弘前りんごの北のまほろば

司馬遼太郎の”街道をゆく”のタイトル”北のまほろば”に魅せられて、本州最北端の県にやってきました。日々見聞きしたこと、感じたこと、考えたことなどをつれづれなるままに綴ります。写真、音楽、そして本好き(万葉集)なアラ還です。
日本文化における伝統とはなんだろうか? _ 茶道の歴史に見る変遷
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    非日常(戦争、殺戮の場)から日常(平和、家族や仲間との交流の場)に戻る際に、いわば一旦リセットする手段として、茶の湯を嗜んだ戦国武将たち。

    それに形を与えることで、茶道を確立したのが千利休。今のはやりの言葉で言えば、セルフ・ブランディングに成功したということになるのでしょうか ^^;)

     

    千利休像 長谷川等伯 春屋宗園賛 (wikipedia)

     

    彼の簡素を旨とするわび茶(草庵の茶)が受け入れられたのは、リセットするのに適しているからだったのでしょう。豪華絢爛なものを好んだ秀吉と、次第に対立するようになったのは、当然のことだったのかもしれません。

     

    利休好みと言われた、黒楽茶碗(俊寛)〈長次郎作/〉(文化遺産オンラインより)

     

    その高弟である古田織部は、秀吉・家康によって中央集権が整っていく中で、いわば閉塞感に抗うように自由闊達な茶の湯(へうげる「ひょうげる」ものに美、意味を見出す)を確立しました。変なもの、秩序をあえて破るものに美を見出しました。その彼が次第に秩序を重んじる徳川幕藩体制の中で浮いた存在になっていったのも、ある意味当然の帰結だったのでしょう。

     

    古田重然(織部)像(大阪城天守閣蔵)

     

    古田織部美術館蔵

     

    その後の茶の湯はどうなったのでしょうか。

    茶をたて、飲む、という短い時間の中に、永遠の時間を感じ取り、単なる様式以上の、自分を見出す精神的な営みとした、これら先達に比肩する新たな潮流というのは今の時代にあるのでしょうか? お金を積むことで ^^;)、もらう免状にはそのような精神性が宿るはずもないでしょうけれど。

     

    * 二年前のブログ記事の改訂版です。

     

     

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    #文化 #護る #お茶 #千利休 #豊臣秀吉 #徳川家康 #古田織部 #ひょうげもの

     

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    | 弘前りんご | 美術 | 23:43 | comments(0) | trackbacks(0) |
    アメリカの光と影を見事に描いてみせた、エドワード・ホッパー。今日は彼の命日です。
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      アメリカの絵画に開眼したのは、エドワード・ホッパーの”ナイトホークス”を見てからでした。
      今日は、その彼の命日。


      (Edward Hopper  1882年7月22日 -1967年5月15日 wikipedia )

      アメリカがヨーロッパ絵画の追随であった中で、彼がそこから一歩も二歩も抜け出し、まさにアメリカの絵画というものを始めたと言っていいかと思います。

      具象画ではあるのですが、その描かれた対象の向こうに、強くストーリーを語らせる画法。
      ナイトホークスのように、登場人物がたとえ複数いても、みんなそれぞれが孤立しているように見えて、大都会の孤独というものが強く感じられます。

      アメリカの栄光とその対極にある影の部分を、見事に描き出しているといえるのではないでしょうか。

       

       

      *3年前のブログ記事の改訂版です。

       

       

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      #エドワードホッパー #アメリカ #画家 #アメリカの光と影  

       

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      | 弘前りんご | 美術 | 16:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
      今年もやってしまった! ^^;)昨日5月1日は円山応挙の誕生日 (^_^;)(しかも旧暦だし ^_^;)
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        先日の西宮市立大谷記念美術館での呉春の展覧会のときに、呉春が影響を受けた同じ京都で活躍した画家、円山応挙に触れましたが、そのときに誕生日が近いことに気づかなかったのは不覚でした。2年前と同じことをやってしまいました。

        http://kitamahokif.jugem.jp/?eid=2915

         

        昨日、5月1日は新しい元号の初日ということで、そちらに気を取られていたのですが、円山応挙の誕生日でした。

        但し、タイトルに有るようにそれは旧暦で、今年は新暦の6月3日にあたります。

        いちいち旧暦の、というエクスキューズをしないといけないのもなんですが、なにより旧暦の何日って、今年はいつだ?と考えなくてはいけないのが面倒ですよね。

         

        そんなときに便利なサイトが有りましたので、今回のブログのプラスワン情報としてお教えします (*^^*)

         

        六曜・月齢・旧暦カレンダー

         

        旧暦だけでなく月齢なども知ることが出来てとても便利です。

        さて、このあとは、2017年のブログの再掲になります。

        あの円山応挙が始祖と言われる、足のない幽霊の絵。

        彼の亡くなった奥さんを描いたと伝えられていますが、ここ弘前の久渡寺にあって、旧暦の5月18日に1日限りで公開されます。

        今年はいつかって?

        上の旧暦カレンダーで、是非ご確認下さい (*^^*)

         

        *****************************************************

         

        近代日本絵画の一大潮流、四条円山派の始祖である、円山応挙。

         

        円山応挙(享保18年5月1日(1733年6月12日)- 寛政7年7月17日(1795年8月31日)、wikipedia)

         

        狩野派、琳派の作風に、写実的な描写を取り入れた独自の画風を確立し、現代に続く京都画壇(竹内栖鳳など)の礎を築きました。

         

        藤花図(根津美術館)

         

        この絵のように、幹の部分は水墨画の一筆で描く手法を取りながら、藤の花の部分は精緻な描写をしています。

         

        著名な弟子として、呉春や長沢芦雪など、いずれも独特の画風を持っています。

        円山応挙自身が、弟子に自分のやり方を押し付けたり制約したりしない、自由な雰囲気を持っていたのでしょうか。

         

        応挙は京都から出ること無く、そこで一生を過ごしましたが、どういうわけか京都から遠く離れたこの弘前に、彼のいわくつきの作品が残されています。久渡寺の幽霊の絵です。

         

        http://kitamahokif.jugem.jp/?eid=1119

         

        なんでも奥さんをモデルにしたとか。そして日本の幽霊に足がないのは、この絵が始まりだそうですね。

         

         

        この絵は、今年も妻の命日である旧暦の5月18日にのみ、公開される予定です。

         

        (*)昨日は寝ぼけ眼で更新したので、この内容を1日にアップすべきであったのをうっかり忘れてしまったことは内緒です (^_^;)

         

         

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        #円山応挙 #誕生日 #妻の命日 #幽霊画 #旧暦

         

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        | 弘前りんご | 美術 | 12:17 | comments(0) | trackbacks(0) |
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