弘前りんご_新参者の宝塚日記

大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
ショッキングなことがありました。
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    (衝動買い)

     

     

    こんな本を衝動買いしてしまいました。北東北3県(青森、岩手、秋田)の情報誌"rakura"最新号です。

    何に惹かれたか? それは表紙です (*^^*)

     

    (津軽の鳥居の鬼こ)
    弘前に住んでいた頃、偶然鳥居の上に鬼がいることに気づきました。
    調べてみると、津軽富士とも呼ばれる霊峰岩木山の麓一体に40以上も散在していることがわかり、一つ一つ探し当てては写真を撮ることをやっていました。

    かわいいものから、おどろおどろしいもの、コミカルなもの、重厚なものまで様々ありました。

     

    つがる市木造の天満宮

     

    五所川原市金木喜良市桔梗野の立野神社

     

    弘前市撫牛子の八幡宮

     

    平川市日沼高田の三社神社

     

    五所川原市神山鶉野の闇おかみ (くらおかみ) 神社

     

    どれも実に楽しい撮影行でした。迷いに迷って、最後に見つけた時の感激は今も忘れられません。

     

    (なぜ鬼信仰が津軽に?)

     

    弘前市鬼沢菖蒲沢の鬼神社

     

    なぜ津軽にはそんな鬼信仰があるのかを調べると、鬼神社と言う神社に行き当たりました。

     

    鬼神社の拝殿に掲げられた扁額。

     

    この神社の扁額をよく見ると、鬼の字の一番上に点がないのです。優しい鬼には角が無いということなのでしょう (*^^*)

     

    (愛される鬼)
    他の土地では忌み嫌われるはずの鬼、それが弘前の鬼沢と呼ばれる地域では、事情が違います。
    弥十郎伝説というのがあります。

    それによると、日照りで困窮した村人を優しい鬼が、逆さ堰を作って水を村に引き、助けたという言い伝え。だから村人が氏子として、祀ってきたことに納得がゆきます。

    そして鉄器を使う文化をもたらした種族?が移り住んで(拝殿にその鉄の農耕器具が奉納されていました)、征服するのではなく、地元の人々とうまく融和していった歴史があったのではないかと思われます。

    その象徴が鬼神社であり、鳥居の鬼このようです。

     

    岩木山の麓にその鬼信仰が広がるとともに、鳥居に鬼を飾る風習ができたのではないでしょうか。

    その辺の事情を、五所川原の神明宮の宮司さんからお話を伺い、色々と参考にさせていただいたのを思い出します。

     

    五所川原市の神明宮拝殿

     

    (ショッキングなこと)
    ところが、その神明宮が数日前に火災で全焼したというニュースが飛び込んできました。

     

    "神明宮が燃えている"(FNNプライムオンライン

     

    氏子さん達の協力による本殿改修から10年ほどしか経っていないはずのに、本当にお気の毒なことです。

    早い復旧を心より願っています。

     

     

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    #紀行 #青森 #弘前 #津軽 #優しい鬼 #鳥居の鬼こ #鬼神社 #五所川原神明宮 #火事

    | 弘前りんご | 鳥居の鬼こ | 06:13 | comments(0) | - |
    津軽の里は鬼だらけ? やさしい鬼の里、津軽のおもひで。
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      (鳥居の鬼こ)

      20数年前に、弘前に赴任してだいぶ経ってから(10年ほど?)気づいたのですが、津軽のいたる所に鬼にまつわる伝承があることと、そしてなんと言っても特筆すべきは鳥居の上に鬼がいることに。

       

      そうなんです。

      通常、鳥居の一番上の笠木・島木とその下の貫の間の、本来神社名を記した額束があるべき場所に、鬼が祀られていたのです (*^^*)

       

      弘前市撫牛子の八幡宮の鳥居

       

      五所川原市、金木の立野神社のカラフルで迫力のある鬼。数年前にリニューアルされたもの。

       

      こちらがリニューアル前のもの (*^^*) 上のは、もはや別人28号? ^^;)

       

      それに気づいてからというもの、休みの日はそれらを探して津軽中を徘徊?^^;)することになりました。

      おかげで現存する40数体の鳥居の鬼を見つけることができました。それらの詳細については、本ブログに記しているので、興味ある方は御覧ください。(ブログ上欄のGoogle検索欄に、津軽の鳥居の鬼こと入力して検索するとリストが出ます

       

      (なぜ鳥居の上に鬼がいるのか)

      これについては諸説があり、確定していませんが、一つには鬼の持つ霊力による厄除け、神社を護るといった意味合いがあるようです。しかし、他県では鬼は豆をもって追い払うべき嫌われ者なのに、なぜ津軽では逆に好まれる存在になったのか?

