出発の小ぶりながら内装のカラフルな素敵なバスに合わせて、弘前駅城東口のバス乗り場に集合。

     

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    20分弱で久渡寺の麓の駐車場に到着。意外と近い。

    会場の久渡寺本堂は久渡寺山の上(標高663m)。そこまで227段もの石段を登ってゆかなくてはいけません ^^;)

     

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    なあに、段数だけで云えば、例えば香川県高松の金比羅宮の1368段に比べれば、楽勝!

     

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    と思いきや、最初こそきれいな石段ですが、途中から急勾配になるわ、石はすり減っていて奥行きは狭いわ、かつ両側の木の根が伸びて、石段を崩しているところがいたるところにあるわで、歩き難いことこの上無しの状況でした。運動部の合宿のようになってしまいました ^^;)

    例年、幽霊画公開の日には雨が降ると言われてきました。もし、これで本当に雨でも降ったら更に悲惨なことになっていましたが、幸い登っている時には降りませんでした (*^^*)

     

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    いずれにしても、ぼーっと歩いていると確実に踏み外し転んでしまいます。

    幽霊より先に怖いものがありました ^^;)

     

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    ようやく登りきって、改修中の本堂へ。

    来年は、33年に一度の秘仏、聖観音菩薩像の御開帳のようですね。

     

    本堂内に入ると撮影禁止なので、写真はありませんが、外陣にツアー参加者60人の席が設けられ、内陣で法要が始まりました。

    しばらくの読経の後に、一人の僧侶が木箱からうやうやしく取り出したのが、応挙の幽霊の絵。それが正面に掛けられました。

     

    ご住職の講話があったあと、参加者は内陣に上がり、幽霊画とご対面出来ました。

    下半身が描かれていないことに気づかなければ、幽霊とは思えない実に優しく美しいお顔の女性の絵。

    そもそも幽霊には足がないというのは、応挙のこの幽霊画から始まったことらしいですが。

     

    応挙の幽霊画の存在は、例えば弟子の長沢芦雪による模写などで知られていましたが、真筆と言われるものは、アメリカにあるものと、この久渡寺のものくらいと、わずかです。そこから、応挙の幽霊画はあまりに出来が素晴らしいので、書いてもそこから幽霊が出ていってしまうために残らないのだという伝説まであるそうですね。

     

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    一通り見終わった頃合いで、今度は幽霊をネタにした、”応挙の幽霊”という落語が、外陣と内陣の境目に設けられた高座で、三遊亭兼好さんによって演じられました。約一時間の持ち時間でしたが、始めの20数分がマクラ。

    これでもかというぐらいに笑わされました。

     

    続いての”応挙の幽霊”が、これまた30分以上の熱演でした。

    独身者の古道具屋の男が、安く仕入れた幽霊画をお得意の旦那に売ろうとします。しかし旦那は偽物だろうと疑う。そこをなんとか高値で売る約束を取り付けることが出来てご機嫌になり、持ち帰って自宅でその幽霊画の前で祝杯を挙げました。すると絵の中の幽霊が出てきて....というお話。

    なかなか良く出来たお話で、オチもなかなか洒落ています。大いに笑わされました。これで応挙の幽霊の絵への供養になったことでしょう。

     

    三遊亭兼好 ”応挙の幽霊”(youtube)

    https://www.youtube.com/watch?v=BJoxUorsOwY

     

    なんでも、絵の痛みが激しいとのことで、今回の公開のあと、東京の文化財補修のところに出すそうで、しばらく絵を見ることは出来ないようです。

     

    さて、イベントが終わって、帰りのバスの時間まで約1時間が自由時間となり、久渡寺の中を散策しました。

     

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    石仏がいたるところに有り、それが風化しつつあるものもあり、写真の題材にはなかなかいいですね。

    そして楽しい半日の大人の遠足を終え、弘前駅に戻りました (*^^*)

     

     

     


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    #円山応挙 #幽霊画 #久渡寺 #落語 #応挙の幽霊 #石仏 #大人の遠足

     

     

