弘前りんごの北のまほろば

司馬遼太郎の”街道をゆく”のタイトル”北のまほろば”に魅せられて、本州最北端の県にやってきました。日々見聞きしたこと、感じたこと、考えたことなどをつれづれなるままに綴ります。
今日11月14日は国際糖尿病デー
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    11月14日は、インスリンの発見者でノーベル化学賞受賞者である、フレデリック・バンティングの誕生日です。その発見が糖尿病治療に多大な貢献をした事を讃えて、11月14日を国際糖尿病デーと定められました。

     

    フレデリック・バンティング(1891年11月14日 - 1941年2月21日、wikipedia)

     

    フレデリック・バンティングはカナダの医師、医学者。

    彼が研究を始めた頃、糖尿病の治療法としては、患者に極く低カロリーの食事を与える 「減食療法」 しか存在しませんでした。それがインスリンの発見と、その後の治療薬としてのインスリンの開発で、糖尿病に苦しむ世界の数百万人の患者の寿命が劇的に伸びたわけです。

    また、この巨額の富を得ることも可能であった発見を、「今、目の前にいる糖尿病患者の救済」 を重視した高潔な使命感から、彼は所属するトロント大学にたった1ドルで譲り、治療薬開発が進むようにしました。

     

    残念ながら、彼は50歳という若さで、飛行機事故によって重症を負い、それが原因で亡くなりました。まさに佳人薄命(The good die young) ですね。

     

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    | 弘前りんご | 自然科学 | 06:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
    ナイチンゲールの知られざる一面 (^o^)
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      ナイチンゲールと言うと、クリミア戦争に従軍し、多くの兵士を救った看護婦として、またのちに看護学校を設立して、近代看護学を確立した人として知られています。

       

      フローレンス・ナイチンゲール(wikipedia)

       

      しかし、彼女は数学の高い素養があり、医療に実践的な統計を導入して、衛生管理が救命率を上げることを証明したという、非常に高い業績があったんですね。まさに現代の医療の目指すEBM(科学的証拠に基づく医療)の先駆者といえます。

       

      しかし、そこに至るには旧弊に満ちた当時の医療、看護と闘わなくてはなりませんでした。それまでの医療は科学的証拠に基づく方法論が確立されておらず、権威者の推奨する方法を用いるものでした。

      たとえば、瀉血という、古代ギリシャに始まった方法を、あらゆる病気に対して用いる治療法を実に19世紀まで無批判に行っていたのです。

       

      ジョージ・ワシントン(wikipedia)

       

      アメリカの初代大統領、ジョージ・ワシントンは、風邪をこじらせて寝込んだときに、医師たちによって何度も瀉血を施され、多くの血液を体外に流すことで、失血による衰弱死だった疑いがあります。

       

      そういった時期を経て、現代の医学は科学的証拠にもとづく信頼性の高い医療(EBM)を目指しています。もちろん新たなより信頼性の高い証拠が得られれば、以前の結果を見直すことも辞さないという点も大事です。例えば、心不全の患者の心臓の負担を軽減するためには、瀉血が一定の効果があることが証明されたので、現在は最後の手段として用いることもあります。

       

      ところが皮肉なことに、現代は代替医療が幅を利かせる時代といえます。それらは治療効果に科学的根拠が示されていないものが多いのです。新しい治療法が提案(代替医療も含めて)されたら、その有効性、安全性は、権威者の意見ではなく、科学的証拠を示さなくてはいけません。そうでなければ、古代ギリシャレベルに舞い戻ってしまうでしょう。そして鵜呑みにした患者が被害者となってしまいます。

       

      今一度、ナイチンゲールの高い志を思い起こす必要があるように思います。

       

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      | 弘前りんご | 自然科学 | 05:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
      ヒトはいかにしてヒトとなったか_サピエンス全史を読んで。
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        サピエンス全史 上巻(河出書房新社)

         

        世界中で話題となった(今もなっている)本、”サピエンス全史”をようやく手にしました。
        つねづね、大きな話題となった本は、話題先行状態で読むと、理解・評価にバイアスがかかる恐れがあると感じて避けてきました。
        しかし、教養教育で分担している講義が”ヒトの進化と人体のしくみ”とあって、多少なりとも目を通さないわけにも行かないかと思い、読み始めた次第です。

         

        アウストラロピテクス・アファレンシス(wikipedia)

         

        第一章は、なぜチンパンジーやゴリラとは違い、ヒトは直立二足歩行を採用したか、その結果どんな変化が体に、そして人間社会に現れたかを述べています。ここは既にこれまで、自分の講義でも取り上げていたこともあり、特に目新しいところはなかったのですが、それ以降の章を読み進むに連れて、いくつも目からウロコの発見がありました。

         

        例えば、”信念と言うものを分類すれば、神を中心とする宗教と神不在のイデオロギーに分類することができるが、仏教、道教、ストア主義などの宗派はイデオロギーに分類せざるを得ない。逆に、神への信仰が現代の多くのイデオロギー内部に根強く残っていて、自由主義など、この信念を抜きにしては意味を成さないほどである。” こういう捉え方は確かに納得させられます。


        それと同時に、これまでいかに歴史を符号、符牒としてしか理解していなかったかを思い知らされました。いや、それとなく、薄々とは感じては居たけれど、深く突っ込んで考える労を避けていたというべきか。それをはっきりと自覚させられただけでも良かったと思う次第です。

         

        地球上に現れたヒトが、いかにして現在に至ったか、それを認知革命、農業革命、人類の統一、そして科学革命という人間のあり方を飛躍的に変えた事象を軸に説いています。

         

        是非一度読まれることをお勧めします。

         

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        | 弘前りんご | 自然科学 | 06:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
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        マスカレード・ナイト (JUGEMレビュー »)
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        宿泊客のプライバシーを守るホテルスタッフと、それを捜査のためには明らかにする必要のある警察との間のせめぎあいの中、ドラマ、事件は進行します。
        もう一方の読みどころは、ここまでやるのか、やらされるのかという、ホテルのコンシェルジュという部門の役割。
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