弘前りんごの北のまほろば

司馬遼太郎の”街道をゆく”のタイトル”北のまほろば”に魅せられて、本州最北端の県にやってきました。日々見聞きしたこと、感じたこと、考えたことなどをつれづれなるままに綴ります。
今日7月23日は、女流日本画家、小倉遊亀の命日
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    小倉 遊亀(おぐら ゆき、1895年3月1日 - 2000年7月23日、wikipedia)

     

    小倉遊亀は上村松園と共に、日本を代表する女性画家で、105歳と大変長命な方でした。105歳と言えば先日亡くなられた日野原重明さんも同じ年齢でしたね。

     

    滋賀県大津市で生まれ、奈良女子高等師範学校(現在の奈良女子大学の前身)の出身。人物画、静物画を得意としました。女性として初の日本美術院理事長になるなど、文字通り女性画家のトップランナーでした。

     

    O夫人坐像

     

    小倉遊亀回顧展(滋賀県立近代美術館)

     

    しかし、日本画家というものの、たとえばこの2作品を見れば、明らかに西洋の絵画の影響を強く受けていて、大変モダンな作風であることがわかります。

    そしてその創作意欲は、無くなる直前まで絶えることがなかったとのことです。

     

    | 弘前りんご | 美術 | 06:14 | comments(0) | trackbacks(0) |
    三拍子そろった?美術館_国立西洋美術館
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      美術館を訪れる楽しみは色々ありますが、ここ国立西洋美術館は常々3つあると思っています。

      もちろん、折々に開催される企画展、特別展の内容の高さ、充実度は言うまでもないですが、あと2つ。

       

       

      一つは建物の魅力。あのル・コルビジェ設計の魅力も大きいです。

      彼の世界に点在する作品群がまとめて世界遺産に指定され、ここ国立西洋美術館もその中に含まれました。美術館の一角に、彼のこの美術館設計の理念、完成までの苦労の軌跡を知る展示が行われています。素敵な絵にふさわしい空間を提供してくれるというのも、よい美術館の条件でしょう。

       

      そして最後の一つは、常設展の充実。言い方を変えれば所蔵品のレベルの高さと量の豊富さ。

      実はこの美術館では、特別展に入場するともれなく(^_^;) 常設展にも入場できます。

       

      常設展示室 エントランスホール

       

      そして寄託作品を除くすべての作品が写真撮影可能なのもうれしいですね。気に入った作品の思い出のよすがを、例えばスマフォに置いておけます。

       

      そのコレクションの中心となるのが、松方幸次郎の松方コレクション。

      このコレクションは、川崎造船の社長となった松方幸次郎が、大正初期から昭和初期に掛けて集めた作品です。

       

      今回特に印象深かった作品としては、

       

      セガンティーニ ”羊の剪毛”

       

      ジョン・エヴァレット・ミレイ ”アヒルの子”

       

      ジャクソン・ポロック ”ナンバー8,1951 黒い流れ”

       

      ホアン・ミロ ”絵画”

       

      ロダン ”私は美しい”

       

      入れ替えもしているようなので、行くたびに新しい魅力的な作品と出会えますよ。

      皆さんも是非お運びください。いまはアルチンボルド展をやっています。

       

       

      | 弘前りんご | 美術 | 06:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
      プレ・ポスト班会議の楽しみ (^_^;)
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        年二回の班会議出席。会議そのものは早朝からなので前日に東京入り。

        東京のメジャーな美術館は金曜日に8時頃まで開場しているので、ホテルにチェックインする前に寄ることにしています。

        そして翌日、会議が午後に終わったら帰るだけなので、土曜日ということもあって、最終便にしてその合間にもう一つ。地方にいるとなかなかこれと言った美術展がやってこないので、こう言う機会を最大限に活用しています (^_^;)

         

        今回は、前日に国立西洋美術館でのアルチンボルド展、そして帰弘前に三菱一号館美術館でのレオナルド X ミケランジェロ展。

         

         

