弘前りんごの北のまほろば

司馬遼太郎の”街道をゆく”のタイトル”北のまほろば”に魅せられて、本州最北端の県にやってきました。日々見聞きしたこと、感じたこと、考えたことなどをつれづれなるままに綴ります。
音楽に捧げた人生_メナヘム・プレスラー
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    2年ほど前に、ヴァイオリニストの庄司紗矢香嬢が、自身の音楽を見直すためとかで、師事したピアニストがメナヘム・プレスラーでした。その時プラスラーは90歳。一方庄司紗矢香は32歳。曾孫ほどの年の差の彼女と実に瑞々しい音楽を聞かせてくれました。

     

     

    室内楽ファンにとっては、彼の名前はボザール・トリオの創立者であり、ピアノ担当として馴染みのある名前かもしれませんね。

     

     

    室内楽専門のピアニストとして、50年ほど活動してきて、一切ソロ活動(あるいは協奏曲のソリストなど)はやって来なかったようですが、晩年にボザール・トリオを解散してからは、俄然ソロ活動を開始してからは、色んな所に引く手あまたで出演し、耳目を集めました。

     

    なぜそれほどの力量のあるピアニストが、ソロ活動を一切やらずに、50年以上もある意味地味な室内楽の、しかも三重奏曲専門のピアニストを務めたのか?

    彼の言葉によれば、華やかなソロ活動に憧れた事もあったが、室内楽に取り組むことによって、音楽の真髄、音楽にこの身を捧げることによって、音楽する喜びを感じることが出来たからと言うことらしいです。

    自己主張の強い音楽家が集まって、我こそはと技量を競い合っては生まれ得ない室内楽の美が、そのような姿勢から生まれるという事を身をもって示し続けた人生だったようですね。

     

    | 弘前りんご | 音楽 | 07:16 | comments(0) | trackbacks(0) |
    マンドリンアンサンブルの演奏会
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      5月14日は、家人がコンサートミストレスを務める、マンドリンアンサンブル研究会、プリマヴェーラの演奏会でした。

       

       

      予報では雨かせいぜい曇り空でしたが、幸い見事に晴れて開演の時を迎えました。

       

       

      おかげさまで130名を超える方が聴きに来てくださいました。

       

       

      前回の演奏会から実に9年ぶり。その間小さなミニコンサートなどはやっていましたが、本格的な演奏会は本当に久しぶりでした。

       

       

      そのための準備は2年近く前から、この日のためにやってきました。

       

       

       

      本番は魔物といいますが、直前のゲネプロでは満足のいく仕上がりだったものが、本番では予想外のミスがあったりするもの。

      しかし、これまでの演奏会に比べて着実に実力を上げてきたのも事実。

       

       

       

      メンバー各人、思うところはいろいろあったと思いますが、更に精進を続けて、次の演奏会ではより良い演奏を聴かせてほしいものです。

       

      演奏が終わった後は、行きつけのお店プリムヴェールで楽しい打ち上げ。

       

       

       

       

       

       

       

      マスターのセンスの光る料理と、楽しい会話で時の経つのを忘れました。

       

      | 弘前りんご | 音楽 | 06:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
      良い曲は、編曲したくなる衝動に勝てない?^^;)
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        J.S. Bach (wikipedia)

         

        バッハの名曲の数々。オリジナルでの演奏の録音は数知れず。

        そしてバッハの曲は色んなアレンジに耐える驚きの性質を持っています (^o^)

         

        メジャーなところではジャズセッションものなどがよく知られています。

         

        ジャック・ルーシェ(wikipedia)

        ジャック・ルーシェ・トリオとか、

        Jacques Loussier Play Bach Trio - Jazzwoche Burghausen 2007

        https://www.youtube.com/watch?v=-x6jzKpqeuw

         

        オイゲン・キケロとか。

        Eugen Cicero - Swinging Bach [Video]

         

        さらに、同じクラシック畑でも、別の楽器用に編曲してのものも多いですね。

        私の好きな曲に、バッハの無伴奏チェロ組曲がありますが、

        Anner Bylsma; Bach Cello Suite 6, Sarabande

        https://www.youtube.com/watch?v=dPiWKQMja3I&list=PLlZDOQo6WBoE-LxFUobO19zXuTkx8-tDW&index=34

         

