弘前りんごの北のまほろば

司馬遼太郎の”街道をゆく”のタイトル”北のまほろば”に魅せられて、本州最北端の県にやってきました。日々見聞きしたこと、感じたこと、考えたことなどをつれづれなるままに綴ります。
今日12月4日は、聖バルバラの日!
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    ヤン・ファン・エイク 聖女バルバラ(1437年 wikipedia)

     

    キリスト教が禁教であった古代ローマ時代

    古代トルコの都市、ニコメディアの裕福な家の娘として生まれたバルバラは、その美貌のため、言い寄る男がたくさんいました。

     

    娘の純潔を守ろうと、父親は娘を高い塔の上の部屋で生活させます。

    その幽閉生活の中で、キリスト教徒だった侍女から影響を受けて、バルバラはキリスト教に目覚めます。
    そして、その部屋に浴室を作ることになった際、バルバラは2つあった窓を3つに作り変えさせました。
    ヤン・ファン・エイクの絵は、聖書を読む彼女の背後にその塔と3つの窓を描いて、彼女をたたえています。
    その窓の意味がキリスト教の教えの三位一体だと知った非キリスト教徒だった父親は、異教の教えに染まったとして激怒、娘を手に掛けようとしました。

     

    しかし、その度、神の力によって救われたバルバラでしたが、最後まで信仰を捨てなかった彼女は、ついに父親らによって処刑されてしまいます。

    処刑される直前、桜桃のつぼみを折って壺に生けておいたところ、処刑の日(12月4日)に美しい花を咲かせたとも言われています。一方、父親はその後雷に打たれて死んでしまいました。

     

    その揺るぎない信仰と尊い行いによって、バルバラは聖人の列に加えられました。

    そして殉教の日、12月4日を聖バルバラの日と定められた次第です。

     

    因みに、アメリカ合衆国のカルフォルニア州にあるサンタ・バーバラとは、聖バルバラから来た名前ですね。

     

     

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    #12月4日 #聖バルバラ #キリスト信仰 #聖人 #サンタ・バーバラ

     

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    | 弘前りんご | 歴史 | 23:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
    紅葉の名所、だけじゃない! _ 石田三成の次男(重成)の子孫の菩提寺が、赤門 宗徳寺。
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      弘前藩の藩祖、津軽為信は、仕えていた南部藩の上司を討ち、豊臣秀吉にいち早く安堵してもらうことで、独立を果たしました。

      その際、石田三成に取りなしてもらったことから、彼に大変恩義を感じていたようです。

      自身も豊臣臣下と事ある毎に書き知るし、また話していたとのことです。

       

      そんな三成が関ヶ原の合戦で敗れると、三成の次男(石田重成)を弘前に逃し、匿いました。

      しかし、石田姓では存在が発覚する恐れが大きく、杉山源吾と名を改めさせ、弘前藩で家臣として取り立てました。

      そして彼の子は、弘前藩の中で家老職に就くほど大いに出世し、その子孫も長らく弘前で暮らしていました。

       

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      その杉山家と、源吾の墓が、弘前に置ける紅葉の名所、禅林街赤門、宗徳寺の墓域内にあります。

       

      杉山家の墓群

       

      最初は身分(三成の子孫)を隠しての生活だったようですが、江戸時代も中頃をすぎると、その墓石にも、堂々と豊臣家臣と刻まれるようになりました。

       

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      杉山源吾とその妻の墓は、ひっそりとその奥の墓域に立っています。

       

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      紅葉の名所として注目される宗徳寺ですが、そのもみじの華やかさの裏には、歴史の重みがあったんですね。

      其の辺の事情などは、例えば葉室麟の ”津軽双花” を読んで見られることをおすすめします。

       

       

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      #石田三成 #豊臣秀吉 #津軽為信 #関ヶ原の合戦 #弘前藩 #杉山源吾 #宗徳寺 #菩提寺 #葉室麟 #津軽双花

       

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      | 弘前りんご | 歴史 | 23:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
      三十三という数字にどういった意味が?_深浦町 円覚寺 本尊御開帳
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        三十三という数字で思い出されるのが、京都の蓮華王院 三十三間堂。

        それは三十三間という長大な堂宇のお寺であると同時に、そこに祀られている千一体の千眼千手観音菩薩が、人を救済するのに、三十三もの姿を変えて、あらゆる人を救おうとするということにかかわってきます。