        目に染みる青空に、アルチンボルドの代表作 ”春”と”夏”が鮮やかに。

         

         

        入口前には、晩年の作の ”四季” これ一枚に四季の要素が盛られ、自身の晩年の自画像とも言える作品になっています。

         

        彼の数多くの作品と、関連する作品が一同に展示され、実に見ごたえがありました。

        そして、なぜ彼のこの奇想天外な作品を残したかという疑問に対する、一つの回答がえられました。

         

        そして、帰弘前に三菱一号館美術館で、レオナルド X ミケランジェロ展。

         

         

        美術館の周りは緑の多いプロムナードになっていて、そこには勢い良く霧が吹き出していて、涼が得られるようになっていました。

         

         

         

         

        エントランスには、二人の素描の代表作2つが並んでいます。

        一つは、レオナルドの”岩窟の聖母”の大天使ガブリエルのもととなった、肩越しに振り返る女性の顔。

        もう一つは、ミケランジェロの”レダと白鳥”のレダのプロフィール。

         

         

        展示されていたのは、二人の数多くの素描。

        画家と彫刻家という違いはあっても、どちらも基本は素描であるという考えであったことがよくわかりました。そして、特にレオナルドの素描の見事さに目を奪われました。

         

         

        最後に、ミケランジェロの未完の彫刻、十字架を持つキリスト(ジュスティにアーニのキリスト)が一室に展示され、撮影可でした。やはり彼は最後まで彫刻家であると自負していたのですね。

         

        今回の展示を見ての感想は、やはりミケランジェロは彫刻に、レオナルドは絵画にそれぞれ類まれなるものを残したということ。ただ、そのベースに素描が重要な役割を果たしていたことは、今回の展示で納得させられました。面白いのは、その素描もそれぞれの特徴の違い(彫刻的、絵画的)が如実に表れていたのも大変興味深かったです。

        そして、いつもながらに三菱一号館美術館の企画の面白さに感心させられました。

         

        以上、出張前後の慌ただしい観覧となりましたが、おかげさまで、大変目の保養になりました (*^^*)

         

        | 弘前りんご | 美術 | 06:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
        彫刻家ミケランジェロの道標、ピエタ
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          ミケランジェロは時の最高権力者である教皇の強制によってフレスコ壁画を描くことがあっても、あくまで自身を彫刻家と考えていました。

           

          ミケランジェロ・ブオナローティ(wikipedia)

           

          彼の名声を確立し、彼の作品の中でも最高傑作のひとつと考えられる、サンピエトロのピエタを完成したのは、彼が23歳のころ。

           

          サン・ピエトロのピエタ(wikipedia)

           

          聖母マリアがイエスの体を抱く構図です。この作品がミケランジェロによるものであることを疑ううわさが立ったため、この作品に自身のサインを入れました。のちに一時の感情に流されたこの行為を恥じた彼は、以後作品にサインを入れることはありませんでした。

          この作品は何度も損傷を受けています。

          いずれも精神に異常を来したものが、この作品の美しさを妬んだりして起こした事件です。

          そのたびに修復されて、現在に至っています。

           

          実は、ミケランジェロはこののち更に3体のピエタを製作しています。

           

          フィレンツェのピエタ(wikipedia)

           

          2作目はフィレンツェのピエタ。

          これは彼自身の墓標とするために制作したと伝えられています。

          中央にイエス、後ろにニコモデ、左がマグダラのマリア、そして右が未完成のマリア。

          途中で製作をやめた理由は諸説があり、はっきりとしません。

           

          3作目はパレストリーナのピエタ

          他の三作と異なるのは、その形状がレリーフ(浮彫)であること。

          1939年まで、パレストリーナのサンタ・ロザリア聖堂内に放置されていました。

          作品はすでにルネサンスの古典的な形式を逸脱したものになっています。

           

          ロンダニーニのピエタ(wikipedia)

           