        オリジナルのチェロによる演奏以外に、ギタリストが編曲しているものが数多くあります。

        古くはジョン・ウィリアムズやイオラン・セルシェルなどの名ギタリストによるものもあります。

        BWV1012 Sarabande & Gavotte (from Suite No.6 in Eb) Goran Sollscher 1991

        https://www.youtube.com/watch?v=nnyh9mtkNO4

         

        今回、弦楽合奏版を見つけました。

        バッハ 無伴奏チェロ組曲第6番 サラバンド
        Yale Cells arranged by C. Hampton

        https://www.youtube.com/watch?v=5CYfkuyYrT4

         

        試みが成功しているかどうかはさておき、なかなか面白いですね。

         

         

        | 弘前りんご | 音楽 | 06:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
        音楽最高、性格最悪な作曲家?
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          2歳でピアノを弾き、3歳で作曲し、10歳で演奏会を開き、13歳でパリ音楽院に入学、16歳で最初の交響曲を作曲。また当時最高のオルガン奏者と称賛された。

          音楽だけでなく、詩、天文学、数学、絵画も一流の腕前。まるでルネサンスの万能の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチそのもののような、早熟の天才だったカミーユ・サン=サーンス。

           

          カミーユ・サン=サーンス(wikipedia)

           

          しかし、それ故に周りの者を上から目線で見るような性格は、嫌味そのものともいわれたようです。
          たとえば、あの名ピアニスト、アルフレッド・コルトーに対して、”君程度の腕前でもピアニストになれるんだ”といったとか。

           

          いずれにしても、壮年期までの作品の多くは壮麗で技巧的にも高度なものが多いような気がします。彼の才気煥発といったところでしょうか。

           

          女装とロンド、じゃなかった(^_^;)
          序奏とロンドカプリチオーソ
          https://www.youtube.com/watch?v=x5tQQ3hqleE

          交響詩”死の舞踏”

          https://www.youtube.com/watch?v=YyknBTm_YyM

          交響曲第3番 ”オルガン付き” フィナーレ

          しかし、その彼が最晩年にオーボエ、クラリネット、バスーンのために書いたソナタは、いずれも実に簡潔な作風。しかし、胸に染み渡る曲想が素晴らしいですね。

          その時の心境はどのようなものだったのでしょうか?

          丸くなったというのとは違うと思いますが。

           

          オーボエソナタ

          https://www.youtube.com/watch?v=2jDHUUCeeHU

          クラリネットソナタ

          https://www.youtube.com/watch?v=KHt4PFKiQE0

          ファゴット(バスーン)ソナタ


           

          | 弘前りんご | 音楽 | 06:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
          満開の桜に相応しい、才能の開花を感じさせる催しでした_第15回桜の園作曲コンクール
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            昨日は、弘前文化会館ホールで開催された、第20回未来コンサート、そして第15回弘前桜の園作曲コンクールに行ってきました。

             

             

             

            折しも会館の目の前の弘前公園は桜が満開。催しの名前に相応しい情景でした。
            未来コンサートは弘前に縁のある若い演奏家のコンサート。
            ただし、今回は20回の記念の回ということで、15年前の第5回に在学中だった、今は仙台フィルの首席オーボエ奏者の西澤澄博さんのオーボエリサイタルでした。
            作曲コンクール(第二部)を挟んでの前後(第一部、第三部)にそれぞれトークを交えての約30分ずつの演奏でした。
            前半はモーツァルト、シューマン。後半はヒンデミット、サン=サーンスの作品を演奏。オーボエの魅力、そして作品の持つ魅力が十分に伝わってくる演奏でした。
            そして中間部(第二部)では、作曲コンクールの表彰式及び、一位の作品の演奏でした。
            小中部門、高校部門、一般部門に分かれていました。
            小中部門の弘大付属中2年生の勝川桂君の作品は、ピアノ独奏曲。調性感のあるわかりやすく、チャーミングな作品でした。自作自演でもありました。
            高校部門は、なんと香川県の高校生、中村恒二郎君の作品。フルートとチェロのデュオの作品。
            舞曲とあるだけあって、変化に飛んだリズム感のある作品。
            そして、一般部門は奈良県の高校講師をされている増田健太さんの作品。
            サスペンデッドシンバルとチェロのための作品。これが実に面白かったです。特に、チェロにこんな奏法があるのかと驚かせるだけでなく、変幻自在な曲想に引き込まれる作品でした。
            現代曲というととかくとっつきにくい感がありますが、今回の三作品はいずれも魅力的でした。
            | 弘前りんご | 音楽 | 06:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
            中世の館 アフタヌーンコンサート
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              ここ毎年、新年度のトップバッターとなっていますが、家人のマンドリンと今井さんのギターによるデュオのコンサートが、今年も中世の館で開かれました。

