弘前りんごの北のまほろば

司馬遼太郎の”街道をゆく”のタイトル”北のまほろば”に魅せられて、本州最北端の県にやってきました。日々見聞きしたこと、感じたこと、考えたことなどをつれづれなるままに綴ります。
建築界の水木しげる?_伊東忠太
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    岩木山神社

     

    神社と言うのは古いもの、という先入観があって、その設計者がいる(わかっている)なんて思ったことがなかったのは不覚でした (^_^;)

    奈良の橿原神宮、平安神宮、そして東京のあのユニークな築地本願寺や、今色々と話題の靖国神社、広大な敷地に佇む明治神宮、そして湯島聖堂などなど。有名所の神社建築が一人の建築家によって設計されていたとは。

     

    伊東忠太(wikipedia)

     

    その建築家の名は、伊東忠太。米沢に生まれ、東京帝国大学建築科を卒業しました。

    近代建築学を学んだ人は大抵欧米に留学するのですが、彼は日本の建築のルーツを知るため、中国・インド・トルコをめぐりました。

     

    そして彼の建築に欠かせないものが、幻獣。実在しない動物の装飾が実に効果的に使われています。

     

    (Travel book より)

     

    (Travel book より)

     

    それにスポットをあて、彼の建築を語った本が、伊東忠太動物園(藤森照信 編)

     

     

    神社と幻獣の取り合わせ、実に面白いですね。

    建築界の水木しげるのようです。

     

    | 弘前りんご | 建築 | 06:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
    現代建築家のいわば始祖と言える、アンドレア・パラディオ。
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      (アンドレア・パラディオ 1508年11月30日 - 1580年8月19日 wikipedia)



      建築の設計図を平面に書くというのは、今では当たり前ですが、このイタリアの建築家アンドレア・パラディオが始めました。それまの彫刻家や芸術家が関わった建築の場合、それとは違ったものでした。したがって、彼がいわゆるプロの建築家の始祖と言えるでしょう。



      なぜ唐突に、建築の全く素人の私がこんなことを書いたかというと、彼の設計のスタイルが、生物の進化の機序と本質的に共通する点があると知ったからです。








      どういうことかというと、彼の設計スタイルは、建物全体の輪郭(平面図上で)をあるルールに従って分割して行き、最終的に個々の部屋を決定するという手法です。もちろんそれ以外の簡単なルールがあって、窓をどの向きにするかとか、分割比率を2分割なら1:1、3分割なら1:2:1と言ったものを適宜組み合わせることで、無限の最終設計図が出来上がります。







      そのアルゴリズムをコンピュータに覚えこませ、設計させた所、細部は異なっても、まさにパラディオ風の建物が設計できたそうです。



      一方、方向は逆(分割するか、組み上げてゆくかという点で)でも、生物も環境に適応した種を作り出すため、例えば蛋白分子も、RNA分子も、基本のパーツのいろんな組み合わせを試行し、最適なものを見つけ出すということをやっています。そういう点で人による工学も、生命の基本も共通点があると言えますね。



      | 弘前りんご | 建築 | 15:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
      完成に間に合うかも。長生きしなくっちゃ。
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        (サグラダファミリア教会 wikipedia)

        石でできた聖書といわれる、ガウディのサグラダファミリア。





        (wikipedia)

        それは建物の外壁を、聖書のエピソードを表す彫刻で埋め尽くしているから。



        (完成予想図 サグラダサファミリア教会公式発表)

        ”神は完成をお急ぎではない”という彼の言葉通り、推定工期およそ300年。完成予定が2100年以降と言われ、自分が生きている間に完成を目にすることが無いなと思っていました。

        完成までにそんなに時間がかかる理由ですが、そもそも、ガウディの元々の設計図が失われたこと。残された写真やその他の資料を基に、可能な限りガウディの考えに沿った設計図を作りながらのため、時間がかかるというわけです。

        ところが、なんとつい最近発表があり、画期的な工法の導入によって、工期が100年も短縮され、12年後の2026年に完成する言うではないですか (^_^;)