          そして4作目はロンダニーニのピエタ。彼が手掛けた最後の大理石彫刻作品です。病に倒れるまで掘り続けたといわれています。

          まるで近代の彫刻家ロダンの作品を彷彿とさせますね。

          そして構成は、第一作のイエスと彼を抱くマリア(というより、イエスがマリアを背負っているように見えますが)に回帰しています。

          やはりミケランジェロは最後を彫刻家として、そしてピエタを最後の作品として終えました。

           

           

          | 弘前りんご | 美術 | 06:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
          フェルディナン・シュバル、彼にとって生きることは戦いだった。
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            彼は郵便配達人でした。

            来る日も来る日も、村の家々に郵便を配達するため、ひたすら数十キロを歩く毎日。

            いろんな夢を思い描く以外にすることがあるだろうか、そのような毎日で。というのが彼の言葉。

            配る郵便物の中に時折入っている異国の風景を描いた絵ハガキなどを見て、自分も旅する夢を描いていたとのことです。

             

            そんな普段と変わらぬある日、道中にあった石に躓いた彼は、その石の形の面白さに気持ちを奪われてしまいました。それからというもの、配達の道すがら、面白い形をした石を見つけてはポケットに入れて家に持ち帰るのが日課に。また大きな石なら、帰宅後改めて荷車で取りに行きました。

            そうして集まった膨大な石を今度は積み上げてゆきました。30年も掛けて出来上がったのが、シュバルの理想宮

             

             

            芸術や建築の教育も受けていない小学校出の彼は、全く独力で、この壮大で摩訶不思議な建物を作り上げたのですが、そのエネルギーはどこから出てきたのか。

             

             

            最初の妻を亡くし、二度目の妻と結婚しますが、その間に授かった娘は15歳で先立ちます。

            そして二度目の妻も亡くしてしまいます。次々と家族を失い、天涯孤独となった彼にとって、この建物を作ることが生きることだったようです。そしてこの理想宮に妻と二人入る墓を作ろうと、一層制作に励みました。しかし、何度願い出ても市から墓にする許可が居りませんでした。

            やむなく墓地の中に、この理想宮より規模の小さいものを立てて、それを墓にしました。

             

            彼の死後、様々な文化人や芸術家がこの作品を称賛し、ついにはフランスの重要文化財に指定されるにいたります。

             

            | 弘前りんご | 美術 | 07:27 | comments(0) | trackbacks(0) |
            今日7月10日はジョルジョ・デ・キリコの誕生日
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              この ”街の神秘と憂鬱”と言う作品をご存知でしょうか。

               

              ジョルジョ・デ・キリコ ”街の神秘と憂鬱”(1914年)

               

              この絵の持つ既視感、何とも言えない、なつかしいような、でもなぜか不安をももたらす感覚。

              それを絵画のジャンルで活かした(?)画家が、ジョルジョ・デ・キリコ。

              彼はギリシャでイタリア人の両親の子として生まれました。

               

              ジョルジョ・デ・キリコ(1888年7月10日 - 1978年11月20日、wikipedia)

               

              古代ギリシャの彫刻や建築を題材にした絵を書いていたのですが、既にその世界観は他の画家とは違う独特のものでした。そのうち詩人アポリネールに見出され、注目を集める存在となります。

              写実的でありながら、そこに描かれる世界は現実のものではない幻想的な、いわゆるシュルレアリスムの絵画でした。

               

              その後、自身の作風を批判され、今一度絵画を学び直すべく努力し、古典的な作品を書くようになりますが、晩年再び幻想的な絵の世界に戻ってきました。

               

              その彼を、かのピカソは最も恐れ、ダリは憧れたといいます。

               

              | 弘前りんご | 美術 | 06:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
              日本近代洋画の誕生_弘前市立博物館特別展
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                一昨年、横浜の学会に行った際に、神奈川県立博物館にて五姓田義松と出会い、日本の近代洋画の歴史に興味を持ちました。

                 

                美術展ポスター表面

                 

                美術展ポスター裏面

                 

