弘前りんご_新参者の宝塚日記

大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
日本最初のケーブルカーですと。
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    (神武の御代から)
    生駒山は、奈良県生駒市と大阪府東大阪市との県境にある標高642mの山で、生駒山地の主峰です。

    その名前が現れるのは日本書紀の神武東征の一節が最初ということで、古くから知られた山だったようですね。

     

    (ケーブルカー)
    山頂へは麓の近鉄生駒駅最寄りの鳥居前駅から2本のケーブルカー(いずれも近鉄が運営する正式名が近鉄生駒鋼索線というもの)を乗り継いで行きます。宝山寺駅で乗り換えです。


    このケーブルカー、下の方(宝山寺線)は日本最初の営業用ケーブルカーです。

     

     

    途中の宝山寺(聖天さん)という真言律宗のお寺の門前の駅を経由して行くのですが、それ以外の駅で乗り降りする客は皆無(でした)で、かつての企業の保養所、別荘地だった賑わいは無くなっているようです。

     

    (山の上の遊園地)

     

    奈良盆地側

     

    とはいえ、山上に生駒山上遊園地があり、平日といえども夏休みのこの時期は子供連れの家族やカップルが多く来場し、賑わっています。標高642mの生駒山山頂周辺に1929(昭和4)年に開園した遊園地
    現存するものとしては国内最古の大型遊具「飛行塔(高さ30m)」が現役で活躍しています。

     

     

    それもあって、ケーブルカーはいずれも子供さんが喜びそうな、ラッピングというか、動物の形にデコっている車両になっていて、なかなか楽しいですね。子供だけでなく鉄オタの方も喜んでいるのかもしれませんが ^^;)

     

    インパクトありますねえ (*^^*)

     

    しかし、何と言っても、山上からの眺めは大阪平野を一望できる雄大なもの。
    ちょっとお天気はよくなかったのですが、それでもなかなか見ごたえが有りました。

     

     

     

    もう少し涼しくなった頃に夜景を見に行ってみたいですね。

     

     

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    #鉄道 #ケーブルカー #近鉄生駒鋼索線 #宝山寺 #生駒山上遊園地 #雄大な眺め #日本最古の大型飛行塔

     

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    | 弘前りんご | 鉄道 | 06:19 | comments(0) | - |
    お得切符って、本当にお得?
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      生駒山山上遊園地から大阪・神戸の眺め

       

      (奈良・斑鳩1dayチケット)
      奈良・斑鳩に日帰りで行くなら、この切符(奈良・斑鳩1dayチケット)がお得って情報を得て、買ってみたんですが、本当にお得だったのか?

       

      奈良・斑鳩1dayチケット

       

      (いちいち切符を買えば)
      今回の行程(自宅から奈良国立博物館に行き、帰り生駒山山頂に登り、帰宅)を全て切符で個別に購入したとしたら、

       

      行きが
       阪急小林 → 阪急梅田 290円
       大阪メトロ梅田 → 大阪メトロ難波 240円 
       近鉄難波 → 近鉄奈良 680円
        小計 1210円

       

      帰りが
       近鉄奈良 → 近鉄生駒 360円
       生駒ケーブル鳥居前 → 生駒山上 500円(生駒山に行ってみたかったから)
       生駒山上 → 鳥居前 500円
       近鉄生駒 → 近鉄難波 490円
       大阪メトロ難波 → 大阪メトロ梅田 240円
       阪急梅田 → 阪急仁川 280円(仁川に用があって、途中下車しました ^^;)
       阪急仁川 → 阪急小林 170円
        小計 2540円

       

      合計3750円掛かることに。

       

      (では一体どれだけお得?)

      一方この1dayチケット(阪急沿線各駅出発分)は1枚2350円。単純計算で1400円も安く上がるじゃないですか。
      もちろんもっと奈良エリア内の近鉄バスに乗ったり、近鉄沿線の別エリアに足を伸ばしても、さらに何度途中下車してもチケット料金はそのまま。したがってそのお得度はもっと大きくなります。たしかにめっちゃお得です (*^^*)

       

      (難点も解消!)