         

         

        さて、今回訪れた、青森県深浦町にある真言宗の名刹、円覚寺(えんがくじ)が、今年、三十三年ごとに行われるご本尊の十一面観音像の御開帳の年を迎えました。三十三年ごとに開帳されるのは、上に述べた三十三が持つ意味からのようです。

         

         

        受付を済ませると、杉の板の割符を渡されますが、これを半分に割って、一つは記念に持ち帰り、一つは裏に自分の名前を書いて拝観時に渡します。

         

         

        それ以外にも十一面観音散華、カード型お守りもいただきました。

         

         

        普段は静かな境内も、この法要のために多くの方が立ち働いて、にぎやかな状況になっていました。

         

         

        本堂への階段の両側には愛らしい地蔵の石像が並んでいました。

          

         

         

        本堂に入ると、まず灌頂を受け、ご本尊の十一面観音菩薩像の前に経ち、ご対面となりました。小ぶりの木造で、全身金箔が施された美しい像です。(撮影はできません)

        聖徳太子作と伝えられています。

         

        それを見終えると、その背後の建物(宝物館)にある、寺宝を拝観しました。

        北前船の寄港地だったこともあり、船の安全祈願、お礼参りの際に奉納したものがありました。

        中でも、大しけなどでいよいよ船が沈むかもしれないというときに髻を切って、海の神に祈ったそうですが、その際に切った髷(まげ)の絵馬や、髪の毛による刺繍の仏画など、実に珍しいものが数多くありました。

         

         

        多くの方が奉仕で、この日の法要を支えておられました。

        次は三十三年後です。

         

         

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        #深浦 #円覚寺 #三十三年 #本尊開帳 #十一面観音菩薩像

         

        | 弘前りんご | 歴史 | 06:29 | comments(0) | trackbacks(0) |
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        (弘前りんご)
        原田マハの短編小説集”モダン”は、MOMA(ニューヨーク近代美術館)を舞台にした作品集です。
        私にとって、おそらく日本人にとっても、印象深いのは、第一章”クリスティーナの世界”ではないでしょうか。
        タイトルは、同名のあのアンドリュー・ワイエスの名作から取ったもの。
        下半身麻痺の女性が、草原を這って、我が家に向かって進もうとしている光景を描いたもの。
        小説では、2011年3月11日の東日本大震災のときに、福島県立美術館にこの作品が、アンドリュー・ワイエス展のために貸し出されていて、MOMAの委員会が、作品を守るために即回収を決め、MOMAのコーディネーターの職にあった日系女性職員杏子を派遣するというストーリー。
        この作品を日本に誘致するために多大な努力を払った現地学芸員伸子と、本意は回収するには及ばないと思っても、上からの命によって福島に向かわざるを得ない杏子の心の交流を描いています。
        救いは、杏子が福島のためにワイエスの作品を近い将来、再び貸し出せるようにすると決意するところです。
        そしてそれはこの絵の、絶望的な状況にあっても、希望を捨てず前に進もうとする女性の強い意志の力に合い通じるものがあるのではないでしょうか。
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        旅屋おかえり [ 原田マハ ]
        旅屋おかえり [ 原田マハ ] (JUGEMレビュー »)
        ”旅屋おかえり”は、旅そのものが目的であり、生きがいの、そしてそれを仕事にしてしまった一人の女性の夢、挫折そして再生の物語です。

        旅屋とは、故あって自分は旅に出ることが叶わない依頼人に代わって旅をして、本人の代わりに希望の体験や目的を果たして、その旅の記録を依頼者に成果として届けるというもの。それを思い立ったのは偶然の出会いから。

        またタイトルのおかえりは、家に、故郷に戻ったときに掛けられる言葉、”おかえり” と、丘えりこの愛称、おかえりをもじったものです。そしてその言葉を聞きたくて旅に出るのです。

        旅屋の仕事としての旅によって、契約内容を遥かに超える成果(人間関係のもつれを解き、凍てつきを融かす)がもたらされるだけでなく、主人公、そしてそれを取り巻く人々の心までも癒やしてゆきます。

        そして成功するまでは故郷には帰れないと覚悟している主人公が、故郷で待つ母のおかえりという言葉を聞ける日も間もないというところで、小説は幕を閉じます。

        まさにハートウォーミングな小説。読後にじんわりと心があたたまる作品でした。
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