弘前りんごの北のまほろば

司馬遼太郎の”街道をゆく”のタイトル”北のまほろば”に魅せられて、本州最北端の県にやってきました。日々見聞きしたこと、感じたこと、考えたことなどをつれづれなるままに綴ります。
今日7月16日は、オトテールの命日。
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    ジャック=マルタン・オトテール(Jacques-Martin Hotteterre, 1674年9月29日 - 1763年7月16日、wikipedia)

     

    今日7月16日は、フランスのバロック時代の作曲家で、何よりもフルート音楽の隆盛をもたらした演奏家である、ジャック=マルタン・オトテールの命日

     

    彼は生粋のパリジャン。パリの管楽器職人の家に生まれ、そこで育ち、そして没し、生涯の大半をパリで過ごしました。一時期ローマに留学したこともあり、オトテール・ル・ロマーンとも呼ばれます。

     

    彼は優れたフルートの演奏家で、いろんな奏法を開拓したり、フルートを3つのパーツからなる形にしたりして、フルート音楽、演奏の発展に大いに貢献しました。その過程で数多くのフルート曲を作曲したという経緯です。

     

    他にもオーボエの改良にも功績があります。

     

    ドイツバロックやイタリアバロック音楽とはまた違った、典雅なフランスバロックをぜひお楽しみください。

    Jacques-Martin Hotteterre 1st Book of Pieces for Flute Op.2, Philippe Allain-Dupré

    https://www.youtube.com/watch?v=j3AcvPqd8cw

     

     

     

    | 弘前りんご | 音楽 | 05:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
    違いが分かる男のモーツァルト (^_^;)
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      ピアノ音楽は、ピアノそのものの発達を抜きにしては語れません。

      バロックの頃は、まだピアノはなく、チェンバロでしたし、ベートーヴェンの頃でもまだ、現在のピアノとはまだ違って、発展途上でした。そして音楽そのものもまたピアノの発展に大きく依存していたといえるでしょう。

       

      さて、モーツァルトはどんなピアノを弾いていたのでしょうか。

      今は誰も現代のピアノで彼の作品を演奏しても誰も不思議に思わないでしょうが、当時は随分と機能、響きが違っていたはずです。

      それを再現する試みとして、フォルテピアノ(現代のピアノ、モダンピアノが登場する前のもの)での演奏が行われています。軽やかな音色で、また音域ごとに音色が違うという点が、モダンピアノとの大きな違い。

       

       

      しかし、楽器を当時のものにするだけで、果たしてモーツァルトの音楽になるのでしょうか。

       

      The complete GULDA MOZART tales 

       

      それに対する一つの回答が、グルダのモーツァルト演奏。特にピアノソナタ。

      他のピアニストと何が違うのか? それは主として演奏者に任せられた、楽譜には記載されていない自由な、しかし軽やかで実にここちよい装飾音符。

      私が、彼の演奏を聴いて心惹かれるのは、そこに他のピアニストと大きな違いがあるからです。

      彼以外のピアニストでそのような演奏をしている人は居ないように思います。

       

      Gulda Mozart Sonata 545 1 mov (Singular VERSION)

      https://www.youtube.com/watch?v=jPo3uXWJ440&index=2&list=PLOx2g-gvOAtH84acz1tbVz4u_lgjf2rvN

       

      冒頭の一回目の主題と繰り返しの部分を聴き比べてみてください。

      | 弘前りんご | 音楽 | 06:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
      浪速のバルトーク?_今日は大栗裕の誕生日
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        確か浪速のモーツァルトとか自称していた方がいましたね ^^;)

        そちらではなく、今日は浪速のバルトークと呼ばれた作曲家 大栗裕。

         

        大栗裕(1918年7月9日 - 1982年4月18日)

         

        生まれ育った、大阪という大都会でありながら、独特の東洋的な雑然とした雰囲気をもつ街、その雰囲気に子供の頃に耳慣れた俗謡などを取り込み作曲した大栗裕。バルトークがコダーイらとともに、東ヨーロッパの民族音楽を収集し、作品に活かしたことと重なるところからそう呼ばれたようです。

         

        最初、ホルン奏者として活躍するも、その後作曲も手がけ、伊福部昭や早坂文雄などの作品に影響を受けています。

         

        また、吹奏楽出身であるところから、吹奏楽の作品を数多く残しています。またマンドリン部の顧問をやっていたことから、マンドリンオーケストラのための作品もあります。

         