               

               

              心配されたお天気も良くなり、2時の開演には約100名の方が聞きに来られました。

               

               

              今日は弘前は桜まつりの開会式。それをあえてこちらに来てくださった方も大勢居たようです。

              館長さんの挨拶と紹介のあと、演奏は開始されました。

               

               

              休憩を挟んで1部はクラシックとマンドリンオリジナル曲。

               

               

              後半はポピュラーな曲を演奏。

              最後の曲”川の流れ”では、合わせて歌う人も。

               

               

              アンコールに、”上を向いて歩こう”を演奏して1時間30分あまりの演奏会は無事終了しました。

               

               

              | 弘前りんご | 音楽 | 06:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
              4月16日はヘンリー・マンシーニの誕生日
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                今日は作曲家 ヘンリー・マンシーニの誕生日

                 

                 

                イタリア系アメリカ人で、フルート奏者の父親からフルートとピッコロの英才教育を受けています。またジュリアード音楽院に進学し、作曲家としての正規の音楽教育を受けています。

                 

                その活躍は、特に映画音楽で華々しく、アカデミー賞は3度(1961年「ティファニーで朝食を」歌曲賞、劇・喜劇映画音楽賞、1962年「酒とバラの日々」歌曲賞、1982年「ビクター/ビクトリア」音楽(編曲・歌曲)賞)そしてゴールデン・グローブ賞は1度(1970年「暁の出撃」歌曲賞)受賞しています。

                 

                 

                ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ主演の映画”ひまわり”の哀切極まりないテーマも彼の作曲です。

                 

                映画”ひまわり”のテーマ

                https://www.youtube.com/watch?v=nMdBwPCkXGk

                 

                 

                | 弘前りんご | 音楽 | 06:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
                4月5日は作曲家 アルベール・ルーセルの誕生日
                0

                  実は印象派のドビュッシーやラヴェル、サティーの後、6人組以外のフランスの作曲家は、とんと不案内でした。

                   

                  アルベール・ルーセル(1869年4月5日 - 1937年8月23日、wikipedia)

                   

                  それがひょんなことから、アルベール・ルーセルの存在を知りました。

                  初期の頃は、ドビュッシーの影響を強烈に受けた作品を発表していたもの、後に明確な調性感のある物になってゆきます。

                  またオーケストレーションも、フランス風の繊細なものとも、ドイツの重厚なものとも違う、彼独自のものを生み出しています。またリズム感にも独特のものがありますね。

                  コレはきちんと全体を聴いて見る必要があるようです。

                   

                  今日はその特徴が良く表れていると思える、晩年の作品(1934年)からシンフォニエッタを紹介します。なかなかに楽しい曲です。

                   

                  弦楽のためのシンフォニエッタ

                   

                   

                  | 弘前りんご | 音楽 | 06:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
                  パトロネージュの重要性
                  0

                    パトロネージュ(patronage)とは、芸術においては、古くは王侯貴族や教会、その後に台頭した富裕層が、音楽家や画家、彫刻家などに与えた支援を指します。
                    その歴史は古く、語源は古代ローマ時代における庇護関係、保護者(パトロヌス)と非保護者(クリエンテス)のようです。

                    芸術に於けるパトロネージュの果たした役割は非常に大きく、それがなければ芸術自体が成立しなかったと言われるほど。現代においてはスポンサーがそれに当たるのでしょうか。

                    たとえば、ローマ教皇ユリウス二世がミケランジェロにバチカン宮殿内のシスティーナ礼拝堂への壁画制作を依頼したことによって、人類の至宝である”天地創造”は生まれています。後年描いたもうひとつの傑作”最後の審判”は、クレメンス7世とその後のパウルス3世による依頼です。

                     

                    映画”華麗なる激情” (ミケランジェロと、ユリウス二世の壁画作成にまつわる相克を描いた映画)

                     