        その技術としては、まずIT技術の進歩による設計の飛躍的高速化。
        次に建築技術、建築機器の進化。
        さらには、観光客の激増から建築資金調達が容易になったこと。




        いずれにしても、天才ガウディの思いが固まった建築が我々の目の前に、その全貌を表すのも、あと12年。かえって待ち遠しいぞ!(^_^;)
         
        | 弘前りんご | 建築 | 06:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
        重文の保存修理ってどんな感じ? 弘前東照宮本殿
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          建国記念日の2月11日に、重要文化財に指定されている弘前東照宮の本殿保存修理の現場見学会に行ってきました。市の財産ということは市民の財産でもあるわけで、市民にその点の理解を得る意味でも、こういう催しは是非どんどんやっていただきたいですね。



          天気が心配されましたが、回復しました。





          到着した時は、見学会会誌10分前でしたが、既に何人も見学者が集まっていて、関心の高さが伺われました。







          市教育員会の方から、工事の内容・現状について説明があったあと、ヘルメットと手袋を付けて覆屋の中に。





          真新しい柿葺の屋根を間近に見ることが出来ました。こういった機会はなかなか無いので、ワクワクしました。流れるような見事な曲面で構成された屋根の美しさに、暫し見とれていました。









          ただ見学するだけでなく、柾目の薄板を厚手の板から剥いで作ったり、金箔を貼ったり、柿葺の柾目の板を木釘で打ち付けたりする作業などを、実際に模擬体験することが出来ました。


          大屋根の上での、実際の作業(もちろん職人さん)



          木釘を打つのは意外に難しく、何度か曲げる失敗のあと、ようやくまっすぐ打ち付けることが出来ました。(中央下辺りに黒っぽい点で見えるのが、成功したもの ^O^)



          文化財の保存と維持には、多くの人の努力がベースに合って成り立っている、ということを実感できたひとときでした。
           
          | 弘前りんご | 建築 | 06:02 | comments(0) | trackbacks(0) |
          新しくなった弘前市民会館、音も新しくなった?
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            面白い催しがありました。改修された弘前市民会館の音の響きを確かめる会といえばいいでしょうか?

            題して“前川建築の多彩な響きの堪能”

            第一部 『内部見学会』(自由見学)

            第二部 『建築講演会』(市民会館リニューアルと前川建築)
             この建物を設計した建築士 前川國男の建築設計事務所所長である橋本功さんによる、改修の理念と実際といった内容の講演。

            第三部 『ギター演奏会』(前川建築とギターの旋律)
             そして、ギタリスト2人(ともに弘前出身の池田宏里氏、佐藤弘和氏)が館内を移動して演奏して、響きの変化を楽しむコンサート。




            仕事の関係で、講演の少し前に会場である市民会館に到着。内部をくまなく見る時間は残念ながらありませんでした。


            ほどなくして、橋本さんの講演が始まりました。



            文化遺産としての建物の価値を損なわず、現実に使う人々に快適な環境を提供するうえでの苦心をいろいろと聞くことが出来ました。

            講演の最後に緞帳が下されました)



            たとえば、緞帳は京都西陣織。当時の織り方を踏襲して、棟方志功のオリジナルの価値を損なわず、傷みを修復して鮮やかな絵を復元させました。



            また、快適性では、例えば座席を新しいものに変えたのですが、単に幅を広くし、すわり心地も良くするだけではなく、ファブリックの下に音を収集しにくくするための合成繊維を入れて、このホールの持つ音響性能を低下させることを防いだそうです。

            そしていよいよ、場所による音の違いを聴き比べることに。





            まずはホワイエ。改修後の試みとして、ホールだけでなくホワイエも演奏スペースとして貸し出す計画があるとか。それによって安価に演奏会場を借りることが出来るようになるようです。端ではなく、少し中央の方に移動すれば、なかなかいい響きが得られるように感じました。

            次は大ホール内のいろんなところでの音を聴き比べ。







            離れてみたり、後ろ向きに演奏してみたり、舞台の前の端に腰かけてみたり (^_^;)