        大栗裕作曲 大阪俗謡による幻想曲

        下野竜也指揮、大阪フィルハーモニー交響楽団
        大阪生まれの私は、これを聴くと心が大いにじゃわめきます(って、津軽弁やんか)
        | 弘前りんご | 音楽 | 06:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
        七夕コンサート_菊冨士
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          郷土料理の菊冨士さんで、毎年1−2回、マンドリンとギターの演奏会を開いています。

          演奏の後に、参加者でお店の自慢の料理をいただくというもの。

          ただ、昨年はスケジュールが合わず、なかったので、実に一年半ぶり。

          いつも来て下さる常連さんに、今回は初めてという方も結構いました。

           

           

           

          今年はちょうど七夕の日だったので、それにふさわしい選曲で、星に願いをなどをアンコールを含めて40分ほど演奏。

           

           

          そしてそれが終わると食事の時間。

           

          比内地鶏の水炊きが、良い出しが出ていました。酒の切込みの塩麹漬けも期待に違わずうまかった (*^^*)

           

          殻付きのうに

           

          七夕の日にそうめんを食べる習慣が宮城の方である(?)ということで、鰻そうめん。

           

          例によって、珍しいお酒もいろいろと出ました。

           

           

           

          こうして、3時間半ほどの楽しい時間はあっという間に過ぎてお開きとなりました。

          年内にもう一回やってくださいとのことなので、また楽しい時間が (*^^*)

          | 弘前りんご | 音楽 | 06:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
          今日7月6日は、サラダ記念日!、じゃなくて、アシュケナージの誕生日 (^o^)
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            ムソルグスキーの展覧会の絵はピアノ曲として作曲されましたが、後にラヴェルが管弦楽曲に編曲して有名になりました。

            私は、こちらを初めて聴いて以来、好きな曲の一つに挙げるものになりました。

             

            しかし、ある日、たまたまラジオで、ピアノ原曲版を聴いて、その演奏に強烈な印象を受け、どちらかと言うとその後はピアノ原曲版のほうが好みになってしまいました。

             

            ウラディミール・アシュケナージ(1937年7月6日 - 、wikipedia)

             

            その時のピアニストが、ウラディミール・アシュケナージでした。

            強靭かつ繊細なピアノのタッチに魅了され、ロシア人の大柄の姿を想像していたのですが、その後にテレビで登場した彼の実に小柄な体を見て、びっくりしてしまったのを思い出します。

             

            その後、彼は指揮活動も始めましたが、私にとってのアシュケナージは、あくまでピアニストです。

             

            ムソルグスキー ”展覧会の絵”(ピアノ原曲版)(ピアノ:ウラディミール・アシュケナージ)

            https://www.youtube.com/watch?v=JfU7lYgX9Fo

             

            | 弘前りんご | 音楽 | 06:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
            芸術家と政治信条_ヒンデミットとフルトヴェングラー
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              己の信じる美のみをただひたすらに追い続けることができれば、芸術家としてこれほど幸せなことはないでしょう。

              しかし、生きる時代によってはそれが許されず、好むと好まざるとにかかわらず、政治の波に翻弄され、あるいは飲み込まれて、心ならずしも、芸術のみに生きることを許されないことがあるようです。

               

              クラシック音楽の世界でみれば、第二次大戦時のドイツ、共産革命後のソビエトなどで生きた芸術家は、自身の芸術に対する信念を曲げて生きざるを得ない(さもなくば命をも失う危険性があった)状況にさらされていました。

              その中で生きてゆくためには、まさに面従腹背(どこかの国の政務次官だった人の座右の銘だったらしいですが、あんな自己の利権を守るためのようなちゃちな話ではなく)でなければならかったわけです。

               

              ドミトリー・ショスタコーヴィチ(wikipedia)

               

              その典型的な例は、ソビエトの作曲家ショスタコーヴィチ。彼の作品の多くは国家、そして主席であったスターリンを賛美する様に表面的には見えますが、そこに巧妙に織り込まれた強い批判精神をも読み取ることが出来ます。

               

              さて、ドイツにおいてはナチスとの関係が大きな問題でした。ドイツにおける音楽家たちは、ナチスを受け入れるか、亡命の道を取るしか生きる道はありませんでした。もちろんナチスを受けれた人々は、戦後ナチスに肩入れしたことを咎められ、しばらく活動を停止されことにもなりましたが。