      それを解く鍵は、岩木山の東麓にある、巌鬼山神社(がんきさんじんじゃ)にありました。

       

      (厳鬼山神社)

      名称に鬼を持つ神社は、この巌鬼山神社以外に、弘前市鬼沢地区にある鬼神社(おにじんじゃ、通称きじんじゃ)がありますが、おそらく厳鬼山神社の方がより古く、鬼信仰の出発点ではないかと思います。今から1200年ほど前に創建されました。

      この神社は、弘前市十腰内猿沢地区にあります。

      この十腰内(とこしない)という地名も、後述のように鬼伝説ゆかりのものです。

       

      巌鬼山神社の一の鳥居

       

      いま、岩木山神社として名高い、岩木山の拝殿を持つ神社、岩木山神社(本殿は岩木山上にある奥宮)。もともとは、この地にあった巖鬼山神社を、移したものだそうです。

       

      岩木山神社の山門(2019年の初詣)

       

      1200年前の創建当時から十腰内にある巖鬼山神社から奥宮(岩木山山頂)への参拝には困難がつきまとったそうです。

      そこで神にお伺いを立てると、ここから”百の沢を越えた地に社殿を立てよ”とのお告げがあったとか。

      そうして900年前に、今は百沢と呼ばれる地に代わりの下居宮、岩木山神社が立てられました。

       

      岩木山神社の方が、今は弘前の人気観光スポットとして、多くの観光客やお山信仰の参拝者で賑わっているのに対して、巖鬼山神社の方は立派な社殿を持ちながら、静謐な雰囲気を保って、ひっそりと佇んでいます。

       

      一の鳥居の左横に建つ、創建1200年を記念する石碑。

       

      霊峰岩木山の山頂には岩木山大神がしずまっておられますが、平安時代に坂上田村麻呂が山頂の奥宮を再建したおり、山麓に下居宮として、十腰内に創建したのが、この巖鬼山神社です。

       

       

      長い参道を歩いてゆくと、二の鳥居から四の鳥居は踵を接して立っていました。

      参道の両側には、創建当時からある、樹齢が1200年と思われる杉を始めとした巨木が立ち並んでいます。

       

       

      (地名の由来)

      さて、この地、十腰内の名前の由来ですが、鬼伝説と密接に関連しています。

       

      参道途中に建つ巌鬼山神社の石碑。

       

      昔、この地に刀鍛冶の長者が住んでいましたが、彼には適齢期の娘がいました。

       

      境内の中にある、清流。

       

      その娘を見初めた、岩木山の鬼が、娘を嫁にほしいと、長者に申し入れました。

       

       

      困った長者は、一晩のうちに10本(十腰)の刀を鍛えることができたら、娘を嫁にやろうと約束しました。

      しかし、鬼は見事一晩でそれをやってのけました。

       

      津軽の神社には、馬の像が多く残されています。

       

      しかし、娘をやりたくない長者は、そのうちの一本を密かに隠し、9本しか無いと鬼に詰め寄りました。

       

       

      すると鬼は、”じゅっこしない、じゅっこしない”と呟きながら、寂しそうに山に帰ってゆきました。

      そしていつしか、この地を、じゅっこしない ⇨ 十腰内(今は、とこしない、と読む)と呼ぶようになったそうです。

      なんとも人のよい (^_^;) 鬼ではありませんか。

       

      樹齢1200年の御神木

       

      (鬼は一体何者?)

      では、鬼と呼ばれたのは、一体何者だったのでしょうか?

      伝説の基には多くの場合、何かモデルがあります。

       

       

      鬼と呼ぶからには大柄で、逸話から判断するに鉄を扱える技術集団(たたら師)だったのではないでしょうか?

      実際、岩木山の西海岸である鰺ヶ沢に、製鉄の遺跡(杢沢遺跡が見つかっています。

      彼らは、津軽の人々にとって、元々は外来者だったけれど、津軽の地に製鉄の技術をもたらした、いわば恩人だったのではないでしょうか。だから、忌み嫌うのではなく、鬼を歓迎する風潮があったのではないでしょうか。

       

       

      木立の間から社殿が見えます。寺院建築のようにも見えます。

      実際、明治維新までの神仏習合の際には、十一面観音様が祀られていたため、いまでも津軽三十三観音の参拝者が来るそうです。

       

       

      津軽でのオフでの生活を彩ってくれた、鬼伝説の思い出でした。

       

      熊野宮(弘前市種市熊谷)の鳥居の鬼こ

       

       

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      #津軽 #弘前 #金木 #鳥居 #鬼 #鬼伝説 #別人28号 #巌鬼山神社 #十腰内 #鬼沢地区 #鬼神社 #岩木山神社 #岩木山山頂 #下居宮 #製鉄 #たたら師 #鰺ヶ沢 #製鉄の遺跡 #杢沢遺跡 #神仏習合

       