                今回、五姓田義松のヨーロッパ留学時代に描いて、フランスの画壇で高い評価を受けた作品”人形の着物”(このポスター表のメインの絵)も含めた、”日本近代洋画の誕生”という特別展が弘前市立博物館で開催されたので、見に行ってきました。

                 

                作品の多くは、山岡コレクションのもの。

                山岡コレクションとは、ヤンマーの前身である山岡発動機の創始者である山岡孫吉の集めた絵画のコレクションで、現在は笠間日動美術館に収蔵されています。

                 

                驚いたのは、江戸後期(18世紀)にすでに西洋の遠近法などの技法を取り入れた絵を、円山応挙や司馬江漢が描いていたこと。

                 

                そして、高橋由一の作品がやはり魅力的でした。中高の美術の教科書、副読本には必ずと言っていいほど載っていた鮭図(ポスター裏面右上)、そして鯛図(上記ポスター表面の下段、右から3枚目)。

                 

                いずれも、近代洋画の発展を担ってきた画家たちの戦いの軌跡ともいえるものですが、個性的で魅力的な作品でした。

                 

                | 弘前りんご | 美術 | 06:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
                ミケランジェロはお好きですか?
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                  サンピエトロのピエタ(ミケランジェロ、wikipedia)

                   

                  ダビデ像、モーゼ像、システィーナ礼拝堂の天井画「天地創造」、祭壇画「最後の審判」。

                  いずれも他に類を見ない傑作ぞろい。

                   

                  ミケランジェロ・ヴオナローティ(wikipedia)

                   

                  しかし、私はミケランジェロの作品の中では、このサンピエトロ大聖堂に置かれた、ピエタの像に何にもまして心惹かれます。

                  彼の作品の実物を初めて見たのがこれだったという思い入れもないではないですが。

                   

                  ミケランジェロと法王の確執を描いた映画 ”華麗なる激情”

                   

                  やはりどこまでも彫刻家でした。天井画、祭壇画の依頼を何度も断り続け、それでも依頼主の法皇らが権力をもって有無を言わさずこれらの作品を彼に書かせました。

                  いやいやながら彫刻ではなく絵画の仕事を始めたのですが、そこは職人魂、いや芸術家魂が燃えたのでしょう。

                  そしてやはり、そこで描いた絵は伝統的な画家の描き方ではなく、彫刻家ならではのものだったようです。そのおかげで他にはない唯一無二の作品へと昇華しました。

                   

                  で、ピエタに話を戻しますが、彼は彫刻の素材を大理石としていました。しかし、表面の仕上げ方を変えることで、まるで彩色したかのような質感を出しています。特にこのピエタでそれが顕著です。

                  そしてなにより、彼が唯一作品にサインをしたのがこのピエタでした。それだけの思い入れが彼にもあったのでしょう。

                   

                  | 弘前りんご | 美術 | 06:32 | comments(0) | trackbacks(0) |
                  今日6月8日は、画家ミレーの誕生日
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                    今日6月8日は、画家ミレーの誕生日、と書くとあの落穂拾いや種まく人の画家ジャン・フランソワ・ミレーかと思う人が多いのでは?

                     

                    落穂ひろい(wikipedia)

                     

                    ジャン・フランソワ・ミレー(wikipedia)

                     

                    しかし、今日はそちらではなく、イギリスの画家ジョン・エヴァレット・ミレーの方。
                     

                    ジョン・エヴァレット・ミレー(1829年6月8日 − 1896年8月13日)

                     

                    あのオフィーリアの死という、詩情あふれる絵の作者で知られていますね。

                     

                    オフィーリアの死(ジョン・エヴァレット・ミレー、wikipedia)

                     

                    彼はラファエル前派を結成したメンバーの一人。
                    ここで言うラファエルとは、イタリア・ルネサンスの巨匠で、聖母子像などで知られるラファエロ・サンティのこと。

                     

                    ラファエロ・サンティー(wikipedia)


