弘前りんごの北のまほろば

司馬遼太郎の”街道をゆく”のタイトル”北のまほろば”に魅せられて、本州最北端の県にやってきました。日々見聞きしたこと、感じたこと、考えたことなどをつれづれなるままに綴ります。
この本で、いかに日本の近代政治史を正しく理解していなかったかを痛感させられました。
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    その本とは、『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』(江崎道朗、PHP新書)

     

     

    私は、いわゆる陰謀論は信用しませんが、最近次々と公開される日本に関するアメリカの公文書にその証拠があれば別です。

    例えば、大政翼賛会とは、”全体主義を目指す国家革新運動であり、右翼に依って担われ、左翼知識人がそれと戦った” ものと思って居ましたが、それは大いなる誤解であって、実は右翼全体主義者(保守自由主義者とは全く異なる)の動きに、左翼全体主義者(昭和研究会に集まった左翼知識人など)結びついて、ファシズム運動を興し、担っていたということ。

    これを読んで、くらくらと目眩がする思いでした。

     

    そのルーツを辿れば、ソビエトの打ち立てたコミンテルンの行動原理(すなわち、資本主義国の中に深く入り込んで政治を裏から操り、例えば戦争を起こさせ、長期化させて疲弊を導き、その体制を崩壊させて、敗戦革命を起こす)に基づいて居るということです。

     

    中国との戦争(あえて支那事変と呼んで矮小化し、軍部が独走できるようにした)を長期化させ、結局日本を敗戦に追い込んだのは、確かに陸軍の統制派が覇権を握って暴走したという面はありますが、それもその方向に誘導したのは上記の事情によるということ。

     

    また、今は一緒くたに扱われていますが、保守自由主義と右翼全体主義は異なり、前者は戦争を避け、やむなく戦争に至っても早期に終結させるという立場だした。一方、右翼全体主義は左翼全体主義と結局は共闘して日本を戦争へ、そして長期化させて結局は敗戦へと誘導していった事実をはっきりと認識する必要があります。

     

    レーニンとスターリン

     

    レーニンの共産主義は、結局ソ連でもその他でも、国の経営には大失敗し、崩壊しましたが、日本を含む他国に潜入して戦争へと誘導するという行動は多いに成功し、今も生き続けて居るようです。

    昨今のマスメディア、野党が捏造してでも、なにがなんでも現政権を倒そうというところに、その匂いを感じます。

     

    大東亜戦争における愚を繰り返さないためには、それらを単に力で押さえつけるのではなく、そのメカニズムをよく理解し、そのような動きを未然に防ぐ手立てを考えなくてはいけないと思わされました。

     

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    | 弘前りんご | 文学 | 05:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
    今日8月1日は會津八一の誕生日
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      今、古都といえば京都を思い浮かべる人のほうが圧倒的に多いと思うのですが、私にとっては奈良なんですね。

       

      京都はついこの間まで天皇が居られたわけで(って、思い出のように語る一体お前は何歳や!というツッコミはさておき)、やはり遠い記憶の彼方に栄華の時があったという方が古都にふさわしいのではないでしょうか。

       

      會津八一(1881年(明治14年)8月1日 - 1956年(昭和31年)11月21日、wikipedia)

       

      さて、そんな古き都に心を奪われ、歌にその思いを託した歌人の一人が會津八一。

      南京新唱、そしてその後の歌を追加して出した歌集、鹿鳴集。

       

       

      その序文の中の言葉。

      『われ奈良の風光と美術とを酷愛して、其間(そのかん)に徘徊(はいかい)することすでにいく度ぞ。遂(つい)に或(あるい)は骨をここに埋めんとさへおもへり。』

       

      その巻頭を飾る九首が、いずれも春日野にて。

       春日野に おし照る月の ほがらかに 秋の夕べと なりにけるかも (第一首)

       

      古都の秋の夜空に浮かぶおおらかな月の姿に共感する作者の歌は、この歌集の冒頭に相応しいものといえるでしょう。

       

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      | 弘前りんご | 文学 | 06:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
      演劇へのいざない?_有川浩の”シアター!”を読んで。
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        久しぶりに有川浩の小説”シアター!”を読みました。

         

        有川浩 シアター! (メディアワークス文庫)


        いじめられっ子だった弟は、演劇に目覚め、自分の居場所を見つける。
        一方、小さいときにその弟をかばい続けた兄は、今や有能な営業マンに。

         

        その兄が、弟の一大事(立ち上げた劇団の存続の危機)に、始めは演劇から足を洗わせるために、300万円の借金を立て替え、そのかわりに3年後にそれを返済出来なければ劇団を解散させる事を、弟に約束させる。しかし、劇団の運営にいわば監査役として関わるうちに、気持ちが変わってゆく。
         

        と言ったストーリーなのですが、テンポの良さと、登場人物の感情の機微が実に旨く表現されて居るため、読んでいるうちにまるで自分もその劇団の関係者の一人のように思えるようになってきて (^_^;)

         

        有川浩、さすが稀代のストーリーテラー。旨いです。

        以前はキャラメルボックスとか、劇団☆新感線とかを見ていた時期もありましたが、最近はご無沙汰でした。これを読んで演劇の舞台をまた見たくなりました。」

         

        PS: シアター2!を入手。読むのが楽しみです。

         

         

        | 弘前りんご | 文学 | 06:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
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