      唯一難点は、これを買えるのが主要駅(小林では買えず、今回の経路で言えば、例えば阪急西宮北口駅)。
      それを買うために小林から西宮北口までの200円の区間は普通運賃を払わなくてはいけないこと。
      ところが、西宮北口駅の構内インフォメーションに行って買ったら、自動的に小林ー西北間の乗車をキャンセルしてくれました。

      阪急 Good Job! (*^^*)
      いや、先に改札を出なくて正解でした ^^;)

       

      今度はこれを使ってどこに行こうかなあ?

      実は近鉄奈良から近鉄京都までこれで行けるんですよね (*^^*)

       

       

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      #鉄道 #チケット #格安 #お得切符 #奈良斑鳩1dayチケット #奈良 #斑鳩 #生駒山 #ケーブルカー

       

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      | 弘前りんご | 鉄道 | 06:11 | comments(0) | - |
      鉄道写真展に行ってきました。(関西学院大学鉄道研究会OB会主催「第10回鉄路写真展」)
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        (鉄道写真展)

         

         

        中学時代の同級生M氏が所属していた関学鉄道研究会のOBの写真展に行ってきました。

         


        その日、在廊していて、説明してくれたのは、その彼の友人で、同じく鉄道研究会OBのT氏。

         

        (10がテーマ)

        展示されている写真は2つに別れ、第10回写真展ということで、テーマを10とし、10に関連性のある写真と、後はテーマフリー。

         

        10に関連性があると言っても、その関わりはいろいろで、車両の機番に10が入っているものもあれば、10両編成のもの、中には切符の日付が10のゾロ目のものまで ^^;)

        しかし、フィルム時代の貴重な写真(今はなき車両の勇姿や、今は廃線になっているものなど)が並んでいるのはなかなか壮観でした。

         

        (説明)

        また写真一枚一枚に、結構詳しい説明(タイトル、撮影日、被写体、撮影意図)が書かれているのは、撮った人の思いが写真とともに伝わってきていいですね。
        秋の私の写真個展では、それを採用させてもらおうかなと思っている次第です (*^^*)

         

        いずれにしても記録的なもの、芸術的なもの、色々と見ごたえのある写真展でした。
        最後に、説明してくれたT氏を自作の写真の前で記念撮影。

         

         

        ありがとうございました。

        また来年、テーマは何になるのか、楽しみにしています。

         

         

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        #鉄道 #写真 #写真展 #関西学院大学鉄道研究会 #OB #西宮北口 #テーマは10 #記念撮影

         

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        | 弘前りんご | 鉄道 | 06:14 | comments(0) | - |
        どこから入れたのかを考えたら、夜も眠れない ?
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          (地下鉄漫才)

           

          「地下鉄の電車をどこから入れたの? それを考えてると一晩中寝られないの」

           

           

          これは1970年代後半に一世を風靡した、夫婦漫才春日三球・照代による地下鉄ネタの有名なフレーズですね。

          「漫才でトリがとれる」と落語家立川談志に言わしめたほど。


          そしてこの漫才をテレビで見た子供たちから営団地下鉄に、「あの話は本当なんですか?」という問い合わせが殺到したそうです。

          そして、営団地下鉄の広報は「実際には違います」と異例のPRを行ったとか(そりゃそうやろ ^^;、実際はクレーンで地下に降ろされます)

           

          (初の国の重要文化財に指定)
          そんな地下鉄ですが(って、どんな地下鉄や?)、日本初の地下鉄車両1001号車が、なんと2017年に鉄道車両としては、初の国の重要文化財に指定されました。

           

          東京地下鉄道1000形1016号車

           

          選定理由としては、

          1)1927年に東洋初の地下鉄として上野〜浅草間(今の銀座線)2.2kmを走行した車両であり、その後40年間営団地下鉄の現役車両として活躍したこと

           

          また、地上を走る車両と違って、地下のトンネルを走ることから防災に特に配慮され、

          2)全鋼製など、不燃対策が取り入れられた車両構造であること

           

          などが挙げられていました。

           

          その車両の運用が開始されたのが、今から95年前の、1927年の12月30日でした。
          それにしても、えらく年が押し詰まっての開業なんですね ^^;)