               

              パウル・ヒンデミット(wikipedia)

               

              そのような例として、ヒンデミット事件は示唆的です。

              ヒンデミットは当時のドイツ帝国音楽院の顧問であり、シャルロッテンブルク音楽大学の教授の地位にあり、新作歌劇 ”画家マティス”を発表しようとしていました。その初演の指揮を担当することとなったのが、ベルリン・フィルとベルリン国立歌劇場の両方の音楽監督であったフルトヴェングラーでした。

               

              フルトヴェングラー(没後1年に発行された切手、wikipedia)

               

              しかし、普段からユダヤ人音楽家との交流があり、以前の作品の内容がヒトラーの目から退廃的、反体制的作品と映り、画家マティスの初演をナチスが禁止してしまいました。それに対して指揮者フルトヴェングラーが怒り、音楽監督の地位を辞する覚悟で反対の論陣を張りました。

              それに対して、ナチスのゲッペルスは断固たる処置を取り、フルトヴェングラーを帝国枢密顧問官並びに両音楽監督の地位から解任しました。

               

              一方、ヒンデミットは、まずトルコに亡命し、スイスを経由して最終的にアメリカの市民権を獲得し、イェール大学で教鞭をとることになりました。

               

              一方、フルトヴェングラーの解任によって、いわば国の看板であったベルリン・フィルや歌劇場の実力低下を危惧したナチスはフルトヴェングラーに歩み寄りを図り、ベルリンの指揮台に復帰することとなりました。

              しかし彼はナチスになびいたわけではなく、ナチス批判、ユダヤ人救済の発言を続け、結局ゲシュタポに命を狙われ始めたため、スイスに亡命。しかも、国際的にはナチスになびいたと思われ、戦後しばらくヨーロッパの音楽界には復帰できませんでした。そして復帰してから間もなく彼はこの世を去ります。まさに政治に翻弄された晩年といえるでしょう。

               

              交響曲”画家マティス”

              https://www.youtube.com/watch?v=9pX-V3ZsZUg

               

              | 弘前りんご | 音楽 | 07:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
              今日7月3日は、作曲家レオシュ・ヤナーチェクの誕生日
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                タラス・ブーリバは、ウクライナ生まれのロシヤの作家、ニコライ・ゴーゴリの戯曲

                いわゆる英雄譚というべき作品。

                 

                ニコライ・ゴーゴリ(wikipedia)

                 

                あらすじは、オスマンの侵略を恐れたポーランドが、コサックの隊長ブーリバに援軍を依頼し、成功した暁にはウクライナの土地を与えると約束します。ブーリバ達は見事トルコの兵を撃退したのですが、ポーランドはその約束を反故にし、土地を追われてしまいます。その復讐を誓ったコサック達は、決死の覚悟でポーランド軍と戦います。

                そのさなかブーリバはポーランド軍に捕らえられ処刑されてしまいますが、その間際に彼は”コサックがこの世に恐れるものなどあるものか。”という言葉を残し、奮い立ったコサック軍は、遂にポーランド軍を全滅させて土地を取り戻すことに成功しました。

                 

                ヤナーチェク(1854年7月3日 – 1928年8月12日)と妻ズデンカ(wikipedia)

                 

                この戯曲に感銘を受けたヤナーチェクが、狂詩曲として作曲したのが、狂詩曲”タラス・ブーリバ”

                ヤナーチェクの表現力に富んだ代表作となっています。

                今日7月3日は、ヤナーチェクの誕生日でした。

                 

                狂詩曲”タラス・ブーリバ”

                クーベリック指揮、バイエルン放送交響楽団

                https://www.youtube.com/watch?v=9lI8E6UQLy8

                | 弘前りんご | 音楽 | 07:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
                ムソルグスキーとは何者?
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                  モデスト・ムソルグスキー(wiipedia)



                   



                  ムソルグスキーとは?と問えば、



                  クラシック好きの方なら、展覧会の絵、禿山の一夜、ちょっと詳しい人なら、ロシア五人組の一人と答えることでしょう。



                  しかし、それは彼の一面を言い表したのみのようです。



                   



                  歌劇 ”ボリス・ゴドノフ”



                  https://www.youtube.com/watch?v=VUdUhbByvbQ



                   



