弘前りんご_新参者の宝塚日記

大阪から転勤で仙台8年、青森県弘前で21年暮らした関西人が、関西圏とはいえ、大阪とは違った土地の宝塚に住み、いわば新参者として暮らす中で、見聞きしたこと、思ったことをつれづれに書き綴って行きます。
今日、9月3日は、22世紀の未来からやってきたネコ型ロボットの誕生日 (*^^*)
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    ドラえもんとその仲間たち(高岡おとぎの森公園ドラえもんの空き地、wikipedia

     

    (世話の焼けるご先祖様)
    子供の頃はもちろん、社会に出た後も色々と(我が身が招いた?)不運によって、莫大な借金を抱え、その子孫にまで迷惑をかけることになったのび太。そんな悲惨な未来を変えたくて、のび太の孫の孫のセワシが、子守用ロボットとしてのび太のもとに連れてきたのが、22世紀型ネコ型ロボット、ドラえもん
    原作の設定ではそのドラえもんの誕生日が9月3日だとか。

     

    (ドラえもんの舞台)
    我々にちょっとノスタルジックな感傷を誘う20世紀後半(1970年代)を舞台に、22世紀の近未来からやってきた、必ずしも優秀というわけではないネコ型ロボット(何故ネコ型なの? ^^;)が、のび太少年を助けようとして引き起こすドタバタが毎回のストーリー展開。

     

    (ドラえもんのポケット)
    ドラえもんがポケットから取り出すひみつ道具。あったら便利だろうなと思わせる絶妙な機能の設定 (*^^*)
    それによってのび太に降り掛かった災難は一時的には解決するけれど、のび太が調子に乗って不適切に使い続けた結果、しっぺ返しを受けるというのが毎度のパターン。黄門様にしても、暴れん坊将軍にしても、この定型が息の長い人気の秘密の一つなのかも ^^;)


    SFでありながら、なんだか同時代的な印象を醸し出す設定がなかなか絶妙というところでしょう。

     

     

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    #漫画 #ドラえもん #藤子F不二雄 #のび太 #近未来 #SF #黄門様 #暴れん坊将軍

     

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    | 弘前りんご | テレビ | 06:48 | comments(0) | - |
    テレビドラマなんて、何度も見直すもんか?
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      (見直すんですよ、それが ^^;)
      これまでは、結構気に入ったドラマ(色んなジャンル)であっても、一度見たらそれでOKでした。

       

      ところが、昨年秋から今年前半に見たいくつかのそれは、2回、いやそれ以上、見直しました。
      それも時間が経ってではなく、放送時間に見て、録画をその直後に何度も見たのですから、変われば変わるものです。(勿論一回でもういいと言うドラマもありましたが ^^;))

       

      (何度も見直したドラマ)
      まず、リバーサルオーケストラ。多い回で、3−4回見たこともあったでしょうか。
      また、放送が終わった直後、一回から最終回まで、一日で一気見したこともあります(あほやね ^^;)

      その前にやっていた、NHKの舞い上がれ、その2つ前のカムカムエブリバディも、そこまでは行かなくとも、結構見直しました。

       

      (グレースの履歴)
      そんな何度も見返したい、心に残るドラマが、先週また一つ最終回を迎えました。

       

      NHKの日曜の夜にやっていた、"グレースの履歴"

      主人公(製薬会社で新薬開発している。滝藤賢一が演じる)は、突然の海外旅行先のバス事故で妻(尾野真千子)を亡くします。

      呆然自失であった夫は、ふと妻が残した赤いオープンカー、ホンダS800(妻が付けた愛称がグレース)に、奇妙な履歴が残っている事に気づきます。

      その履歴の意味を探るため、運転免許を取得し、その履歴通りの旅を始めるのでした。まさにロードムービー

       

       

      そのカーナビの履歴をたどって、妻が訪れた街(信州松本、滋賀の琵琶湖畔、四国松山、広島など)を訪ねます。
      そして、そこで出会った人々との交流で、自分が封印してきた過去、妻が抱えてきた思いを徐々に解き明かし、最後にその妻の強い、決意と自分への愛を知り、癒されると言うストーリー。全て妻が仕組んだ悲しくも愛おしい企み。