            やはり舞台の上がギターの生音ではなく、ホールの持つ響きが加わった麗しい音になるという、予想された結論に。しかし、今回の試みはホールの音響特性を知るうえで面白いと思いました。

            そして、舞台の上でのミニコンサート。



            新しくなった照明装置(LEDだとか)は自在に舞台上に色空間を作り出し、演奏を盛り上げてくれました。改修前と厳密に音を比べたわけでもないので、えらそうなことは言えませんが、今日聴いた音は、私には大変好ましいものに思えました。

            今後、プロ・アマを問わず、この音の良いホールを生かす演奏、企画が続くことを願っています。


            | 弘前りんご | 建築 | 08:43 | comments(0) | trackbacks(0) |
            松江城よ、何をやっちまったんだ。
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              降格人事とくれば、何か大きな失敗をやったんだろうと、思いますよね。お城もそうなんでしょうか。

              (wikipedia)

              島根県松江市にある松江城は、現存12天守の一つ。その美しい姿もあって、戦前(昭和10年)に国宝に指定されました。しかしその15年後、重要文化財に指定が変わりました。何があったんでしょうか?
              実は、戦前の国宝保存法でいうところの国宝とは、現在の文化財保護法の重要文化財に相当します。したがって、戦後に新法に代わる際に、戦前の国宝は一律に重要文化財に移行し、そのうち特に重要なものを、同じ名前ながら格上の国宝にしたわけです。

              (wikipedia)

              しかし納得行かない松江市はその後ずっと、松江城の国宝化を願い、「松江城調査研究委員会」や「松江城を国宝にする市民の会」を立ち上げて活動して来ているようです。

              (wikipedia)

              考えてみるに、松江城は他の国宝の城に引けを取らない魅力を持っていますね。
              まず
               1.創建年の古さが4位、
                (ちなみに、1位 犬山城、2位 彦根城、3位 姫路城、
                 5位 松本城、以上すべて国宝)
               2.高さが3位
                (1位 姫路城、2位 松本城、以上国宝、
                  松本城との差は2.8m)
               3.延床面積が2位
                (1位 姫路城、3位 犬山城、いずれも国宝で、
                  姫路城との差は20%程度、一方3位のほぼ倍)
               4.天守閣の上にあるしゃちほこの大きさが1位
                  (このデータは、”城下町に行こう” から)
              だということです。

              もちろん、肩書で値打ちが決まるというのは本末転倒でしょうが、逆にその値打ちにふさわしい評価を与えるべきではあるでしょう。

              | 弘前りんご | 建築 | 06:27 | comments(4) | trackbacks(0) |
              やっと改修された東京駅を見ることが出来ました。
              0
                復刻ともいうべき改修が施されたJR東京駅。
                いつも通過するばかりで、きちんと外観を自分の目で見たことがありませんでした。今回の東京出張で、新幹線に乗り込むまでに時間があったので、駅から外に出て観てみました。


                辰野金吾が設計した当初の姿は、東京大空襲で消失し、その後3階建てが2階建てに、ドームはない、台形のものになっていました。

                改修前の北口

                しかし老朽化で改修する事になった際、外観は最初の姿を復元する(ドームを復活)こととなりました。もちろん最新技術が隅々に生かされています。





                ステーションホテル入り口

                できることなら、やはり全貌を見たいですよね。


                そこで駅前の新丸の内ビルに上がって少し高いところから写真を撮りました。
                やはり美しいですね。背後に立つ様々な高層ビルに決してその存在感は負けていませんと言うより、優っています。

                丸の内中央口正面の遊歩道

                それにしても、東京駅前丸の内の一等地に、こんな広大な空間を遊歩道とするなんて、なんと気前のいい事。



                やはり夏休みということでもあり、家族連れが多かったですね。
                短いですが、駅周辺30分ほどのぶらタモリを体験しました (^_^;)

                | 弘前りんご | 建築 | 06:59 | comments(2) | trackbacks(0) |
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