                  彼のオペラ ”ボリス・ゴドノフ” は作曲だけでなく、脚本も彼が書いています。歴史的な内容を扱ったオペラの多くが、史実に基づく程度はそれほど高くないのに比して、ボリス・ゴドノフは歴史家からみてもまさにロシア正史と言ってもいいくらい、史実にもとづいています。登場人物の殆どが実在で、描かれた内容も当時の歴史にかなり忠実です。彼がロシアの歴史に研究者並に相当造詣が深かったことを示しています。



                   



                  その彼が、アルコール中毒になり、最後は42歳の若さで心臓発作を起こして亡くなりました。



                  その原因の一つには、裕福な地主に生まれながら、時代の波に翻弄され、実家は零落し、家族や友人の相次ぐ死に見舞われたことにあるようです。




                  まだまだ謎の多いムソルグスキー。今後もいろいろと折に触れ調べてみたいと思います (*^^*)




                   



                   


                  | 弘前りんご | 音楽 | 06:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
                  6月29日はルロイ・アンダーソンの誕生日
                  0

                    アメリカ人作曲家と聞いて、だれを思い起こしますか?

                    フォスター? アイブス? バーバー? バーンスタイン? 渋い(?)ところでグローフェ?

                    吹奏楽が好きな方なら、スーザとか?

                     

                    ルロイ・アンダーソン(1908年6月29日 - 1975年5月18日、wikipedia)

                     

                    しかし、忘れてならないのが、ルロイ・アンダーソン。

                     

                    忘れられし夢

                    https://www.youtube.com/watch?v=kH5T06ocEHM

                     

                    Leroy Anderson Conducts His Music (complete album)

                    https://www.youtube.com/watch?v=Gsn00qQ1uIA

                     

                    小品ながら、魅力的な旋律で、きらりと光る宝石、掌中の珠のような存在といえばいいでしょうか。

                    多くは標題音楽であり、その描かれる状況がよくわかる作品ですね。

                     

                    そんな彼が作曲した数少ない大掛かりな作品が、ピアノ協奏曲ハ長調。

                    https://www.youtube.com/watch?v=X-LB0z1IzhE (youtube)

                     

                    なんと私の生まれた年に作曲されたんですね (関係ないですが ^_^;)

                    しかし、古典的な形式感を持ち、親しみやすさはこの作品でも感じられますね。

                    もちろん意欲的な面(ジャズのリズムを随所に取り入れるなど)もあります。

                    是非一度聴いてみてください。

                     

                    | 弘前りんご | 音楽 | 07:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
                    理想のオペラ公演のために作った音楽祭
                    0

                      作曲家が自分のオペラを演奏するのに理想の舞台を作ったのは、先日も触れた、ルードヴィッヒ二世の支援でワーグナーが作ったバイロイト歌劇場でしょう。後にも先にも唯一無二でしょう。

                      一方、指揮者が主催する音楽祭は過去にも現在にも色々とあります。しかし、ワーグナーの楽劇を理想的に演奏するために音楽祭を作ったのは、カラヤンが唯一無二ではないかと思います。

                       

                      ザルツブルグ復活祭音楽祭 2018 のポスター

                       

                      ザルツブルグ復活祭音楽祭50周年(2017)

                      https://www.youtube.com/watch?v=4TKXT-VpHMc

                       

                      その音楽祭は、ザルツブルグ復活祭音楽祭。自分の生まれ故郷ザルツブルグで開催したのが、今からちょうど50年前。

                      その音楽祭のためのオーケストラを組織することはせず、彼がその当時音楽監督をしていたウィーンフィルとベルリン・フィルのどちらかをと考えていたようです。かなり迷った末、最終的にベルリン・フィルにしました。これで管弦楽作品を演奏するために作られたベルリン・フィルが、年に1度だけ、オーケストラピットに入ってオペラを演奏する唯一の機会となりました。

                       

                      そして第一回の音楽祭では、ワーグナーのワルキューレをやったのですが、なんとカラヤンは指揮だけでなく、演出(演技指導)までやりました。

                       

                      カラヤンアーカイブより。

                       

                      当時クラシック音楽界の帝王とまで呼ばれたカラヤンだからこそできたことなのでしょう。

                       

                      そして今年50周年記念を迎えた音楽祭は、舞台装置を第一回のカラヤンのときのものを再現して演じることになりました。

                       

                      | 弘前りんご | 音楽 | 07:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
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                      << July 2017 >>
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                      強靭かつ繊細なタッチが聴くものを魅了します。
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