      何度見ても面白いし、ぐっと来ます。
      仕方のないことだけれど、終わってほしくなかった。
      しばらくグレース・ロスになりそう。見直すしか無いなあ ^^;)

       

      (余録)

      ただひとつ気になっていたことが。

      このドラマを見ていて、その映像美というか、叙情性の高い演出に、どこかで見たような気(既視感)がしていました。

      念のため、ドラマのHPで、原作、脚本、演出は誰かとみてみたら、あの、こちらも何度も見直している、"京都人の密かな愉しみ"源孝志さんやんか!どおりで (*^^*)

      赤いオープンカーが、琵琶湖の湖岸、信州の高原などを走っているシーンなど、まさに源イズムです (*^^*)

       

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      #テレビ #ドラマ #舞い上がれ #カムカムエブリバディ #グレースの履歴 #ロードムービー #源孝志 #京都人の密かな愉しみ

       

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      | 弘前りんご | テレビ | 06:11 | comments(0) | - |
      一台の車が主役のドラマ。グレースの履歴(NHKプレミアムドラマ)
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        NHKプレミアムドラマ ”グレースの履歴”

         

        (ドラマ当たり年?)
        エンターテインメント性を十分に持たせた上で、プロオケのリアルを描いた"リバーサル・オーケストラ"

        人生は何度でもやり直せる、そして夢は持ち続けていれば叶えられるというメッセージを込めたNHK朝ドラ"舞いあがれ"

        生きづらいと言われる今の時代の働く若者の姿を淡々と、しかししっかりと描いた"今夜すきやきだよ!"

         

        今年の前半は良質なドラマが多かったように思います。

         

        (グレースの履歴)
        リバロス、舞いあがれロスを抱えた私に^^;)、潤いを与えてくれる現在進行中のドラマが、NHKのドラマ"グレースの履歴"

         

        ストーリーは、以下のようなもの。

        一人で出掛けた海外旅行先であるフランスで遭ったバス事故で、突然命を絶たれた妻が残した赤いスポーツカー。
        オープンカーで、マニュアル、左ハンドル。妻が付けた愛称がグレース

        一見外車に見えるが、それはホンダの往年の名車S800(通称S8)

         

        妻がバス事故に会う海外旅行の直前に、夫に黙って、それに乗って1週間のドライブに出かけていたことが、その車のカーナビ履歴で判明。(タイトルのグレースの履歴はそこから来ています)


        妻はなぜそんなドライブに出掛けたのか、夫はその疑念を晴らすため、カーナビが導く車の旅に出る。

        そこで様々な人々と出会い、妻の謎の行動、旅の目的を覆っていたヴェールが一つ一つ剥がされていく。

         

        とまあ、こんな感じで話が進んで行っています。
        全10話の現在は第4話までです。

         

        (実話か?、フィクションか?)
        そして今回の第4話では、妻が手に入れた車の来歴、なぜグレースと名付けたか。偶然の驚くべき出会い。

        それが夫が出掛けた先で出会ったエンジニア(このS800を開発したグループに居た)によって明らかにされます。


        ネタバレを避けるため、詳しくは書きませんが、実話なのか、フィクションなのか、いや見終わってそれはもうどちらでもかまわないという気持ちにさせられました。

         

        そこでそのエンジニアを演じていたのが宇崎竜童
        現在実年齢77歳の宇崎竜童が、回想シーンで出てくる若きメカニックの持つやんちゃさ、しかし仕事に対する真摯さをそのまま持ってダンディなおじ(い)さんになった雰囲気をよく出していました。

         

        この先どのような展開になるのか。妻がなぜそんなドライブに出掛けたのか、楽しみでなりません。

         

        興味を持った方は、NHKプラスでどうぞ!