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    | 弘前りんご | 紀行 | 17:09 | comments(0) | trackbacks(0) |
    津軽渉猟(3)_ 弘前城そばの藤田記念庭園内を、母子共に初めて散策しました(弘前市 上白銀町)
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      弘前に小中高校と住んでいたにもかかわらず、来たことがなかったという娘のリクエストに応じて、藤田記念庭園を訪れました。

      藤田記念庭園は、弘前出身の財界人で、初代日本商工会議所会頭も務めた藤田謙一氏の私邸を、最終的に弘前市が買収して公開しているものです。

       

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      もちろん、はなちゃんも初めて。季節によって、桜、若葉、紅葉の中に岩木山が見える絶好のロケーション。

       

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      広い回遊式庭園をのんびりと日曜の午後に散策しました。

       

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      滝の前で記念撮影。でも何故か、はなちゃんはテンション低め ^^;)

       

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      途中の休屋でちょっと休憩。

       

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      池の鯉にはなちゃんも餌やり。

      自分が餌を食べそうになるので、目が離せませんでした ^^;)

       

       

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      #藤田記念庭園 #藤田謙一 #回遊式日本庭園 #池の鯉 #滝

       

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      | 弘前りんご | 紀行 | 22:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
      津軽渉猟(1)_ 素敵な空間に建つ、高岡の森 弘前藩歴史館(弘前市高岡獅子沢)
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        弘前市高岡に昨年開館した、弘前藩の歴史を紹介する施設、高岡の森 弘前藩歴史館に行って来ました。

         

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        この歴史館は、弘前市教育委員会の運営する施設で、高照神社の境内横に建設されました。周りの木々に馴染む素敵な建物です。

        高照神社は大好きなスポットの一つです。

         

        実は、とある縁から知り合った歴史館の方から、館内でのイベントとしてマンドリン演奏をしてもらえないかという打診があり、その検討、打ち合わせのため、やってきました。

         

        弘前藩の始祖、津軽為信(大浦為信)と、それを継いで来られた歴代藩主について展示されています。

         

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        見事な鎧兜です。四代藩主、津軽信政のものとか。

         

        館内展示物については、IT設備によって、資料の解説スライドショートして目にすることが出来ます。弘前藩の歴史を知るにはとてもいいところです。

         

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        立派な金屏風と奥には、高照神社に奉納されている大きな絵馬が2つ展示されています。

         

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        拝観を終わり、将来のイベントに付いて打ち合わせ、意見交換が終わった後、高照神社に参拝しました。

         

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        昨年、もともとここにあった馬場の後を整備し、今年流鏑馬行事に使う予定とか。

         

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        立派な馬の像が門の前に立っています。

        秋に周りの木々が紅葉し、燃える赤い中を疾駆する馬の姿を見ることが出来るようになります。

         

        (過去の秋の写真)

         

        その前には、弘前を去ってしまうので、とても残念ですが。

         

         

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        #高岡の森 #弘前藩歴史館 #高照神社  

         

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        | 弘前りんご | 紀行 | 12:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
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        (弘前りんご)

        自身もバロック音楽の研究者であり、演奏家であるサルデッリが書いた、”失われた手稿譜 ー ヴィヴァルディをめぐる物語 ー” では、ヴィヴァルディが亡くなった直後から漂流し始める、ヴィヴァルディが残した膨大な手稿譜が本当の主人公であり、小説の形をとっているものの、そこに書かれたことはほとんどが事実です。

        しかし、その手稿譜がたどったその後の運命は、数奇としか言いようのないものでした。

        手稿譜を借金の方に取ろうとする債権者、取られるのを防ごうとしたヴィヴァルディの弟。

        修道士会に寄付されたものの、その価値がわからない修道士たちは、それをごみのように扱い、教会の倉庫の奥に放り込でしまい、長い年月の眠りにつきます。

        その後その存在を知った貴族が個人のコレクションとして入手。

        研究し、その散逸を防ごうとした研究者と、骨董的価値にのみ注目するファシスト政府との攻防。

        いずれも手に汗握る展開で飽きさせません。

        最大の貢献者の一人、ジェンティーリが追われて大学を去るときの言葉

        ”正しきものは、とこしえに記憶される” が、心に染み入ります。
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