弘前りんごの北のまほろば

司馬遼太郎の”街道をゆく”のタイトル”北のまほろば”に魅せられて、本州最北端の県にやってきました。日々見聞きしたこと、感じたこと、考えたことなどをつれづれなるままに綴ります。
今日7月17日は江橋節郎先生の命日
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    最近、高校、あるいは大学で生理学を学んだ人は、筋肉細胞の細胞内カルシウムイオン濃度が上昇すると、筋肉の収縮のスイッチがオンになると習ったのではないかと思います。

     

    江橋節郎(1922年8月31日 - 2006年7月17日、下記自伝より)

     

    今では生理学の公理的な現象を最初に唱えたのが、江橋節郎博士でした。

    しかし、その概念が確立するまでの道のりは険しく、最初は国際会議の場で嘲笑の対象にまでなったほどです。その時の状況をご自身が綴られたものが、”カルシウムと私”という自伝的著述です。

     

    しかし、その発見、説がようやく受け入れられる頃には、日本は生体カルシウム研究では世界のトップを占める状況になっていました。筋肉細胞内のカルシウム貯蔵部位、いわゆる筋小胞体に存在するカルシウムポンプ、カルシウム遊離チャネル、またカルシウム結合タンパク質カルモジュリン、小胞体カルシウム遊離チャネル結合分子IP3などなど、日本人研究者による目覚しい業績がその後続きました。やはりこれは江橋先生のひたむきな生体カルシウム研究がなし得た功績であったと言えるのではないでしょうか。

    筋収縮の研究班の班会議などでは、いつも最前列におられて、発表者に鋭い、しかし示唆に富んだ質問をされ、ディスカッションを楽しんでおられました。

    かく言うわたくしも、江橋先生に想定外の (^_^;) 、しかし後から考えるとなるほどと納得した質問を受けた事を思い出します。

     

    今日は、その江橋節郎先生のご命日です。

     

     

    | 弘前りんご | 自然科学 | 06:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
    夢の宇宙旅行、バラ色ばかりではないようです。
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      ジェミニ4号でアメリカ人初の宇宙遊泳(船外活動)を行なうエドワード・ホワイト。(1965年)(wikipedia)

       

      自分の目で、地球は青かったと、二番煎じでもなんでもいいので、確かめ、つぶやいてみたいと思う人もいることでしょう ^^;)

      お金さえ払えば宇宙旅行も夢ではない時代が到来しつつあります。先立つものがない我が身にとっては、依然として夢のまた夢ですが。

       

      宇宙旅行の広告(Virgin社)

      さて、そんな宇宙旅行、バラ色の面ばかりではないようです。

      有人宇宙飛行が始まった当初から問題としてわかっていたことは、筋肉の廃用萎縮。みなさんもニュースの画像などで見たことがあるでしょう。帰還したばかりの宇宙飛行士が、周りから支えられながら歩いていたり、車椅子に乗せられていたりするところを。

       

      2010年6月2日 帰還した野口聡一さんら3名の宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA/Bill Ingalls)

       

      その原因の一つには、狭い宇宙船の中に長時間(期間)閉じ込められていることで、使わない筋肉が衰えるということに依ります。

      実はそれだけではなく、地球上にいたら絶えず骨に掛かる重力が、骨の正常な代謝に不可欠だということも分かってきました。その点は宇宙空間だけの問題ではなく、寝たきりの方や、長期入院で歩けずベッドで寝ていると、足腰が衰えて、歩くためにはリハビリが必要であることからもわかります。

       

      他にもあります。

      地球上に居るより多くの宇宙線を浴びることで、白血病になりやすいという研究報告もありました。

      さらに最近、宇宙の無重力環境に長期晒されると肝臓の脂質機能に異常が生じ、脂肪肝になり易いという報告がでました。尤もマウスの研究ではありますが。

      Spaceflight Activates Lipotoxic Pathways in Mouse Liver.
      PLoS One. 2016 Apr 20;11(4):e0152877

       

      宇宙旅行が、早い(早期実現)、安い(安価)、旨い(安全)と三拍子が揃うのは、まだまだ先のことなのでしょうか?

       

      | 弘前りんご | 自然科学 | 06:43 | comments(0) | trackbacks(0) |
      今日4月25日は、ワトソンクリックがDNA二重らせんに関する論文をNatureに発表した日。
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        1953年4月25日に出版されたNature に、ワトソン・クリック両博士による、DNAが二重らせん構造を持つことを明らかにした論文が発表されました。

         

        DNA二重らせん構造(wikipedia)

         

        これはまさに生命の営みを分子レベルで語れる時代の到来を告げる画期的な業績でした。

         

         

        この説が発表されるまでの、生々しい舞台裏事情も、生命科学が浮世離れした学問ではもはや無く、社会に重大な影響を与える、そして逆に社会が研究に介入する時代の到来でもありました。

         

        | 弘前りんご | 自然科学 | 06:27 | comments(0) | trackbacks(0) |
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