                    そうやって生み出された過去の芸術文化遺産を現代人は享受しながら、そのパトロネージュを否定する向きが強いのはどうしてでしょうか。芸術に自己採算を求める国や地方自治体の首長は、頭おかしいんじゃないでしょうか? いや、なんでもありません ^^;)

                    文化は国家の贅肉であると言った大名がいたとか。
                    贅肉は国が栄え、余裕があるからこそ存在し、繁栄の象徴、バロメーターであるということを言いたかったようですが。

                     

                    前置きが長くなりましたが、パトロネージュの果たした役割の大きさを示す作曲家におけるエピソードを一つ。

                    オペラをとりあえず横において、クラシック音楽では、何と言っても管弦楽曲が大きな存在ですが、現代においては、作曲家が仮に交響曲や管弦楽曲を自分の思うがままに作曲したとしても、それを披露する場は容易にはありません。オーケストラ、指揮者を雇い、ホールを借り、チケットを売って動員をかける。それを全部自分でやらなければいけないからです。したがって、勢いそのような大掛かりな作品を作曲するモチベーションは高まりにくいわけです。

                     

                    しかし、どこからか作曲の委嘱を受ければ話は別です。作曲家は基本作曲に専念でき、その他の実務は、委嘱者が公開の場をセッティングしてくれます。例えば企業がメセナの一環として、あるいはオーケストラが自身の演目の一つとして作曲を依頼するわけです。

                     

                    二十世紀に入ると
                    『例え個々の作品が小規模なものであっても、この種のオーケストラ楽曲は、作曲者自らの演奏努力を必要としない保証がなければ、請け負得ないものとなったことを物語っている』(20世紀のシンフォニー 大崎滋生より)

                    その証左が、バルトークの晩年の作品群であり、ストラヴィンスキーの交響曲群です。

                     

                    ベラ・バルトーク(wikipedia)

                     

                    イーゴリ・ストラヴィンスキー(wikipedia)


                    いずれも、アメリカのクーセヴィツキー率いるボストン交響楽団からの委嘱によって生み出されました。

                     


                    セルゲイ・クーセヴィツキー(wikipedia)

                     

                    それがなければ我々は、これらの名作を耳にすることはできなかったわけですから、彼には大いに感謝すべきでしょう。

                     

                    バルトーク: 管弦楽のための協奏曲 Concerto for Orchestra

                    https://www.youtube.com/watch?v=wmr0raiouPM

                    | 弘前りんご | 音楽 | 05:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
                    十八番_ルネ・フレミング
                    0

                      歌舞伎由来の言葉に十八番(おはこ)がありますが、どの芸能、芸術の分野にも、まさに得意とする役どころがあり、歌の世界も例外ではありません。

                       

                      夜の女王の登場 (https://commons.wikimedia.org/wiki/Template:PD-US)

                       

                      たとえば、モーツァルトの歌劇”魔笛”に登場する夜の女王のアリア、”復讐の炎は地獄のように我が心に燃え

                      あのコロラトゥーラ・ソプラノで、超絶技巧を要求する高音の歌唱は、もともと誰にでも歌えるものではありません。しかしその中でも魅力的に歌うことで、たとえばちょっと前までは、エディタ・グルヴェローバー、最近はダイアナ・ダムラウが得意とするところですね。

                      https://www.youtube.com/watch?v=UXOYcd6KZ0E

                       

                      ルネ・フレミング (wikipedia)

                       

                      さて、指揮者サー・ゲオルグ・ショルティが、人生で出会った最高の歌手二人のうちの一人と称した、ルネ・フレミング。

                      チャーミングな容貌と共に、類まれなる技量、そして各国語を自在に使える才能を活かして、数多くのオペラに出演していますが、やはり、彼女の十八番のひとつは、モーツァルトのオペラ ”フィガロの結婚” の伯爵夫人、ロジーナでしょう。

                       

                      フィガロの結婚より (伯爵の登場で、伯爵の小姓ケルビーノを隠すフィガロのフィアンセ、スザンナ、wikipedia)

                       

                      伯爵の愛が薄れてゆくことを悲しんで歌う ”あの楽しい思い出はどこに Dove sono i bei momenti” は、人生経験を積んだ人でないと出せない味わいがありますね。

                       

                      Metropolitan Opera. November 11, 1998

                      https://www.youtube.com/watch?v=LLM5CFACTtA

                       

                      | 弘前りんご | 音楽 | 07:07 | comments(0) | trackbacks(0) |
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