                    西洋の絵画は、彼によって完成され、その後の画家の規範とされました。

                    その流れでいわゆる古典派そして絵画のアカデミズムが形成されるに至るのですが、時代の流れとともに、形骸化した面があります。ラファエル前派とは、ラファエロ以前のルネサンス初期の創造性豊かな絵画に立ち返れという批判的意味合いをもったものでした。そしてその後印象派と並ぶ19世紀絵画の一大潮流であった象徴主義へと流れてゆきました。

                    ただ、ミレーは、とある家庭の事情があって、次第にラファエル前派からは距離を置くようになり、晩年はアカデミー寄りの肖像画家として人気を博するようになりました。

                     


                     

                    | 弘前りんご | 美術 | 06:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
                    恣意性を排した創作とは_版画家 一原有徳
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                      いつも録画しては後で見ることの多い日曜美術館。

                      なかなか見る時間が取れないことが続き、HDDの空き容量が少なくなったときなど、たまにタイトルを見て、まあこれは見なくてもいいかと不遜な思いから、消してしまうこともたまにあるのですが (^_^;)

                       

                      一原有徳(NHK 日曜美術館より)

                       

                      先週の放送も、「人のやらないことをやる」というある意味使い古されたようなタイトル(失礼 ^_^;) と、不勉強で知らなかった名前、一原有徳から、危うく消してしまうところでした。

                       

                      しかし、版画ということで、ちょっと気になり見てみることにしました。そして、見終わったあとに、消さなかった事を祝いたい気分になりました。それはなぜか?

                       

                      古典から近代の美術は、描きたい表現したものが先にあり、それをどれだけ自分の思いに沿う形に表現できるかというものだったように思います。それに対してコンテンポラリーアートでは、アクションペインティングなど、偶然性による思わぬ表現との遭遇を期待して描くという手法が出てきました。

                      もちろんその中には魅力的な作品は数多くありますが、それに寄り掛りすぎて、作者の想いが伝わらない意図不明な作品になる危険性もあるのではないか、と思ってもいました。

                       

                      前置きが長かったですが、一原有徳に話を戻します。

                      一原は郵便局に勤めながら友人のすすめで、40代から油彩画を始めます。

                      そのためにパレット代わりに使っていた石版の上で、絵の具を油に溶かし混ぜるという準備をしていたとき、そこに見えた色形に強く惹かれ、紙に写し取って見たところ、魅力的な版画が出来ました。その時本人は知らなかったのですが、これはモノタイプという版画の手法です。版を彫ったりして制作する一般的な版画と違い、一回限りで二度と同じものを作れません。その一期一会的な製作に魅せられ、一原はモノタイプ版画にのめり込んでいったのです。様々なものを版材に用い、独自の表現を追求しています。彼はそれを実験と呼びました。

                       

                      モノタイプ銅版 『銅のメモ』(1976)より (神奈川県立美術館蔵)

                       

                      それが美術研究家 土方定一の目に止まり、海外に紹介されて、注目される版画家となります。この時50歳。しかし、それで留まらないところが、実験に没頭する研究者、あるいは求道者のような彼の真骨頂。自分でヘラを使って描いている限り、どうしても恣意的になる。それを排するにはどうすればいいか。

                       

                      銅版を腐食させる作業(NHK 日曜美術館より)

                       

                      腐蝕銅版 『RU 10』(1988 年)(神奈川県立美術館蔵) 

                       

                      彼は、金属製の版を化学薬品で腐食させつつ、バーナーで焼くことでそれを様々な形状になるように促進させてみました。

                       

                       

                       

                      あるいは紙版に真っ赤に焼いた金属を当てて焼いて、当てたところの周りにさらに炎の形状が自由に広がる。そういった手法を自ら確立していきました。

                       

                      そうやって、恣意性を排しつつ、作者の思いを表現するという、二律背反的な命題に答えるべく、独自の新たな表現方法を生涯に渡って追い求めて行ったのですね。

                       

                      | 弘前りんご | 美術 | 06:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
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