         

         

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        #ドラマ #グレースの履歴 #NHK #リバーサルオーケストラ #舞いあがれ #今夜すきやきだよ! #ホンダS800 #カーナビ #履歴 #宇崎竜童

         

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        | 弘前りんご | テレビ | 07:57 | comments(0) | - |
        みいつけた!あるいは、デジャブとでもいうのでしょうか (*^^*)
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          (共通点?)

          お互いに関連のない、しいて言えば京都を舞台にしている点が共通点であるといえば言えなくもない、2つのドラマ

           

          一つは”京都人の密かな愉しみ”

           

          NHK-BSプレミアム”京都人の密かな愉しみ Blue 修行中”

           

          これは、NHKのスペシャルドラマ”京都人の密かな愉しみ”のスピンオフ的なドラマ ”Blue 修行中”で、伝統の街京都に生きる若者たちが、それぞれの分野(植木職人、陶芸家、板前、パン職人、野菜農家)の伝統と葛藤し、新たな自分の立ち位置を見出して成長していく過程を、コミカルにそして時にはシリアスに描いたもの。

          春夏秋冬の季節ごとに制作されて、今年の春に最終回を迎えてしまったので、すこぶる残念です。

           

          そしてもう一つのドラマは、"遺留捜査"

          ”遺留捜査 2022”

           

          こちらのドラマ”遺留捜査”は、殺人事件の被害者が残した、あるいは事件現場に残った遺留品にこだわり、そこから事件の真相を解き明かしていくものでした。これも先日最終回を迎えて、シリーズも終わってしまって、こちらもすこぶる残念です。

           

          それらのドラマは録画して、見返したりしているのですが、たまたま今回見た遺留捜査の方の一場面を見て、あれ?

          となったのです。どこかで見たぞ、あ、京都人の密かな愉しみ Blue 修行中(タイトル、長っ!)だったぞ。

           

          とまあ、お互いに関係のない2つのドラマに使われた重要な場面の撮影場所が、一緒 (*^^*)だったことに気づきました。

          京都のとある素敵なフレンチの店内だったわけです。ただそれだけですが ^^;)

           

          京都人の密かな楽しみ Blue 修行中の最終回の一場面

           

          遺留捜査のいち場面

           

          まあ、その時は”あれ? これは!”と嬉しくなったということを書きたかっただけです ^^;)

           

          あっ、もう一つ共通点があった。

          どちらにも甲本雅裕が出てる!(遺留捜査の京都府警科捜研の研究者 村木繁役と、京都人の密かな楽しみ Blue 修行中のパン作りの師匠 玉井利夫役 ^^;)

           

           

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          #テレビ #ドラマ #京都 #同じセット #京都人の密かな愉しみBlue修行中 #遺留捜査 #みつけた #デジャブ

           

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          | 弘前りんご | テレビ | 07:16 | comments(0) | - |
          大した話ではないのですが。まもなく終わる”おかえりモネ”を観ていて思ったこと。
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            (おかえりモネの魅力)

            もう一週間で終わってしまうのですね、”おかえりモネ”

             https://www.nhk.or.jp/okaerimone/(おかえりモネ、NHKホームページ)

             

            これまで毎日欠かさず見てきたので、終わるのが実に残念。

             

            NHKホームページより。

             

            この番組の魅力ですが、まず、その脚本の良さがあります。

            脚本は安達奈緒子さんの手によるものです。

            2003年、第15回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞して、2004年に脚本家デビューした方ですが、これまでの作品でも、特にセリフの良さが光ります。

            もちろん、今回の朝ドラでも、登場する市井の人々の発する一言一言が実に重い。

            (朝からちょっと重すぎると感じたこともありましたが ^^;)

            そして、そこで演じる俳優さん、ベテランの方の味わい、若手の生き生きとした演技に、毎日感心すること仕切りです。

            老いも若きも、演じる俳優のいずれもが、いわゆるキャラ立ちして見事です。

             

            (清原果耶)