           

           

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          #鉄道 #地下鉄 #漫才 #春日三球照代 #どこから入れたのか #東洋初 #全鋼製 #1927年 #12月30日 #2017年 #国の重要文化財に指定 #鉄道車両として初 

           

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          | 弘前りんご | 鉄道 | 17:40 | comments(0) | - |
          水陸両用バスは見たことあるけど。
          0

            西目屋ダム湖の水陸両用バス。バスの車体には、後ろにスクリューがついています。

             

            (地方の交通インフラ)
            北東北から阪神間に住まいを移して最も強く感じたのは、交通インフラの違い
            住んでいた大学の宿舎前にバス停はあるものの、朝のラッシュ時でも1時間に2−3本
            日中には1本もない時間もありました。


            電車に関しても、最寄りの弘南電車の駅だと、1日に10数本。30分から1時間に一本くらい。

            一方、こちらは阪急の言わば支線である今津線でさえ、朝のラッシュ時は1時間に10数本あり、駅に行けば、来たのにすぐ乗れるという感覚。

             

            また距離単価がずいぶんと違います。

            適切な例かどうかわかりませんが、

            学園町の宿舎の最寄り駅だった弘南電車の聖愛中高前駅から、大鰐線終点の大鰐駅まで45分。距離は12kmで運賃は420円。

            距離単価は35円/km。

            一方、今の最寄り駅である阪急今津線小林駅から神戸三宮駅まで25分。距離は22kmで運賃は280円。

            距離単価は13円/km。

             

            正直、弘前ではなかなか電車・バスを使う気になれず、どうしてもマイカーとなってしまいました。
            自転車という手もありますが、冬は雪で無理。

             

            そうすると、乗客が減り、運賃値上げ、するとまた減少と悪循環に陥りやすくなります。

            結果採算限界に来て、本数縮小、悪くすれば廃線となってしまいます。

             

            (解決の希望の星?)
            どんどん廃線となる鉄道を、今から敷設するのは困難。

            しかしバスなら道さえあればOK。そして、もし最寄りの鉄道まで行っても、乗り換えずに済めば更に便利。
            ということで考え出されたのが、DMV(dual mode vehicle)
            要するに短距離はタイヤで道を走り、長距離は鉄路を車輪にと、2つのモード(バス、電車)を切り替えて走るというものです。

             

            第3次試作車 2008年10月 苗穂工場(wikipedia

             

            (DMV)

            DMVといえば、西目屋ダムで道路と湖水上の両方を走る水陸両用バスを思い出しましたが、それらはあくまで観光用。

             

             

            たまたまテレビの”六角精児の呑み鉄”というゆる〜い番組を見ていたら、最後にこの本格的なDMVが登場したのです。場所は徳島県のJR牟岐線の先につながる第三セクターの阿佐海岸鉄道です。
            2021年春から営業を始めたようですね。

             

            営業路線図(阿佐海岸鉄道HPより)

             

             

            バス停に到着したボンネットバスの形をした車両に乗っていると、阿佐海岸鉄道の鉄路に向かい、乗り入れ口でタイヤから車輪に切り替えて、今度は鉄路を走ります。

             


            その間、乗客は座席に座ったままでOK。

             

             

            DMVの本格営業は、ここが世界初だとか。
            これが地方の交通インフラの改善につながればいいですね。

             

             

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            | 弘前りんご | 鉄道 | 06:32 | comments(0) | - |
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            またタイトルのおかえりは、家に、故郷に戻ったときに掛けられる言葉、”おかえり” と、丘えりこの愛称、おかえりをもじったものです。そしてその言葉を聞きたくて旅に出るのです。

            旅屋の仕事としての旅によって、契約内容を遥かに超える成果(人間関係のもつれを解き、凍てつきを融かす)がもたらされるだけでなく、主人公、そしてそれを取り巻く人々の心までも癒やしてゆきます。

            そして成功するまでは故郷には帰れないと覚悟している主人公が、故郷で待つ母のおかえりという言葉を聞ける日も間もないというところで、小説は幕を閉じます。

            まさにハートウォーミングな小説。読後にじんわりと心があたたまる作品でした。
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