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      | 弘前りんご | 鳥居の鬼こ | 08:54 | comments(1) | - |
      津軽の鳥居の鬼こを再訪 _ 鬼が注連 (しめ) 縄で縄跳び遊び?(日吉神社 弘前市三和上池上53)
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        土曜日の朝、目覚めると見事な青空 (*^^*)

        思い立って、しばらくご無沙汰していた鳥撮りに出かけました。

        (そちらはあまりにたくさんの枚数を撮ったため、現像が追い付きません ^_^;) 後日改めて報告を)

         

        その帰りに、近くに鳥居の鬼がいることを思い出し、立ち寄りました。

        日吉神社です。鶴田町に近いけれど、行政区画としては弘前市です。弘前市もずいぶんと広いですね。

         

        RXS01720.JPG

         

        前日までとは打って変わって、快晴。朱塗りの鳥居も青空を背景に映えます。

         

        鳥居の鬼は、と言いながら、ここの鬼の居場所は鳥居ではなく、社殿の軒下です。

        宮司さんは常在されておらず、そのためか、以前は鬼も社殿内に置かれて鍵がかかっていて、初めて訪れたときは見ることが叶わなかったものです。

        その後、手入れをされて、軒下に置かれるようになったのが、3年前の事。

        http://kitamahokif.jugem.jp/?eid=1973(3年前のブログ記事)

         

        RXS01722.JPG

         

        太い梁の上にある蟇股の前に、鬼はいました。

        新しくなったしめ縄で縄跳びをしているようにも見えなくもない、ひょうきんな態勢。

         

        よく見ると、3年前に訪れたときより、一層体の赤い色が鮮やかになっています。目の周りの隈取も鮮やか。

        あれからさらに塗り替えられたんでしょうか。

         

        RXS01724.JPG

         

        その表情は、睨んでいるようでもあり、歯を食いしばって我慢しているようでもあり、色んな表情を見せてくれます。

         

        久しぶりに旧友と会った気分でした (*^^*)

         

         

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        #津軽の鳥居の鬼こ #弘前市三和上池上 #赤い鬼 #軒下 #縄跳び  

         

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        | 弘前りんご | 鳥居の鬼こ | 23:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
        津軽の鳥居の鬼この再訪_弘前編(4)_弘前市石川八幡宮
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          この土曜日、弘前市の石川中学に用事があった家人を送ってきたついでに、近くの石川八幡宮を再訪しました。もちろん、鳥居の鬼を見るためです。

           

           

          珍しく、この日は快晴。

           

           

          石川八幡宮からは岩木山がきれいに見えました。

           

           

          当然のごとく、境内は見事に雪に覆われていました。

           

           

           

          ただ、氏子さんたちが参道を除雪してくれているようで、あまり苦労せずに目的の鳥居にたどり着けました。

           

           

          ここの鬼は、前から見ると、化粧まわしのようなものをまとっていて、目が萌黄色というのが特徴です。

           

           

          後ろから見ると、中腰になって貫の上に立ち、肩で島木を支えています。

           

          鬼こがいるのは二の鳥居で、一の鳥居はこちら。

           

           

          なかなか立派な鳥居です。

          前回来たときは吹雪いていて、全く違った雰囲気でした。

           

          (2014年3月撮影)

           

          また違う季節にまた来てみたいですね。

           

          | 弘前りんご | 鳥居の鬼こ | 06:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
          鳥居の鬼もリニューアル 2 (*^^*) _ 日吉神社 (弘前市三和上池上)
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            先日、金木の立野神社の鳥居の鬼が、華麗に変身(リニューアル)されている事を紹介しました。

            しかし、他にもありました。

             

             

            弘前市三和上池上53の日吉神社。

            尤も、ここの鬼は以前は本堂の中に安置されていて、そこには鍵がかかっていて、宮司さんも不在で見ることが叶わなかったものです。

            それが、彩色され、鳥居ではなく拝殿の軒先に上がったと聞いて、再度訪れた次第です。

             

             

            朱塗りの一、二の鳥居をくぐると、石の三の鳥居が出迎えてくれました。

            その奥に趣のある拝殿が。よく見ると、たしかに赤い鬼がいます。

             

             

            以前は赤い色が剥げ、木地がでていたものを、朱に塗られ、目も隈取されたようにはっきりと見えます。

            これで見ることができた鳥居の鬼は38体に成りました (*^^*)

             

             

            この神社への道の途中に弘前市種市熊谷の熊野宮があり、道に面した一の鳥居の大きな赤い鬼に再会することもできました。

            なんだか哀愁を感じさせる姿です。

             

             

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            #津軽の鳥居の鬼 #鶴田町 #日吉神社 #赤い鬼  

             

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            | 弘前りんご | 鳥居の鬼こ | 07:41 | comments(0) | trackbacks(0) |
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