            しかしなんといっても、主役のモネこと永浦百音を演じる清原果耶さん。

            この5−6年間にNHKだけでも、『あさが来た』『透明なゆりかご』『なつぞら』『螢草 菜々の剣』そして今回の『おかえりモネ』とたて続きに重要な役を演じています。

            とてもまだ19歳のお嬢さんとは到底信じられない活躍ぶり、そしてその演技力の高さに驚かされます。

            そして、今回の脚本家である安達さんも彼女を想定して、そして彼女を信頼して脚本を書いたといいます。

             

            もちろん美しい人ではあるのですが、それ以上になんとも言えないオーラを感じるのは私だけでしょうか。

            セリフを発している時も、ただそこに立っているだけのシーンでも、その存在感の大きさを感じさせます。

             

            しかし、今日のブログで書きたいことはそれとはまた別のこと。

            それは彼女のなんとも言えない癒やし声

            特に気仙沼地域のローカル放送”はまらいん気仙沼”で、お天気予報を中心とした情報番組のMCをやっている時の声が、聴いていてとても癒やされます。あの”はまらいん”と言う時の宮城弁?のイントネーションが素敵ですねえ。

            音声学的にその魅力が説明できるかどうか、知らんけど ^^;)

             

            いずれにしても、また別のドラマ、映画で活躍が大いに期待できる人。再会を楽しみにしています。

             

             

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            #ドラマ #NHK #朝の連続テレビ小説 #朝ドラ #おかえりモネ #清原果耶 #癒やしの声 #宮城弁 #気仙沼 #東日本大震災 #あさが来た #透明なゆりかご #なつぞら #螢草 菜々の剣

             

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            | 弘前りんご | テレビ | 06:02 | comments(0) | - |
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            (弘前りんご)

            自身もバロック音楽の研究者であり、演奏家であるサルデッリが書いた、”失われた手稿譜 ー ヴィヴァルディをめぐる物語 ー” では、ヴィヴァルディが亡くなった直後から漂流し始める、ヴィヴァルディが残した膨大な手稿譜が本当の主人公であり、小説の形をとっているものの、そこに書かれたことはほとんどが事実です。

            しかし、その手稿譜がたどったその後の運命は、数奇としか言いようのないものでした。

            手稿譜を借金の方に取ろうとする債権者、取られるのを防ごうとしたヴィヴァルディの弟。

            修道士会に寄付されたものの、その価値がわからない修道士たちは、それをごみのように扱い、教会の倉庫の奥に放り込でしまい、長い年月の眠りにつきます。

            その後その存在を知った貴族が個人のコレクションとして入手。

            研究し、その散逸を防ごうとした研究者と、骨董的価値にのみ注目するファシスト政府との攻防。

            いずれも手に汗握る展開で飽きさせません。

            最大の貢献者の一人、ジェンティーリが追われて大学を去るときの言葉

            ”正しきものは、とこしえに記憶される” が、心に染み入ります。
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            ”旅屋おかえり”は、旅そのものが目的であり、生きがいの、そしてそれを仕事にしてしまった一人の女性の夢、挫折そして再生の物語です。

            旅屋とは、故あって自分は旅に出ることが叶わない依頼人に代わって旅をして、本人の代わりに希望の体験や目的を果たして、その旅の記録を依頼者に成果として届けるというもの。それを思い立ったのは偶然の出会いから。

            またタイトルのおかえりは、家に、故郷に戻ったときに掛けられる言葉、”おかえり” と、丘えりこの愛称、おかえりをもじったものです。そしてその言葉を聞きたくて旅に出るのです。

            旅屋の仕事としての旅によって、契約内容を遥かに超える成果(人間関係のもつれを解き、凍てつきを融かす)がもたらされるだけでなく、主人公、そしてそれを取り巻く人々の心までも癒やしてゆきます。

            そして成功するまでは故郷には帰れないと覚悟している主人公が、故郷で待つ母のおかえりという言葉を聞ける日も間もないというところで、小説は幕を閉じます。

            まさにハートウォーミングな小説。読後にじんわりと心があたたまる作品でした。
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